旬の料理を中心に物語が展開する珍しい時代小説で、高田 郁(たかだ かおる)さんの作品である『みをつくし料理帖』シリーズがNHKにてドラマ化が決定しています。
以前、テレビ朝日にて北川景子主演でドラマ化していましたが、主人公の澪の下げ眉のイメージと、北川景子さんのキリリとした美人顔がマッチングしなかった為、原作ファンとしては妙な消化不良を起こしたドラマになっていました。しかし、今回はNHKでのドラマという点や、主演がイメージピッタリの黒木華さんという事もあり期待してしまいます。
そこで、ドラマの事前情報、あらすじ、原作との違いやネタバレ感想を書いていきたいと思います。人情話は時代劇の方が素直に見れる気がするので、澪の素直で前向きな姿を一緒に応援していきましょう!!
みをつくし料理帖
みどころ
「みをつくし」は「身を尽くし」・・・。大坂に生まれた天涯孤独な少女・澪(みお)が、料理の腕一本を頼りに江戸に行き、艱難(かんなん)辛苦を乗り越えながら、やがて一流の女料理人になるまでの波乱万丈の物語を8回連続で描きます。原作は、累計部数300万部を超える人気時代小説「みをつくし料理帖」。ヒロインは、日本演劇界きっての若手演技派女優で、NHK初主演となる黒木華、昨年、木曜時代劇「ちかえもん」で向田邦子賞を受賞した藤本有紀を脚本に迎えます。
平成29年度、NHK土曜時代劇は「土曜時代ドラマ」としてリニューアルします。その第1シリーズでは、江戸の人情と笑い、そして毎回クライマックスで登場する澪の創作江戸料理をたっぷりとお楽しみいただきます。
黒木さんの主演、藤本さんの脚本など、みどころを読んでいるだけでワクワクしてしまいますが、気になる点がないこともない…。特にここ、
一流の女料理人になるまでの波乱万丈の物語を8回連続で描きます。
え?これってどこまでをドラマ化するんでしょうか?一流の料理人になるまでを描くというのは、鼈甲珠のあたりまで映像化するのでしょうか?もしそうならば、詰め込みまくりで内容が薄くなってしまうのでは?
しかし、一方でこんな表記もあります。
毎回クライマックスで登場する澪の創作江戸料理をたっぷりとお楽しみいただきます。
一回の放送で、クライマックスに料理が一品なのであれば、作品的には8小編で済みます。原作的には、『八朔の雪』と『花散らしの雨』の2冊のドラマ化だとすれば、じっくりとした作品になりますよね。
特に『花散らしの雨』の最後の料理は忍び瓜なので素敵なエンディングを迎えられそうですよね。さて、どうなるのでしょうか?
あらすじ
1802年(享和2年)、大坂・淀川の水害で両親を亡くし、幼なじみの野江とも生き別れ、一人ぼっちになった8歳の澪(みお)は、たまたま出会った料理屋・天満一兆庵の女将・芳(よし)に助けられ、女料理人として修業をはじめた。板場がまだ女人禁制の時代に、天性の味覚を見込まれたのだ。
しかし、天満一兆庵が火事で焼失してしまい、澪と芳は主人の嘉兵衛とともに江戸へ出立。不思議な縁で、蕎麦屋「つる家」の主人・種市から店で働かないかと誘われる。上方と江戸の味付けの違いに戸惑い、ライバル店の激しい妨害に遭い、武士・小松原との身分違いの恋に悩みながらも、澪は一人前の女料理人としての道を懸命に貫いていく。
澪は“雲外蒼天(うんがいそうてん)”・・・誰も見たことのない青い空を見ることができるのか?澪に淡い思いを寄せる医者の源斉、澪の料理の辛口ご意見番・清右衛門、気風がよくて世話好きのおりょう、吉原一の花魁(おいらん)あさひ太夫など個性豊かな面々の厳しさと優しさに助けられながら、ヒロイン澪は才を磨き、自分だけの“心星(しんぼし)”を探して、今日も明日も料理の腕をふるうのだった。黒木華さん扮(ふん)する澪の、毎回、趣向をこらした手作り料理にも乞うご期待!
メインの登場人物たちの設定は変わらない様子。しかし後半にはいくつかの気になるワードも・・・。
ヒロイン澪は才を磨き、自分だけの“心星(しんぼし)”を探して、今日も明日も料理の腕をふるうのだった。
あ、この言葉は6巻にあたる『心星ひとつ』に登場する言葉ではないですか・・・。ということは、ということはですよ?少なくとも6巻までを全8話のドラマで放送するという事なのではないでしょうか?
うう、もしそうなら結構ショックです。・・・が、とりあえず追加情報を待ちましょう!!
