なぜROC?オリンピックでロシアだけ旗まで違う理由が痛烈！いつからなの?

東京五輪2020では、300人以上の選手がロシアではなくロシア・オリンピック委員会（ROC）として30あまりの競技に出場し、7月30日時点で金10個を含む34個で第4位となるメダルを獲得しています。

なぜオリンピックでロシアだけが、ROCとして出場し、旗まで違うのでしょう？

ここに至るまでの経緯、ネットの反応をまとめました。

オリンピックでなぜロシアはROC表記？

東京オリンピック2020でなぜロシアはROC表記なのかをこれまでの経緯を追って見てゆきましょう。

2014年12月　ロシアの800m走の選手だったユリアステパノワと、ロシアの反ドーピング機関(RUSADA)に勤めるその夫による「ロシアは国ぐるみで選手の収入の5%と引き換えに禁止薬物を選手に提供しており、ドーピング検査官とも共謀して検索結果を偽造していた」とドイツ公共放送で告発した。

2015年11月　世界アンチ・ドーピング機関(WADA)の独立委員会による調査報告で、ロシアの組織的ドーピングが認定された。
国際陸上競技連盟はロシア陸上競技連盟に資格停止処分を行った。
RUSADAが、反ドーピング規定を順守していないとして、WADAから資格停止とされた。

2016年5月　モスクワ反ドーピングセンター元所長の暴露により、ソチ冬季オリンピック(2014年)でのロシアによる組織的な薬物投与や検査不正の疑惑が発覚した。

2016年7月　WADA調査チームがロシアの国ぐるみの不正を認定した。

2016年8月23日　IPCが、「問題は個人ではなく国家レベルの問題、ロシアのドーピング文化が変わらなければスポーツの信頼性に関わる」として、全ロシア選手の出場を認めない方針を決め、ロシアはスポーツ仲裁裁判所(CAS)に処分取り消しを求めて提訴したが却下さたためれ、全面的な排除が決まった。

2016年　リオデジャネイロ・オリンピックでは陸上や重量挙げなど有力選手を含む100人以上が出場禁止となり、パラリンピックではロシア選手団が全面的に参加停止とされた。

2018年 平昌オリンピック　「ロシア選手団」として出場できず、ドーピング記録のない選手が「ロシアからのオリンピック選手（Olympic Athletes from Russia）」として出場した。IOCコードも「OAR」（Olympic Athletes from Russia）が用いられた。

2021年2月　IOCが、東京五輪適用の処分を決定した。
2022年12月まで主要国際大会から除外されており「ROC（ロシア・オリンピック委員会）」として違反歴や疑惑がない選手のみ、個人資格で五輪出場が認められることになった。
（ＲＯＣ）バレーボール女子　ポリーナ・マトベエワのインスタ

 

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オリンピックでのロシアの旗

国旗は使えず代用として白地にROCのエンブレムを配した旗を用いています。
エンブレムはロシア国旗と同じ白、青、赤の3色で炎を模したものです。
なお、国歌も流せずロシアを代表する作曲家、チャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」が使用されています。
但し、選手のウエアにはロシア国旗の白・青・赤の使用が認められています。

ROCに関するSNSの反応

出典：ヤフコメ

まとめ