“病名が発覚したのは4月30日です。所属会社から…”
2021年3月29日に歌舞伎界を揺るがす衝撃的なニュースが報道されました。
それが歌舞伎役者の中村吉右衛門さんが都内のホテルで倒れて、緊急搬送されたというニュースです。
長らく容態や病名は公表されませんでしたが、1ヶ月後の4月30日に所属会社から病名の発表がありました。
今回はそんな中村吉右衛門さんの病名と現状、今後についてまとめてみました。
緊急搬送直前の状況は?
今では一命を取り留めていますが、その当時は予断を許さない状況だったそうです。SNSでは心肺停止状態という情報もありました。
【中村吉右衛門 心肺停止で搬送】https://t.co/iUHHUyMeZw
歌舞伎俳優の中村吉右衛門が、28日、東京・港区のホテルで倒れ、心肺停止の状態で病院に運ばれていたことがわかった。現在76歳で、2011年に人間国宝に選ばれている。
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) March 29, 2021
そのときの詳しい状況を説明すると、28日は舞台を終えて都内のホテルで夕食をとっているときに異変が起きます。
洗面所から戻ると「少し具合が悪くなった」と吉右衛門さんは言い、へたり込むようになりました。
周囲の人が異変に気がつくと意識がない状態になっており、AEDなども使って応急処置が行われます。
そして救急車を呼んで、病院へと搬送されました。
周囲の証言によるとSNSで騒がれた心肺停止状態というのはなかったそうですが、AEDが使われたところから推測するとそれに近い状態ではあったのでしょう。いずれにせよ、周囲のサポートとホテルスタッフの機転により最悪の事態は避けられたそうです。
いつもの中村吉右衛門じゃなかった…
さて、吉右衛門さんは2021年で77歳となる高齢です。
持病の病気があり、2020年の10月には手術を受けていました。実はそのことはインターネットで公開しています。そして、その頃から息が上がりやすくなったり、立ち上がりに困難を覚えたりしたそうです。
ここで凄いのは、こうした状態でありながらいくつもの公演を成功に導いたことです。
記憶に新しいのは2020年11月に国立劇場で行われた『俊寛・平家女護ヶ島』でしょう。
主役の俊寛と平清盛のダブル主役を演じ分けています。ただ、歌舞伎ファンのなかには今回の吉右衛門さんを見て、
「いつもの中村吉右衛門じゃない…」
と、感じる人もいたようです。
「声が弱々しくなっている」「体調不良ではないか?」
という意見もありました。
2021年1月には定番の『仮名手本忠臣蔵』にも出演しました。ただし、ここでは体調不良で1週間ほど休みを取られています。
中村吉右衛門の病名は『急性心臓発作』
今回のショッキングな出来事は手術の後遺症や日頃の疲れが関係しているのかもしれません。
病名が発覚したのは4月30日です。所属会社から”急性心臓発作”であるとプレスリリースがされました。
これに伴い、当面の舞台やテレビ出演はキャンセルとなります。5月に控えていた五月大歌舞伎も代役が立てられることとなりました。
現在の状況と今後は?
中村吉右衛門さんの現在のご様子ですが、心臓や脳には異常は見つかっていないようで、小康状態を保っていると言います。
4月下旬には一般病棟にも移られて、しばらくは療養に励むとしています。
病気が病気ですから、第一線に戻るのは難しいという声もありますが、そこは中村吉右衛門です。7月に一度復帰するという説もありましたが、それは残念ながら流れてしまいました。ですが、中村吉右衛門は必ず病を乗り越えてもう一度舞台に上がってくれることでしょう。
今後の復帰に期待です。
今回も最後までご覧いただき有難うございました。