キャスト
※登場人物紹介は公式サイトから引用
澪(みお)/黒木華(くろき はる)
大坂生まれの女料理人。享和2年の水害で両親を亡くした後、料理屋「天満一兆庵」の女将・芳に助けられ、奉公することになった。ある時、店の料理の味が変わったのは井戸水の味が変わったからだということをただ一人見抜き、店主の嘉平衛から女料理人に抜擢される。以来、料理の厳しい修業を積みながら、波乱に満ちた人生を歩んでいく。江戸に下ってからは種市が営む「つる家」で腕をふるう。
考えられる最高のキャストなのではないかと思っている最高の澪役。それが黒木華さん。ドラマ化決定の際に、黒木さんが澪役を演じられると聞いて普通にガッツポーズでした。いい意味でおかめ顔。いい意味で下げ眉。演技力も抜群で言う事なし!!楽しみだなぁ・・・。
小松原(こまつばら)/森山未來(もりやまみらい)
澪が料理人をつとめる「つる家」の常連客の武士。澪の料理に対して常に本質をついた批評をし、味のみならず、澪の料理人としての生き方にも道筋を与えていく。その厳しくも深い愛情に、澪は次第に惹かれていく。普段は浪人風情だが、その正体は謎に包まれている。
キャストの中で一番意外に感じたのが小松原役の森山さん。僕のイメージ的にはもう少し恰幅が良くて、がっしりした身体つきをしており、ここまでシャープな印象ではないんですよね。あと、もう少し年齢が上のような気がしています。いや、悪くはないんですけどね。
永田源斉(ながたげんさい)/永山絢斗(ながやまけんと)
父は御典医だが、自身は町医者として市井に生きている。化け物稲荷で一心に祈る澪の姿を見て以来、澪をはじめ、長屋やつる家の人々と深く関わるようになる。医者の立場から、澪の料理に的確な助言を与え、励ましていくうちに、澪に対して一途な思いを抱くようになる。
永山さんはドラマ『重版出来!』で、天才新人漫画家の中田伯役で黒木華さんと共演してますから、なんだか感慨深いものがあります。あの暗い性格の中田役から春の太陽の様な源斉先生をどのように演じるのかがとても見ものですね♪笑顔が優しいのでなんかちょっといい気がする。
芳(よし)/安田成美(やすだなるみ)
大坂の料理屋「天満一兆庵」の元女将。水害で路頭に迷っていた澪を助けて以来、母親以上の愛情で澪を育てた。被災地をさまよう澪に食べさせたお粥の味が、澪の料理の味の原点となった。江戸では澪と二人で長屋暮らしだが、澪からは“ご寮さん”と呼ばれている。行方不明の佐兵衛を探し、天満一兆庵の江戸出店を再開させたいと願っている。
安田さんは失礼かもしれませんが、疲労を溜めている美人って感じがピッタリきています。言い方を変えると病弱そうな美人。不幸そうな美人。・・・ああ、言い方をいくら変えても褒め言葉にならない・・・。けど、本当に適役に感じているので安心ポイントです!
嘉平衛(かへえ)/国広富之(くにひろとみゆき)
大坂・天満一兆庵の主人。幼い澪の料理の才を見抜き、当時としては考えられない“女料理人”として澪を育てた。天満一兆庵が焼けた後、澪、芳と共に江戸に下ったが、佐兵衛が行方不明になったことを気に病んで倒れてしまう。
国広さんは大店を取り仕切っているような包み込むようなオーラがありますよね。嘉平衛役にとても合っている気がします。てか、原作では他界した後ですがドラマではどうなんでしょう。いきなり思い出役というのも少しつらい・・・
佐兵衛(さへえ)/柳下大(やなぎしたとも)
大坂・天満一兆庵の一人息子で、江戸出店を託された料理人。元々まじめで腕も良く、一時は江戸出店を繁盛させたが、ある時から行方不明となった。吉原の遊女に入れ込み、散財した挙句に失踪したらしいが、真相はわからない。
謎の失踪をとげた佐兵衛役は柳下さん。優しく騙されそうな面構えが佐兵衛的に感じてしまいますね。演技に期待です!どことなくEXILEのTAKAHIROに似ている気がしているのですが、あくまでも個人の感想です。
種市(たねいち)/小日向文世(こひなたふみよ)
澪がつとめる料理屋「つる家」の主人。元はそば屋だったが、荒れ果てた化け物稲荷を一生懸命に掃除している澪の姿が、17歳で亡くなった娘と重なり、澪をつる家の料理人として迎え入れる。江戸の味付けに慣れない澪を長い目で暖かく見守り、応援している。
種市を演じられるのは小日向文世しかいない!!!と、ずっと思っていたので、キャスト発表で小日向さんの名前が挙がっていることに小躍りしてしまいました。素晴らしい種市を演じてくれることでしょう。種市オブ種市。種市オブザイヤー。
ふき/蒔田彩珠(まきたあじゅ)
口入れ屋の紹介でつる家で働くようになった、まだあどけなさの残る13歳。元は江戸の一流料理屋「登龍楼」で下働きをしていたが、つる家に来たのは深い訳があった。澪を姉のように慕い、登龍楼に置いてきた弟・健坊を心の支えにしている。
おや、ふきちゃんはもっと幼いイメージでしたが、 蒔田さんは少し大人びた印象を受けますよね。でもこんなもんか。
おりょう/麻生祐未(あそうゆみ)
澪と芳が住む江戸・金沢町の長屋の住人。最初は訳あり風の澪と芳を敬遠していたが、二人と心が通じてからは、持ち前の気風のよさで澪と芳を助け、やがてつる家を手伝うようになる。火事で両親を亡くした太一を実の息子のように大切にしている。
いやいやいやいや、美人過ぎるよ。年齢的には無理だけど室井滋さんくらいのイメージなんだよなぁ・・・。いや室井さんも美人なんだけどね。でも品がない感じがおりょうなんだよなぁ・・・。いや室井さんは品があるんだけどね。室井滋さんの話しかしてねぇな。
伊佐三(いさぞう)/小林正寛(こばやしまさひろ)
寡黙で心優しい巨漢の大工職人で、おりょうの自慢の夫である。つる家で台所の備品を作ってあげたり、落ち込む澪を励ましたりと、いざというときに男気を発揮する。
うんうん、大工の棟梁っぽい。無骨な感じもしますしね。でも息子はあまり登場しないのかな??? 太一ちゃんは登場しないのかな???
