リスケとは?何の略?した後に気を付けることなどは?

ビジネスの世界では「エビデンス」「コンセンサス」「プライオリティ」など色々な横文字が使われていますが、さらに略語となると、初めて聞いた時は何のことを言っているのかわからないと思います。

そんなビジネス横文字の中でもよく使われるのがリスケ

今回は、リスケとは何なのか?使うときに気を付けることは?を紹介します。

ちなみに先ほどでてきたビジネス横文字の意味は
エビデンス:証拠
コンセンサス:同意、合意
プライオリティ:優先順位

となります。

リスケとは?

リスケは「リスケジュール(reschedule)」の略です。
ビジネスのシーンでは「スケジュール(予定)を組みなおす」といった意味で使われます。

また、金融機関への返済において、会社の資金繰りが厳しくなったときに、一定期間の返済を軽減する「契約の変更」を行う際にもリスケという言葉が使われます。

このように、ビジネスで使う場合と金融業界で使う場合では、少し意味合いが違ってきます。

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リスケの使い方

ビジネスの場合

ビジネス用語として使う場合は、スケジュールを組み直す、という意味で使うので、急な予定変更が入ったときに使います。

急なキャンセルや仕様変更などが入り、スケジュール調整が必要になったときに「リスケをお願いします」などと使います。

■使用例
・「(上司に)納期について、先方にリスケの相談したいのですが」
・「(部下に)会議の時間が変更になったから、リスケしておいてください」

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金融機関の場合

金融機関が絡むときに使うリスケは、「返済計画の見直し」という意味で使います。
資金繰りが厳しくなり返済が苦しくなったときに、金融機関に返済金額や期間について相談や交渉をする時に使います。

使用例
・「銀行にリスケの相談をすることにした」

使う場合の注意点

ビジネスで使う場合の注意点

リスケは略語なので、同僚や部下に対して使う分には問題ありませんが、上司や取引先の人に対して使うのは失礼な奴と思われる場合もありますので軽々しく使わないようにしましょう。

また、基本的には、予定を遅らせるケースで使われるのが一般的です。
ネガティブな意味合いや、どこかに迷惑をかけることもあるので、そういった意味でも社外では使わず、身内だけに使うようにした方がよいでしょう。

身内に使う場合でも、相手に迷惑をかける場面や無理にお願いするケースで「リスケ」という表現を使うと、申し訳ないという気持ちが全く伝わりません。申し訳ないという気持ちがある場合はきちんと「スケジュール調整をお願いいたします」と相手に伝えるようにしましょう。

金融機関で使う場合の注意点

リスケは返済計画の変更(返済を遅らせる)する時に使います。

一旦約定通りの返済をストップし、金融機関へのリスケを求めてしまうと、リスケが終わるまでは新たな借入れができなくなってしまいます。

また、一旦リスケをしてしまうと、リスケの対象となっていない他の金融機関に対しても同様に、新たな借り入れはできなくなる可能性が高いです。
普通に考えれば、リスケは信用を失う行為なので、リスケした返済計画はきちんとこなせるような計画にしましょう。

オンスケとは?ビジネススケジュールに関するカタカナ語の略語を紹介

ビジネス用語で、リスケという言葉は「スケジュールの組みなおし」を意味するリスケジュールの略語ですが、スケジュールに関する用語はほかにもいくつかあります。

ビジネスにおいて、予定を組んで作業やプロジェクトを進めることが多いので、スケジュールに関する言葉がたくさんあり、「オンスケ」もそのうちのひとつです。

そこで「オンスケ」は何を意味する言葉なのか、どのようなシーンで使うのか、それに他にスケジュールに関する用語にはどのようなものがあるのか紹介します。

「オンスケ」とは?

