売れ残った大きな犬、
というイチロー選手の自虐発言が
波紋を呼んでいます。
売れ残った大きな犬とは
どういう意味なのか
分かりやすく解説していきます。
「売れ残った大きな犬」という発言
大リーグ3080安打を記録したイチロー選手は
愛知県豊山町で
「イチロー杯争奪学童軟式野球大会」に出席しました。
その時少年から聞かれた
「日本リーグに復帰の可能性はありますか?」
というド直球の質問に対して
イチローはしばらく困る様子を見せた後、
「僕はペットショップに売れ残った大きな犬」
と自身の状況を笑いながら表現しました。
その閉会式での、イチローの発言が話題を読んでいます。
これはどういう意味なのか?
イチロー選手の現状に合わせて、この発言の意味を解説します。
大きな犬ほど、「売れ残った犬」になってしまう。
ペットショップでは、大きな犬ほど売れ残ります。
この場合、大きな犬とは、「年を取った犬」
という意味にも取ることが出来ます。
イチロー選手は、
野球選手としては高齢の44歳ですので、
そのことを自虐的に表現したのでしょうか。
あるいは、大きな犬とは
「すでに大きな実績や成績を出してきている」
という意味もかけているでしょう。
実績が大きすぎて、扱いづらいでしょう?
という意味を含んでいるようにもとれますね。
イチロー選手が「売れ残る」とはどういう意味?
そして、ここでいう「売れ残る」とは、
日本の球界に引き取り手がいない、という意味です。
つまり、イチローが言いたいことはこうです。
ある程度年を取って、
(実績もある)自分は
日本野球界に戻る場所はありませんよ。
ということを言っているというわけです。
……とはいえ、これは謙遜(けんそん)ですね。
実際にイチローが戻ってきたら、
どの球団もこぞって猛オファーをかけることでしょう。
実力・スター性・カリスマ性共に
イチローに肩を並べる選手は見当たらないでしょう。
なぜ「犬」なのか?
もしかすると、来年の干支が
戌年であることにもかけているのかもしれません。
イベント中のとっさの質疑応答で
ここまで気の利いたジョークを考えだしたのだとしたら、
恐るべき頭のキレですね。
もしかすると、ファンから
この質問が来ることを
事前に想定していたのでしょうか?
まとめ:「売れ残った大きな犬」の発言の真意とは?
イチロー選手は、マーリンズから23日、
フリーエージェント(無所属)になっています。
新天地にメキシコ行きの話が持ち上がるなど、
すでに日本以外の場所に旅立とうとしているようです。
イチロー選手個人としては
日本に戻る気持ちはないのではないでしょうか。
ただし、「日本に戻る気持ちはありません」
ということを言って
日本のファンをがっかりさせないために
「自分には戻る場所がありませんよ。
誰にも引き取ってもらえないんです」
という自虐的なジョークにすり替えることで
一歩下がって日本のファンに
笑いを提供したかったのではないでしょうか。
ある意味日本人らしい「引きの美学」
が見て取れる発言だといえます。
米国の新聞では、イチローの言葉をこう英訳しました。
「I feel like a big dog at a pet shop that hasn’t been sold. Of course, I want to play baseball next year.」
この言葉は
「今週のスポーツ界の言葉」
の二位に選出されました。
米国でも大スターになったイチロー選手の活躍
新しい新天地には世界中の注目を集めています。