あさひ太夫(たゆう)/成海璃子(なるみりこ)
吉原・翁屋の花魁。吉原の一の美貌を持つと言われながら、表には姿をあらわさないため“幻の花魁”とも言われている。翁屋では常に別格の扱いだが、その人間性から他の遊女たちからも慕われている。噂になった“とろとろ茶碗蒸し”を作ったのが上方出身の女料理人と知り・・・。
う~ん。はたしてこの役は誰が演じればよいものか…。そもそも絶世の美女である、あさひ太夫を演じるとなると誰でも役不足なんですけどね。(空想上の存在ですしね)でも胆力を籠めて成海さんに演じていただきたいところです!!
又次(またじ)/萩原聖人(はぎわらまさと)
吉原・翁屋の料理番。あさひ太夫を自分の命さえ厭わないほど大切に思っており、あさひ太夫が口にするものにも毎回気を使う。評判を聞きつけて、澪の作った弁当をあさひ太夫のために持ち帰るようになる。澪の話をあさひ太夫に聞かせるうちに、二人の意外な関係がわかってきて…。
一瞬どうかなぁと思いましたが、髪型を結って睨み付けたら結構いい又次になるんじゃないかと思いました。又さぁ~~~~ん!!!
菊乃(きくの)/柳生みゆ(やぎゅうみゆ)
吉原・翁屋の新造。過去に客とのトラブルに巻き込まれ、花魁のあさひ太夫から救われたことがあり、以来あさひ太夫を心から慕っている。
原作では限りなくモブキャラに近い存在である菊乃役は柳生みゆさん。色気というよりは素朴で守ってあげたくなる印象なので、ドラマでもそんな印象になりそう。良い意味で裏切ってもらいたいものだ。
清右衛門(せいえもん)/木村祐一(きむらゆういち)
つる家にたびたび足を運ぶ、売れっ子の戯作者。わがままで怒りっぽく、毎回、澪の料理を食べては厳しい言葉で批評する“辛口のご意見番”。しかし、実はつる家の料理の大ファンである。表では甘い顔は見せないが、さりげなくつる家を支えることもある。
この作品のキャストの中でもトップクラスのお似合いキャスト。強い口調も合っているし、憎めない雰囲気とコミカルな空気は芸人の方が生み出しやすいかもしれませんね!
坂村堂嘉久(さかむらどうかきゅう)/村杉蝉之介(むらすぎせみのすけ)
神田永富町の版元「坂村堂」の店主。清右衛門に自分の版元で売れる戯作を書いてもらいたいため、美食家の清右衛門においしい料理を食べさせようと画策する中、つる家にたどり着いた。泥鰌ひげがトレードマーク。
坂村堂役は村杉蝉之介さん。横長メガネに離れた目。う~ん、見れば見るほど東京03の角田さんに見えてしかたないですね。イメージではもっと丸顔でした。
末松(すえまつ)/毎熊克哉(まいぐまかつや)
毎年、料理番付で最高位をとる「登龍楼」の料理長。腕は確かだが、澪の作る料理が評判になると、その料理とそっくり同じ献立を店に出し、つる家から客を奪おうとする。次第にそれがエスカレートしていき…。
末松役の毎熊克哉さん。黒のジャケットに白いシャツで、浅黒い肌に鋭い眼光を向けられると、もはやジャルジャルにしか見えないという不思議。嫌な奴の役を嫌~~に演じる役者さんは素晴らしいですよね。
釆女宗馬(うねめそうま)/松尾スズキ(まつおすずき)
毎年、年末に出回る料理番付けでは、最高位・大関の座に君臨する料理屋「登龍楼」の主人。煮売り屋からはじめて名実ともに江戸屈指の料理屋の主にのし上がった。その地位を脅かす存在に対しては激しく対抗心を燃やす。その火の粉はつる家にも降りかかることになり・・・。
大人計画の松尾さん。一筋縄ではいかない感じが見て取れるので実際に演技を観たら楽しそうだが、なぜか勝手な印象で宗馬は狐のような鋭い男をイメージしていたので自分の中でギャップが生まれている。だってタヌキみたいじゃん。
伝右衛門(でんえもん)/伊武雅刀(いぶまさとう)
吉原でも格式の高い「翁屋」の楼主。吉原随一の美貌をもつと噂される花魁・あさひ太夫を抱えている。あさひ太夫が食べる料理の作り手を探すうちに澪と出会う。「女に料理人は務まらない」と澪を突き放すのだが・・・。
やべぇ・・・。イメージ通り過ぎる笑。雅刀さんしかいないよ、伝右衛門はさ!ちなみに精霊の守り人で大提督やってましたからイメージがとても良い。人のイメージはとても簡単に引っ張られますよね。
富三(とみぞう)/大倉孝二(おおくらこうじ)
大坂・天満一兆庵の元料理人。佐兵衛が江戸に出店をかまえるときに、一緒に江戸に下った。ふとした縁で「つる家」に現れ、かつての女将だった芳に再会する。佐兵衛の元・同僚として、佐兵衛の失踪の秘密を語り始めるが・・・。