オンスケとは「オンスケジュール」の略で、予定通りという意味になります。

ビジネスではチームを組んで仕事を進めることが多々あり、進捗状況を確認しあう会議もよくあります。
そんな時に「オンスケ」という言葉が使われ、「問題なくオンスケで進んでおります」というような言い方で伝えます。

リスケはスケジュールの組み直しという意味で、あまり順調に進んでいない時に使われる言葉なので、社外に対して使うと「予定通りに進んでいない」とみなされ信用が落ちる可能性があります。
しかし「オンスケ」は予定通りに進んでいるという良い意味で使われるため、社内でも社外でも上司にも使うことができる言葉です。
とはいえ、上司や社外の人に略語を使うのはフランクすぎるので、「スケジュール通りに進んでいます」というのが一般的です。親しい間柄なら、失礼には当たりません。

「オンスケジュール」という言葉自体は英語でも「予定通り」という意味で使われるのですが、「オンスケ」という略語は日本のビジネス界でしか使われない言葉のようです。
そして日本では、IT 業界でよく使われています。

「オンスケ」を使うシーン事例

事例1

上司「プリジェクトの件は、オンスケかな」
社員「はいオンスケです。」

事例2

上司「みんなオンスケで頑張ってくれ」

などといった進捗状況を伝えるときや、「スケジュール通り頑張ってくれ」という時などに使われます。

しかし「オンスケ」という言葉は略語です。若者は略語を良く使いますが、略語を好ましく思わない人もいるので、フランクな間柄の時や、上司であっても上司の方から言ってきた時のみに使うのが良いでしょう。

スケジュールに関するそのほかの用語

リスケ・・スケジュールの見直し。リスケジュールの略語

予定通りに進めない時や遅れているときなど、予定を変更したほうが良い時や会議の時間などに変更があるときに使います。
例文:台風が来るので、リスケになりました。

ベンディング・・保留、懸案中という意味

「この件はいったんベンディングにしましょう」というように使われます。
近年使われるようになった言葉です。

ブロックする・・押さえておくという意味

スケジュールを押さえておくという意味で使われます。ブロックは妨害するとか止めるという意味でも使われますが、スケジュールの場合は、予定を入れておく、押さえておくという意味になります。

ビハインド・・予定のスケジュールよりも遅れているという意味

後ろに、遅れてという意味があります。予定より遅れていることを「ビハインドする」といい、遅れを取り戻すことを「ビハインドを取り戻す」という言い方になります。

リード・・スケジュールを前倒しするという意味

リードは先に、引っ張るという意味があり、スケジュールを前倒しすることを「リードする」と言います。「予定より早く進めているので、スケジュールをリードします」などと使います。

スピードアップ・・速度や効率を上げるという意味

スムーズに進んでいるのでスピードを上げていきます、という時に「スピードアップします」というように使います。

キャンセル・・スケジュールや予約を取り消すという意味

日常生活でも良く使われる言葉です。ビジネスでは「先方の都合によりキャンセルになりました」などと使います。

ビジネスにスケジュール管理は重要

ビジネスにおいてはスケジュール管理がとても重要になります。
社内の社員たちとチームになって一つのプロジェクトを行う時、チームワークで作業を進めるためには役割分担をしたり、いつまでにここまでするという共通の約束事をする必要があります。

そのため具体的なスケジュールを立てて、それぞれがしっかり管理をし、自分のスケジュールをこなしていかなければいけません。

定期的に進捗状況を報告しあい、ビハインドしていたらリスケをする必要があります。また全員がオンスケで進められていたら、そのまま続行するか、リードをしたりスピードアップを図ることも可能です。

自分たちのやるべき仕事をチームの皆が可視化できるようなスケジュールを作成し、効率よく予定をこなしておくことが大切です。

取引先や社外の人たちとの取引においても、見積もりや契約、納品などしっかりと期日を決めたスケジュールを提出し、オンスケで終了させることを繰り返すことで信用度が高まります。

ビジネスではスケジュールを作成して、それを遂行することが重要です。
そのためにスケジュールに関する用語がいくつかあります。

略語が使われるようになったのは、まだ近年のことなので略語になじまない上司や取引先もあるでしょう。
そのため略語は相手との信頼関係や距離感を考えながら、使うことが大切です。
もし使えないという場合は、一般的に「予定通り進んでおります」「予定より遅れていますが、取り戻します」などと丁寧に答えるようにしましょう。

まとめ

「リスケ」はビジネスシーンではよく発生するので、意味を理解するとつい使ってしまいがちです。
しかし「リスケ」は「リスケジュール」を略した言葉のため、同僚や部下、または本当に親しい取引先のみで使うようにしましょう。

基本的にはスケジュールを遅らせる時に使うことが多いので、略して言わずに「スケジュールの見直しをお願いできませんでしょうか?」「予定の変更をお願い致します」などの表現を使うよう心掛けたほうがよいでしょう。

 

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