今年の台風シーズン9月11日には、最大風速60m/s、最大瞬間風速85m/sの台風14号が日本を襲うのではと警戒されました。
スーパー台風とはどのように定義され、過去にどんな事例があるのでしょう?
今後に増えると予想されるスーパー台風に備えるため、その実態をしっかりまとめました。
スーパー台風の定義をわかりやすく解説
スーパー台風の定義をわかりやすく解説してゆきます。
スーパー台風とは、アメリカ・ハワイの米軍合同台風警報センター(JTWC)により、平均の最大風速が67 m/s (130 ノット) 以上の極めて強い台風と定義されています。
日本の気象庁には「スーパー台風」に関する明確な基準は存在しませんが、気象庁が定めている台風の階級における、最大風速54 m/s (105ノット) 以上の「猛烈な台風」が、ほぼ「スーパー台風」に該当するとされています。
台風14号に関しては、沖縄の南の海上を1時間におよそ15キロの速さで北北西へ進んでいた11日午前9時の段階では、JTWCも「スーパータイフーン」と解析していました。
従って、スーパー台風の定義は、中心の気圧や最大瞬間風速ではなく、あくまで、平均の最大風速が67 m/s (130 ノット) 以上の台風ということになります
これは、単位を変えると241 km/hr 以上、151 mph(マイル/hr)以上に相当しすることになります。
2005年のアメリカ合衆国南東部を襲った大型ハリケーン・カトリーナ(902hPa)は、「スーパー台風」に相当する強さに達し、熱帯性暴風により、死者1836人を出すなど、大きな被害を及ぼしましたが、あくまでハリケーンであって、台風ではないので、「スーパー台風」には該当しません。
スーパー台風の過去事例
ハイエンHaiyan
2013年フィリピンに最も被害をもたらしたスーパー台風で、フィリピンで少なくとも6,300人が死亡しました。
ハイエンは観測史上最速の暴風・風速90m/sを記録しました。
約1,100万人が影響を受け、多くが家を失い、フィリピンに22億ドル相当の被害をもたらしました。
上陸時の中心気圧は895hPa、最大風速は86メートル(1分間平均)で、死者の多くは、高さが最高で6メートルに達した高潮が原因でした。
ハギビスHagibis
日本では、令和元年台風第19号と呼ばれています。
2019年10月12日に日本に上陸した準スーパー台風で、静岡県や関東地方、甲信越地方、東北地方などで記録的な大雨となり、甚大な被害をもたらした。
福島県中心に、洪水や土砂に襲われ亡くなった者が64人に達しました。
最終的に、死者・行方不明者は108人となり、平成16年台風第23号や平成23年台風第12号の98人を超え、平成以降の日本における台風被害で最悪の規模となりました。
JTWC によれば、中心気圧は915hPaに達し、平均最大風速82m/sのスーパー台風とされていました。
ただ、上陸直前の中心気圧は955hPa、最大風速は40m/sとなっていましたので、厳密な意味では、スーパー台風が日本上陸したとは言えません。
2018年以降でJTWCがスーパー台風と認定した中で死者など被害が大きかった台風を一覧にしました。
スーパー台風が日本に今後くる可能性
今後スーパー台風が日本に接近・上陸する可能性はあるのでしょうか?
このまま何もしなければ、今世紀末には、日本に度々スーパー台風が上陸する恐れがありそうです。
地球温暖化により、日本付近でも今後、海面水温が2℃くらい上昇すると予想されます。
フィリピン東方海上の海面水温が日本本土付近に広がることになりますので、現在フィリピンに上陸してるようなスーパー台風がつぎつぎ日本本土付近に接近・到達することが十分予測されます。
スーパー台風に関するSNSまとめ
スーパー台風ハイエンの困難な時期に、奮闘したフィリピン人の回復力を思い出し続けましょう。それは、私たちがより明るい未来のために完全に回復するために団結したとき、私たちフィリピン人が一緒に強くなることを証明しています。
台風7周年 Yolanda(ハイエンはフィリピンではスーパー台風Yolandaと呼ばれています)
ルイジアナ州ニューオーリンズの建物は、ハリケーンカトリーナの20フィートの高潮によって破壊され、都市の堤防を圧倒しました。
まとめ
- スーパー台風は米軍合同台風警報センターにより、平均の最大風速が67 m/s 以上の極めて強い台風と定義されている
- 観測史最速の暴風・風速を記録し、高潮でフィリピンに大きな被害をもたらしたハイエンと、2019年記録的な大雨で日本に甚大な被害をもたらした準スーパー台風ハギビスを紹介した
- 日本の外、ハイエン、カトリーナなど、世界のスーパー台風・ハリケーンに対するSNSを集めた
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