憎っくき富三。大倉さんの宣材写真がいつが「〇っころしてやんぞ
、オラ」みたいな感じだから余計はまり役に見えてしまいますよね、笑。
駒澤弥三郎(こまざわやさぶろう)/波岡一喜(なみおかかずき)
小松原の妹・早帆の夫。小松原の義理の弟でありながら、竹馬の友でもある。江戸城・土圭の間に詰める小納戸役として、将軍の身の回りの世話や、食事の御膳番も務める。
原作では全く印象に残っていない駒澤弥三郎。え?いたっけ?あれ?誰だっけ?みたいな感じ、笑。波岡さんて若手お笑い芸人みたいな華がある。
早帆(さほ)/佐藤めぐみ(さとうめぐみ)
小松原の三歳年下の妹で、駒澤弥三郎の妻。気丈で情に厚く、お見合いを重ねてもなかなか結婚しようとしない兄・小松原のことを心から心配している。料理は得意ではないが、夫の弥三郎は早帆の手料理が大好物である。
早帆さま。ああ・・・早帆さまぁぁあああ!!って悶えるくらい魅力的な早帆さま。佐藤めぐみさんがどんな方なのかわかりませんが、宣材写真の色香がすごい、笑。
坂梨志摩守(さかなししまのかみ)/山崎一(やまざきはじめ)
将軍に供する食事や菓子の管轄を司る「御膳奉行」を支配する若年寄。将軍が菓子をふるまう儀式「嘉祥の儀」で、お菓子の調達をすべて菓子商任せにせず、城中でも一品作るという新たな試みを提案する。
駒澤弥三郎よりも印象がない坂梨志摩守。もうなんの印象もない。どうしよう、笑。
原作小説
原作は高田郁さんの『みをつくし料理帖』シリーズになります。シリーズ全10冊に、登場する献立が掲載されている『みをつくし献立帖』の1冊が発売されており、存分に世界観を味わうことが出来ます。
原作を読まれる方へ伝えておきたい事はただ一つ。この作品は重大なネタバレを含んでいる作品でもあるので、絶対に発売順に読むことをオススメします!ちなみに発売順は以下の通り。
- 八朔の雪
- 花散らしの雨
- 想い雲
- 今朝の春
- 小夜しぐれ
- 心星ひとつ
- 夏天の虹
- 残月
- 美雪晴れ
- 天の梯
絶対に順番に読んで楽しんでみたくださいね。
公式サイト
放送日は、
毎週土曜日 午後6時5分~
NHK総合にて放送予定です。
公式サイト:みをつくし料理帖 | NHK 土曜時代ドラマ
※記事内の写真・あらすじの出典元は公式サイト
第一回「はてなの飯」
あらすじ
季節は秋。「つる家」という蕎麦屋の店主・種市(小日向文世)は腰を痛め、上方から来た女料理人・澪(黒木華)に板場を任せることになった。その初日、澪が張り切って作ったのは戻り鰹の時雨煮。しかし初物好きの江戸っ子は、初鰹は競って食べるものの、秋の戻り鰹は“猫またぎ”と言って口にしない。澪も種市も、一口食べてみたら戻り鰹の美味しさがわかってもらえると、必死に売り込むが、客は見向きもしなかった。そんな中、医者の源斉が口にした何気ない一言をきっかけに、澪は思いもよらない客寄せ法を思いつく。
感想
長く待ったドラマシリーズがようやく始まりました♬もう楽しみすぎて震えが止まりませんね!!早く澪や源斉先生と会いたいと思っていたので感動もひとしおです。
このドラマが始まってみて、何よりも感じる印象というのは、
「このドラマキャスト、完璧じゃね?」
という点。
特に黒木華さんが演じる澪が、もはや怪物級にハマリ役なのはもちろんの事、ご寮(りょん)さん役の安田成美さんも、種市役の小日向文世さんも、異常なほど役柄のイメージにピッタリです!
このレベルの役者さんたちだと、セリフの間の取り方ひとつで人の感情を伝えてくれたりするので、安心感が違いますね。下がり眉のメイクや、第一話のラストシーンの澪のたたずまいもイメージのとおりすぎて震えてしまいます。以前の北川景子さんがやられたクソドラマの「みをつくし料理帖」とは全然違っ
さてストーリーの方ですが、今回は第1回として『はてなの飯』が取り上げられていました。
原作本では1作目にあたる『八朔の雪「初星-とろとろ茶碗蒸し」』の中に登場するはてなの飯こと戻りガツオを使った「鰹飯」が描かれていました。
めっちゃ美味そう・・・
「とろとろ茶碗蒸し」のように直接的に料理名が小編のタイトルになっているわけではない「鰹飯」を第一回に持ってくるあたりが、ドラマ制作における原作との表現の違いを感じます。
てかここに「はてなの飯」が入ってくるということは一巻の他の作品である「ぴりから鰹田麩(かつおでんぶ)」や「ひんやり心太(ところてん)」はドラマでは取り扱わないのかもしれません。もしくは後でチョロっと登場するのでしょうか???
