女装家とは?おねえとは違う?おかまとの違いは?

性別は男性、見た目と心は女性。
性別・見た目は男性、心は女性。
性別や見た目は中性的、恋愛対象は男性・女性どちらでも。

最近では、男性・女性とは別の第三の性別として、色々なパターンの性別が認識されています。

しかし、TVなどではオネェ系という言葉で一括りにされがちですが、
全員が性同一性障害というわけではありません。

では、それぞれどのような違いがあるのでしょうか。

今回は、女装家、おねえ、おかまなどの言葉の意味を調査してみました。

いろいろな第3の性別を調査

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女装家

女装家は、男性の身体と心を持ったまま、女装を行う男性の事を言います。
派手なファッションやメイクで女性らしさを強調しているのが特徴です。
恋愛対象はほとんど男性であることが多いですが女性の場合もあります。

ドラァグクイーン(女装をして、音楽に合わせて口パクをしたり踊ったりするパフォーマーのこと)とも呼ばれます。
女装家という言葉はミッツマングローブが、ドラァグククイーンという言葉を使いたくなかったので作り出した言葉です。

有名人ではマツコ・デラックス、ミッツ・マングローブになります。

おかま

おかまは、男性の身体を持ったまま、心と服装や仕草が女性的である男性を言います。
恋愛対象は男性になります。
本当は女性なのに、身体だけ男性として生まれてきた状態です。
一般的に聞く、性同一性障害にあたります。

有名人では、佐藤かよ、はるな愛、IKKO、カルーセル麻紀、KABAちゃんになります。

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ゲイ、ホモ

ゲイ・ホモは、男性の身体、心、服装や仕草はすべて男性で、恋愛対象が男性の方です。
男性が好きな男性ということで、性同一性障害ではありません。
ただ、男性だけど男性が好きという、マイノリティな趣味を持った方というだけです。

有名人で言うと、槇原敬之、ぺえなどです。

女装子(じょそこ)

女装子は、女性の装いをたしなむ男性の一般名称です。
心は男性なので男性としての生活を送りながら女装を行いますが、女装を続けることで、将来的に女性となることを目指す人もいます。
恋愛対象は女性になります。

有名人だと、尾木ママやIZAMUなどです。

バイセクシャル

バイセクシャルは、恋愛対象が男性、女性どちらでも大丈夫な方のことです。
身体的特徴や心、服装などは、生まれ持ったままになります。

有名人だと、楽しんごなどになります。

おねえ

おねえは、元々ゲイの中の一種なのですが、最近ではおねえ言葉を使う人をすべておねえと呼んでいます。
これはTVの影響が強く、ゲイもオカマも関係なくおねえ系というくくりにして紹介しているためです。
「オネエだからゲイ」「ゲイだからオネエ」というわけではありません。

男性なのに、女性のような言葉を使う方をおねえと呼ばれています。

自分の性別に違和感を持ったことは?性同一性障害について学ぶ

男性でも女性でも、自分が持って生まれた性別に違和感を抱いて苦しんできた人がいます。

今に始まったことではなく、そのような人は何年も前からいたのではないでしょうか。

近年は、心身ともに性別を変えることや、同じ悩みを持つ人同士の結婚も受け入れられるようになってきましたが、そうなるまでは道のりも遠く、周囲に受け入れられずに悩み苦しんできた人が多かったでしょう。

ここでは性同一障害とかトランスジェンダーなどといわれる、性別に違和感を持つ人たちについて触れてみたいと思います。

自分の性に違和感を持つ人たち

男性でありながら女装を好む人や、身も心も女性になりたいと望む人、しぐさや見かけだけ女性のようにふるまいたい人など、男性であることに違和感を持ち、女性のようになりたいという人は芸能人でもよく見かけるようになりました。

男性だけでなく女性で生まれてきた人も、同じように身も心も男性になりたいという人や、ふるまいだけでも男っぽくなりたいという人がいます。

男性でも女性でも自分が生まれてきた性別に違和感を持つことから起こることですが、その症状や程度は人それぞれです。

本当に体まで性別を変えたいとまで考える人は、性同一障害や性別違和症候群、トランスジェンダーなどといわれていますが、世界的にもそのような人同士の結婚も認められるようになってきました。

