今場所、休場明けの横綱白鵬が、大関照ノ富士との全勝対決を制し、優勝を飾りました。復活を賞賛する声以上に、張り手やかちあげなどの格闘技まがいの取り口の多用にまたしても批判が集まっています。
白鵬なぜ嫌われるのでしょう?ルール違反でないはずの張り手やかちあげの問題点はどこにあるのでしょう?
相撲界の特殊な事情を含め、嫌われる理由を3つ挙げました。
白鵬なぜ嫌われる?
白鵬が嫌われる3つの理由
勝つために横綱らしくない手を多用する
今場所も、大関正代との一番で、徳俵付近まで下がって構え、そのまま立つという奇襲ともいえる策をとり、八角理事長から「ふつう奇襲は弱い方がやるもんだけど、勝ちたかったんでしょうけど、これだけ優勝回数をしている横綱が、ああいうことをしてはいけない。堂々と来いと」と注文を付けられました。
そして、立ち合いでの張り手やかちあげの多用です。これまでこれほど多用した横綱はいませんでした。
栃煌山に猫だましを使ったこともあります。
そんな姿に、「美しくない、見たくない」と苦言を呈するファンも少なくありません。
ただ、ルールの範囲であることは確かで、横綱は使ってはいけないという規則もありません。
強すぎる外国人横綱
日本国籍を取得したにも関わらず相変わらず、外国人として扱われています。
白鵬は、1985年3月11日、モンゴルウランバートル市出身の36歳。幕内最高優勝45回
2007年に横綱に昇進後、今場所まで横綱を務め続けています。
2019年に帰化により日本国籍を取得しました。
この投稿をInstagramで見る
2007年に第69代横綱に昇進後、14年間今場所まで横綱を張っています。
その間、68代朝青龍(横綱在位7年)、70代日馬富士(5年)、71代鶴竜(7年)、72代稀勢の里(2年)が、引退しています。
日本人相撲ファンには、判官びいきで、強すぎる横綱を打ち負かしたいという気持ちがあります。あの大横綱大鵬に対しても憎らしいほど強いという評価があり、誰が負かせるかが注目されました。
また、日本人横綱がなかなか生まれないこと、ようやく生まれても稀勢の里のように怪我で短命であることから、日本人として忸怩たる思いを強すぎる外国人横綱に向けているのでは、思われます。
横綱にふさわしくない言動や行動
相撲は神事を起源としており、その頂点にいる横綱は、力量は勿論のこと品格が抜群であることが必須だとしています。
これに照らし、優勝の表彰式で、三本締めの音頭を取ったことや審判部への批判などが問題にされてきました。
張り手やかちあげの問題点とは
白鵬の張り手やかちあげは、総合格闘技まがいの過激な打撃技の連発であると様々な批判がありました、
2017年九州場所:北村正任・横審委員長「横綱相撲とは到底言えない。美しくない、見たくない」と厳しく批判された。
2019年九州場所:10日間で、10日で張り手、かち上げを多用
NHK解説者の舞の海秀平氏「過去の横綱はこういう立ち合いはしなかった。このかち上げは見ていて後味が悪い」
横綱審議委員会「張り手、かち上げをやり過ぎではないか、横綱の振る舞いとして見苦しいのではないかと、ほとんど全員から意見が出た。しっかり指導してほしいと相撲協会に要望した」
格闘技のようで横綱らしくない、勝つためならどんな手段を使っても良いのかという点を問題にしているようです。
白鵬は、これまで、「前からやっていること。勝たないと生き残っていけないでしょう」、「相撲の技のひとつだからね」と答えてきて、一時自粛していた時期もありましたが、年齢による力の衰えをカバーし、勝つための手段として特に最近多用しているのではと思われます。
今場所のように膝の故障を抱えながら、右ひざ手術で5月場所も全休し、進退がかかった場所で、今の自分にとってどうすれば勝てるかを考えた時、受けて立つ横綱相撲だけに頼っていては、おそらく早々に負けが込み、引退ということもありえたと思えます。
今場所、白鵬が全勝優勝し、照ノ富士が準優勝で、横綱昇進を決めるという相撲協会にとってこの上ない結末となりました。
きれいごとだけ言っていては、相撲界の発展はないというのを一番分かっているのが、白鵬ではないでしょうか。
白鵬なぜ嫌われる?SNSの反応
- たしかに白鵬は並の強さじゃないのは分かるよ。 でも、真の横綱とは程遠い取り口と所作には辟易。 相手を思いやる心がまるで無い❗️ 張り手、カチアゲ、勝利の雄叫び。。 大相撲は、神事です⛩ 神前ですよ✨ もう見たくない
- 昨日の白鵬の相撲は相撲では無いことをわかってください!張り手やかち上げを完全に禁止してください!
- 横綱は負けてはいけない。考えに考え、経験を最大限活用し、自分十分の態勢をつくるためには張り手、かちあげなど反則以外のあらゆる技を駆使する。皮肉ではなく白鵬は勝負師の鏡だ。
- 白鵬が品格に欠けると言うのは今更の話ではない、6場所も休んでいた力士に全く歯が立たない大関、関脇の不甲斐なさの方が問題だ。白鵬、照ノ富士だけでなくモンゴル勢の好調ばかりが目立つ今場所だった。
- 立ち合いで変化するよりよっぽどいいと思うけどね。ただ張り手が多すぎる。最初の一発でじゅうぶんでしょ。
出典:ヤフコメ
まとめ
- 横綱らしくないなど白鵬が嫌われる3つの理由を挙げた
- 張り手やかちあげは神事の面を持つ相撲の横綱の振る舞いとして見苦しいとの指摘
- 真の横綱とは程遠いとの意見と、勝つためにあらゆる技を駆使する勝負師の鏡だ、むしろ休場明けの白鵬に歯が立たない大関、関脇の不甲斐なさが問題だとの議論がある
溜席の妖精が2020年11月、コロナ禍で少し寂しい大相撲で力士より話題になっています。大相撲を見ていれば分かるのですが、思わず力士より目が行ってしまうのが観覧席でポンツと一人、清楚な女性が非常に良い姿勢で観戦しているのです。[…]
コロナや怪我で横綱初め多くの休場力士のため盛り上がりが心配された大相撲初場所ですが、大栄翔の活躍と「溜席の妖精」で救われ、毎日テレビに釘付けになるファンが増えているようです。砂被りとも言われる審判席のすぐ後ろの大相撲溜席の料金はどれ[…]
コロナ禍で本場所開催ができずにいた大相撲の7月場所が、ようやく半年ぶりに観客入りで始まりました。感染防止のため通常の名古屋から東京・国技館に開催地を変更。一日の観客2500人まで・升席1人・飲酒禁止など多くの制限があるものの、ファンは久々の[…]