ちなみに澪たちが上方(京都)からやってきて、苦労している様や、澪の料理人としての才覚を短い時間で的確に映像化していたので、原作ファン以外の方にも、とてもわかりやすい内容だったのではないでしょうか。
初回だったので、他のキャラについても少しだけ。
- 種市:もう少し髪があるイメージでした。つるつる過ぎる。頭がつる家。
- 小松原様:想像よりもキザに見える。背中で語りまくり。
- 源斉先生:いい子おおらかで包容力がある感じも良い
- 清右衛門:キムさん、コミカルな愛らしさもありつつ、ひねくれた性格の感じも結構よかった。演技っていうか、本人がそんな感じ。
来週も楽しみ!トロトロ屋!!!
第二回「とろとろ茶碗(わん)蒸し」
あらすじ
「料理の基本がなってない」と澪(黒木華)に苦言を呈した武士の小松原(森山未來)。澪はその言葉が耳から離れず、自分の料理に足りないものは出汁であることに気づく。澪の母親代わりの芳(安田成美)は手本になる味を体験させようと、江戸随一と言われる料理屋・登龍楼に澪を行かせる。最高位の汁を味わった澪は、どうやったらその味が出せるのか試行錯誤するが、なかなかいい味の出汁が作れない。そこに、おりょう(麻生祐未)の夫がやってきて、研究中の出汁の味見をさせられる。その時、澪が思いついたこととは・・・
感想
第二回はとろとろ茶碗(わん)蒸しに辿り着くために『ダシ』を生み、育てる話でした。この、ダシを育てるという言い方が、一流の料理人的で良いですよね。こんぶを使った上方のダシと、かつおを使った江戸のダシをミックスした最強のダシを生み出すまでは中々しんどそうな展開でした。
今まで微妙にフワッとしていた、澪の過去と「天満一兆庵」がどうなったのかという点だが、源斉先生に説明する形で語っていましたね。確かに順番に説明するよりもずっとすんなり入ってきましたし、過去の話として表現することで作品全体の“重さ”のようなものが無くなってとても見やすい印象を受けました。
ちなみに、その際に源斉先生が話していた「口から摂るものだけが、人の身体を作るのです」という医食同源の考え方は、原作の『八朔の雪「八朔の雪-ひんやり心太」』で語られていたものですね。源斉先生好きだー。
つるやの屋号について、なんでつるやだったのか?
料理を作っている時の澪を愛染明王と称したのは原作ではご寮さんでしたが、ドラマでは小松原様と雑談してる種市が言っていましたね。ちなみにその雑談の中で「つる家」の屋号の話が出てきました。小松原様は種市のツルツル頭を見るだけではなく、
「ハゲだからじゃなかったんだな」
と、ダイレクトにかましてましたね、笑。
てか、かんざしを売って澪の合わせだしの研究に当てるごりょんさんの姿勢。
もう、ごりょんさーーーーーんと叫びだしそうになりますね。
ナルミーーーって感じですよね。
今回の『とろとろ茶椀蒸し』メチャクチャ旨そうでしたよね、笑。
飯テロ感半端ない。トロトロ感もよく出てましたね。
また、それぞれのキャラで感じたことを。
- 伊佐三:思いのほか社交的で驚いた。もっと喋らないで難しい顔をしているイメージでした。
- 種市:小日向さんの「いけねぇよぅ!」の言い方が完璧すぎて驚いた。
- ご寮さん:幼い澪を救うところとかんざしを売るところのシャンとした姿勢が素敵すぎる。
- 小松原様:相変わらず格好いい。格好良く終わっていった。
来週はおやすみなので、再来週の第三回でまたお会いしましょう!
第三回「三つ葉尽くし」
あらすじ
澪(黒木華)が発案した「とろと茶碗蒸し」が、江戸の料理番付けに載った。しかも堂々の関脇だ。長年の夢がかなった種市(小日向文世)は涙を流して喜んだ。しかし、評判をとったはずの「つる家」では急に客足が落ちる。つる家のとろとろ茶碗蒸しを真似た店が出てきたのだ。その店の名は「登龍楼」。料理番付けで大関をとった一流店だ。その事に我慢がならない芳(安田成美)は登龍楼に客として入り、とろとろ茶碗蒸しを一口食べる。と、そのまま調理場に駆けていき、料理長に文句を言う。澪が苦労して生み出した合わせ出汁を、そっくりそのまま真似たのが許せなかったのだ。しかし料理長からは言いがかりだと突き飛ばされ、怪我を負ってしまう。
感想
一周おやすみだったので、2週間ぶりの『みをつくし料理帖』第三回の放送です。
前回、誕生した『とろとろ茶碗蒸し』が料理番付けに載ったことにより、少しずつ登龍楼(とりゅうろう)との確執が生まれていく。くそ忌々しい釆女宗馬はまだ出てきていないが、やや重めの展開。
今回の一番触れたい点は、何といっても“あさひ太夫”の姿が見えてきたことですね!顔の一部が映りましたが、さらに又次も登場しました!又さんの男ぶりは本当に格好いいなぁ・・・。萩原聖人さんの又次、結構いいですよね?