性同一性障害という症状が世界で初めて発表されたのは、1953年のことです。アメリカの精神医学会が発表したのですが、当時は精神疾患のひとつとして捉えられていました。
それが世界中に認知されるようになっていったのですが、性同一性障害が精神疾患というよりも「個性」や「性の多様性のひとつ」だと考えられるようになり、障害ではなく「性別違和」という状態であると名称も変わりつつあります。

性別に違和感を持つ原因

性別を決める遺伝子は「SPY遺伝子」と言ってY染色体の上にあります。
受精卵ができたすぐの時は、男性器のもとになる器官も女性のもとになる器官も両方兼ね備えています。
受精後8週目くらいに、「SPY遺伝子」が男性ホルモンのテストステロンを大量に分泌し始めると男性器のもととなる部分が男性器を形成し、女性器のもとは消えていきます。
女性の染色体はXXでYを持っていません。そのため男性ホルモンの分泌が起こることなく、受精後10週くらいに女性器の元となる部分が女性器を形成します。

このように身体的には受精後8週から10週目には、男女それぞれの性器を形成するのですが、脳の成分化が起こるのはもっと後のことです。妊娠20週以降になって男児は男性ホルモン、女児はエストロゲンのシャワーを浴びることになり、それぞれの性の脳が作られていくとされています。
その時に浴びるホルモンに誤作動があったことが原因だといわれます。

その他に、出生後の出来事に影響を受けることが原因だといわれたり、遺伝的要素もあるなどとも考えられています。

はっきりした原因については、まだ解明されていない段階です。

性同一性障害と診断する基準

性同一性障害かどうかの診断を受けるなら、精神科を受診するようにしましょう。
ガイドラインがあるので、それに沿った診断が受けられ、2人の精神科医が合致することで「性同一性障害」と確定されることになります。
性同一性障害の確定が2人の精神科医で診断をしなければいけないのは、性別というのは一度決めると簡単には変えることができないからです。だからこそ確実な診断が必要というわけです。

まずは染色体やホルモン、内性器・外性器を調べて身体的な性別を判断します。
次に、生育歴や言動、服装や人間関係などからどちらの性であるかを判断し、身体的な性別と生育歴などから判断される性別が合致していないと判断された場合は「性同一障害」という診断が下されます。

性同一性障害と診断されたら・・

診断が出され、生まれ持った性別と逆の性別であることが分かった場合は、まずは本人の希望を聞いて、それを優先することになります。

最初は、精神的な治療が行われます。
幼少期から性別に違和感を持ってきた人が多く、これまで周囲の人から理解を得られにくくて苦労したり悩んだりしてきた過去を持つことに対する苦痛を和らげるようにサポートをします。
そして、同一性障害という診察を受けたことによって今後どのように生きていくのかを聞き出して今後の方針を決めていくのが支援・治療の始まりです。

その後の治療は、本人の希望に添って行われます。
例えば、化粧をしたいから女性らしい肌になりたいだけ、というのであれば女性ホルモンを投与して女性らしい肌に近づくように治療を行います。
体全体女性らしくなりたいというなら、ホルモンの投与を多めにしたりして調節しながら、本人に合った治療を行います。

さらに外性器も変えたいというなら、外科的な手術が必要になってきます。

どのような治療をするかは本人の希望ですが、専門医と相談をして方針を決めていくことが勧められています。

近年は「性同一性障害」「性別違和」は多くの人に知られるようになったので、その症状に悩んできた人たちも過ごしやすくなってきたのではないでしょうか。

自分は性別違和を感じたことがないので、ご本人の気持ちをなかなか理解できないかもしれませんが、精神科で診断を下されることで、本人もほっとし、家族も納得ができるようになるのではないかと推察します。

まとめ

第三の性別について色々と紹介してきましたが、色々と境界線があいまいなものもあります。
また時代の変化とともに言葉の意味や常識が変化したりするものなので、ゲイだからこうあるべきなどの固定観念は持たずに、多種多少な性があることを理解していくのが良いかと思います。

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