てか、なんか又さん見てるだけですでに泣けてくる…
野江との再開も楽しみです!
登場と言えば、今回はふきちゃんも初登場。でも、ふきの登場する話は気持ちが滅入るからつらいんですよね。澪が優しいから余計ツラくなってしまいます。澪がふきから「澪姉さん」と呼ばれて笑顔になっていましたが、このあとにメタクソに裏切られますからね…ふきも被害者だから可哀相なのですが…。
あと、小松原様のとろとろ茶わん蒸しの加速していく食べ方が可愛いですね。江戸っ子が登龍楼に倍の値段を払って食事に行くのは、「見栄」ではなく「ハリ」だという言葉も良かったです。そしてそのまま、小松原様のスケコマシプレイ炸裂!
「俺はお前の(料理の)ほうが好きだ」
なんて言いながらさらりと励ますところもスケコマしてる。セミダブルってる。抱こうとしているとしか思えない!!原作もそうでしたが、ドラマでみてると明らかに小松原ルートなんですけどね。カッコウイイワー
あと、泣けるポイントとして、ご寮さんが澪の為に登龍楼の板場に怒鳴りこんで噛み付いたシーンは泣けますよね。あと、ご寮さんに対して「おかぁ…」と言いながら澪が泣き崩れるところで、僕も同じく泣き崩れてしまいました。泣ける・・・
予告では火事の描写が流れていたので、次回は激動の展開が待っていそうです!
今回の「三つ葉尽くし」は健康食として食べたくなってしまう膳ですね!
三つ葉のかき揚げ・・・ヤバイ・・・いけねぇよぅっ!!
第四回「ほろにが蕗(ふき)ご飯」
あらすじ
芳(安田成美)に怪我を負わせた登龍楼。今度は澪が考え出した料理を、つる家が出す前に登龍楼が客に出した。これは店の中で澪が料理を研究する様子を見ていたものだけができること。登龍楼の卑劣なたくらみに気付いた澪は、登龍楼に乗り込み、店主の采女宗馬(松尾スズキ)に激しく抗議する。采女は、つる家の料理を真似た料理人・末松をその場で殴りつけ、澪に頭を下げるのだが、同じ献立を出したからといって、登龍楼がつる家の味を盗んだと決め付けるのは思い上がりだと切り返す。そしてつる家にようやく笑顔が戻りかけた日の夜、つる家の片隅から火の手があがる。
感想
『みをつくし料理帖』第四回の放送は澪が登龍楼に怒鳴り込み、火事も起こり、あさひ太夫の正体も判明する激動の回でした!
三つ葉づくしを登龍楼にパクられてモヤモヤが続き、考えれば考えるほどふきちゃんがスパイであることは間違いなさそうですが、知らん振りして日常を続けているご寮さんと澪は優しいですねぇ。
そんな中でのご寮さんの言葉、
「料理は料理人の器量次第」
という響きが胸に熱いものがこみ上げてきます。
でも、ふきちゃんに優しくして、さらに可愛い前掛けをあげたりすることで、めちゃくちゃ罪悪感を煽ってたなぁ…これはこれで残酷だなぁ…と皮肉な目で見てしまいました、笑。
そしてその話の流れで、
『雲外蒼天(ウンガイソウテン)』
の言葉が始めて出てきました!…良い言葉ですよね!さらに回想シーンの澪の小さい頃の女の子、なんだか澪に似ている。凄くいい!また、同時に野江ちゃんの、
『旭日昇天(キョクジツショウテン)』
の相についても登場しており、なんかワッショイワッショイされてました、笑。
今回の個人的おすすめポイントは何といっても釆女宗馬(うねめそうま)が初登場!いやー松尾スズキさんの釆女宗馬…最高でしたね!!メチャクチャ良かったですね!強烈な視線と威圧感。さらに毅然たる姿勢と裏の顔。大店の店主としての風格が漂っていました。さすが松尾さん。
登龍楼の主人・釆女宗馬の策略を乗り越えて、泣きながら謝るふきちゃん。そのうつむいている姿に対して、笑顔で明るく振る舞う種市たち。なんて優しいつる屋でしょう。なんか泣けてきます、笑。
泣けるといえば、付け火でつる屋が全焼してしまったことに対して、野江ちゃんから小判と『雲外蒼天』の手紙が届くシーンも涙腺爆発です。ストーリー知ってるのに泣けてしまいますよね、笑。
そして、最後に小松原タイム(小松原様の格好良さを笑いながら堪能する時間)を挟んで物語は次週へ続きます!今週も楽しかったなぁ…
ちなみに今週の料理は『蕗ご飯』!!
蕗ご飯そのものというよりは、ふき尽くしといった感じか?葉っぱの部分もチリメンジャコと共にゴマ油で炒めて最高の酒の肴に…
一本付けてほしいですな…
第五回「ひとくち宝珠(ほうじゅ)」
あらすじ
つる家が火付けに合い、全焼した。吉原のあさひ太夫(成海璃子)は又次(萩原聖人)を通じて澪(黒木華)に十両を贈る。もしまだ料理を作る気持ちが少しでもあれば、この十両を使って欲しいと。そしてあさひ太夫からの手紙には「雲外蒼天」の文字が。艱難辛苦に耐えればきっと青い空が広がるという、幼い頃に占い師が残した言葉が澪の胸によみがえる。一方小松原(森山未來)は嘉祥の儀で拵えるお菓子の創作に悩んでいた。そんな時、坂村堂が富三(大倉孝二)という料理人をつる家に連れてくる。なんとその富三は、かつて天満一兆庵の江戸出店で料理人をやっていた富三だった。富三は江戸出店で芳の一人息子・佐兵衛(柳下大)が失踪した裏事情を知っていた。
感想
今回は新たな「つる家」の門出であるはずなのですが、そんなことよりも富三がクズ過ぎてもう腹が立って仕方ありません!!富三め!!
若旦さんの嘘をペラペラペラペラまくしたて、佐兵衛が吉原にはまり、挙句の果てに遊女を手にかけたと、でたらめを言うではありませんか!?とんだ世迷いごとです。(まぁまだドラマでは正確なことは判明していませんが・・・汗)
なんにせよ、包丁と共に心も錆びだらけの汚れだらけです。あげくのはてにせっかく種市が買い戻してくれたかんざしまで!!許せん!富三!!僕がドラマの中には入れたらジャンピングニーバットを顔面に叩き込みたいところですが、まぁファンタジーなのでね、まぁね。
ということで、恨みつらみはそこそこに、楽しかった点、良かった点を書きましょう。
今回の楽しかった点は小松原様のパートです。コミカルで楽しげでしたね。次週の料理である「う尽(づ)くし」の「う」を探す澪と対比するように、甘い菓子を食べ続けて「う~う~」とうなる姿が何とも言えず愛らしいではないですか。二人が料理の話をしているとなんかしっくりくるんですよね。
そういえば気になった点として、源斉先生が、
「トケイの間の小野寺」
を気にしてました。
これは単純な興味なのか、澪への想いのあらわれなのか…なんか普段から自らを律している先生なので、ドキドキしてきますね。
次週はクズな富三のかんざし話でストレスがたまりそうですが、同時に「う尽(づ)くし」の登場です。粋な料理なので楽しみですね!
ちなみに今回の料理は「ひとくち宝珠(ほうじゅ)」でした!
さすが、プロが撮る写真だなと思えるきれいな配置です。
でもこの写真の宝珠は、ドラマの中で登場したようなスライム型の宝珠ではなく・・・
丸っこいですよね?はて?これも宝珠と呼ぶのでしょうか?ドラマでは、もっと、こう、黒く変色した乳首みたいにとんがった形だったんですけどね。
まぁ上品な感じがするので素敵ですけどね。
第六回「う尽(づ)くし」
あらすじ
佐兵衛(柳下大)の失踪の謎を知っていた富三(大倉孝二)は、芳(安田成美)から簪を預かり、それを質に入れて手にしたお金で吉原に行き、佐兵衛の行方を調べるという。しかしそれは息子を心配する母心につけこんだ嘘だった。富三を信用していなかった澪(黒木華)は、芳の簪を返せと迫るが富三は相手にしない。そこに又次(萩原聖人)が現れ、富三の嘘を暴く。佐兵衛が店の金を使い込んで吉原の遊女に貢いだ挙句、その遊女を殺して失踪したというのは作り話で、店の金を使い込んでいたのは富三本人だった。そんな富三が許せない又次は馬乗りになって富三を殴り続けるが、それを止めたのは芳だった。佐兵衛が人殺しではなかったことがわかっただけでもよかったのだと・・・。
感想
今回は、前回にも増して、クズでどうしようもない富三をようやくしばき倒しましたね。
生真面目な若だんなが、やってもいない女郎殺しで逃げることになり、その元凶は富三と、その裏のある人物であることが判明します。かんざしも売り払ったことを悪びれもせず、さらに話の途中で逃げ出した富三でしたが、ご寮さんは佐兵衛が、
生きていてくれたこと。
人を殺めてなかったこと。
そのことだけで十分だといいます。愛情を感じますよね。
その直後に、あさひ太夫が斬られて青梅の蜜煮を欲しがっているという事件も・・・。なんか、全体的に暗いテイストが続きます。もう少し明るい物語だったりするんですけどね。その流れから、「なみだはコンコン」の名場面・・・なんだけど、強引に入れ込んできましたね。
結構驚いたのは、後ろでフキちゃんが普通に聞いていたことです。ばっばれてる!?原作でこんなシーンはなかったのでは?さらに、青梅の蜜煮を土用に出せるのではないかと、商売根性丸出しな事を言い出しました、笑。ふきちゃんはいい商売人になりそうですね。
原作でなかったといえば、源斉先生の父から、公方様が気に入った「ひとくち宝珠」の件が源斉先生に伝えられた部分も結構驚きでした。さらに小松原様が澪の作った「う」尽くしを堪能している姿を見て複雑な表情を浮かべる源斉先生が・・・。なんか切ない・・・。
小松原様の忘れ物を返さなくていい。お前にやる。と言われた澪の華やいだ声を聞いたら、もう心折れますよねぇ~。あと、二人がなんだかじゃれ合って笑い合っているシーンはとても割って入るスキがなさそうに感じてしまいます。
なによりも、黒木さんの澪の再現率が120%を超えてきたよなぁ・・・としみじみしてしまった。最高です。
てか、次回は鱧料理だーーーーーー!!!
でもその前に今回の「う尽(づ)くし」です!
ちょっと料理がドラマと違いますが、おいしそう!!
これが卯の花ですかね?ポテサラみたい、笑
第七回「ふっくら鱧(はも)の葛叩き」
あらすじ
澪(黒木華)は源斉(永山絢斗)から吉原に来て欲しいと頼まれる。翁屋の花魁・あさひ大夫(成海璃子)あてに、大坂からはもが届いたが、はもはどう猛で誰も扱いを知らないので、澪に料理をして欲しいという。澪は、自分の料理を幼なじみのあさひ太夫に食べてもらえるかもしれないと思い、その話を引き受けるが・・・。
感想
今回は涙大爆発回でした。
澪と小松原様の様子を見て、絶妙に微妙な顔をする源斉先生でしたが、それでもラストに正直に小松原様とトケイの間の小野寺との関係を話すあたりが、流石の人格者です。源斉先生好きだなー。
さて、今回のメインどころの話は鱧(はも)料理です。
関東ではあまり馴染みのない食材ですが、僕は原作を読んでこの鱧を食べるためだけに関西に行こうか本当に悩んだくらい、美味しそうに描写されていたので楽しみにしていました。
ドラマでも鱧の美しい白身や獰猛さ。また、小骨の多さを音で表現したりとドラマを忠実に再現していて感動してしまいました。さらに伝右衛門のふてぶてしさと、一度認めたら素直に頭を垂れる器も綺麗に表現されていて嬉しいですね。
そして何よりも鱧が美味しそうでした!!
最終的には、納得のいく料理ができてこれで終わりかと思いき・・・やはりありました名シーン!!
お互いに顔を合わすことはなかったものの、あさひ太夫と澪が指で狐の形を作って「涙はコンコン」と励ましあう場面は目頭爆発でした!!ああ、もう次回が最終回なんてもったいないなぁ・・・第二シーズンというか続編の情報って解禁されてないんですかね??
最終回「寒鰆(かんざわら)の昆布締め」
あらすじ
つる家に料理の”腕比べ”の話が舞い込んだ。年末恒例の料理番付を発行している版元が、毎年甲乙つけ難いつる家と登龍楼に決着をつけたいので、両者の直接対決にしたいというのだ。登龍楼と言えば以前、澪が考えた料理をまねた料理を出した因縁の相手。澪はこの話を引き受ける。出されたお題は「寒鰆(さわら)」を使った料理。一方そのころ、御膳奉行の中に、将軍しか食べられない特別な食べ物を横流ししているという噂がたち、澪は小松原(森山未來)を案ずるが・・・。
感想
遂に最終話になってしまったNHKドラマ『みをつくし料理帖』。原作のストーリーは全く消化されていないので、どこまでドラマになるのか?また、続編…というよりシーズン2などはあるのかの予想と共に見ていきましょう!
最終話では、いきなり半年後になっている衝撃と共に登竜楼との料理対決が開催される運びとなりました。物凄いテンポで進みましたね。
料理対決にやたら簡単に乗っかったと思ったら、澪の中には若だんさんの耳に入ってくれればという気持ちもあったようですね。自身の事よりも周囲の事に気を配る辺りは澪らしいです。
そんな澪でしたが、御膳奉行である小松原様の噂話に動揺して手を怪我してしまいました。澪もまだ乙女ですからね。しょうがないやね。でもその怪我のせい(おかげ?)で早朝に空気の読めない小松原様…というよりもここではもう小野寺ですが…と再会しました。久々に出会う小野寺に感情が爆発する澪が愛くるしいですね。
泣きはらし自信を無くした澪に、小野寺は言います。
「お前の“みをつくし”はなんだ?」
…おお、なんか最終回っぽい、笑。この言葉に勇気づけられた澪は一度は諦めた料理の腕競べに挑戦することに決めました!うんうん、いいですなぁ~。
あと、又次と澪が料理の話をしている姿って、原作を読んでいてもとても魅力的でした。ドラマでの再現もとても素敵でしたね!
腕競べの結果は登竜楼にやぶれたものの、料理自体は決して引けを取らない最高のものでした!実際、寒鰆の昆布締め、めちゃくちゃ美味しそうでしたよね!!食べたいなぁ・・・。
ドラマではおぼろ昆布で巻き付けていましたが、この料理帖では普通の昆布で作ったこぶ締めです。でも美味しそうだなぁ~!!
プリプリの昆布締めは最高ですよね。日本酒で一杯やりたくなってしまいます。
対決の後、小野寺がつる家に食事に来ます。そして、煎り豆が好きかと聞かれて答える小野寺は、澪に伝えているように「好きだ」と言って自分で照れます。今週の小野寺タイムの突入です、笑。
そして、そのまま終わりかと思いきや…最後の最後に若だんさんこと佐兵衛の姿が…!
これはもうメチャクチャ続編に期待してしまう終わり方になりましたね!!早く続編の正確な情報が欲しいなぁ~!情報が解禁され次第、また記事にしたいと思います!!それではまた!!