メジャーMVP歴代一覧!基準は?大谷と去年の選手を比較してみた

メジャーリーグはまもなく2021年のレギュラーシーズンを終えます。9月中にはおおむね、ポストシーズンの顔ぶれや各個人タイトルも見えてきそうです。

我らが大谷翔平選手は、果たして新人王以来のタイトル獲得なるか。最も有力視されているのがリーグMVPですが、ところでメジャーのMVPってどうやって選ばれるのでしょうか。その基準や歴代受賞者一覧などをご紹介しましょう(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)

MVPは「Most Valuable Player Award」の略。シーズンで最も活躍した「最優秀選手」をたたえる賞ね!

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メジャーMVP歴代一覧

9月11日現在、メジャーで激しく本塁打トップを争っている大谷翔平選手。投手でも10勝の大台まであと1つと迫り、ベーブ・ルース以来1世紀以上出ていない「2桁ホームラン&2桁勝利」の同時達成も間近です。

この大活躍から、米メディアやファンからは「オータニのMVP間違いなし!」の声が聞こえてきますが、果たしてどうなるのか。その基準をお伝えする前に、まずは過去の歴代MVP一覧をどうぞ。

アメリカンリーグ選手名 所属チーム ポジション ナショナルリーグ選手名 所属チーム ポジション
2020 ホセ・アブレーユ ホワイトソックス 1B 2020 フレディー・フリーマン ブレーブス 1B
2019 マイク・トラウト エンゼルス CF 2019 コディー・ベリンジャー ドジャーズ 1B
2018 ムーキー・ベッツ レッドソックス OF 2018 クリスチャン・イエリッチ ブルワーズ OF
2017 ホセ・アルチューベ アストロズ 2B 2017 ジャンカルロ・スタントン マーリンズ RF
2016 マイク・トラウト エンゼルス CF 2016 クリス・ブライアント カブス 3B
2015 ジョシュ・ドナルドソン ブルージェイズ 3B 2015 ブライス・ハーパー ナショナルズ OF
2014 マイク・トラウト エンゼルス OF 2014 クレイトン・カーショー ドジャーズ P
2013 ミゲル・カブレラ タイガース 3B 2013 アンドリュー・マカッチン パイレーツ CF
2012 ミゲル・カブレラ タイガース 3B 2012 バスター・ポージー ジャイアンツ C
2011 ジャスティン・ヴァーランダー タイガース P 2011 ライアン・ブラウン ブルワーズ OF
2010 ジョシュ・ハミルトン レンジャーズ LF 2010 ジョーイ・ヴォット レッズ 1B
2009 ジョー・マウアー ツインズ C 2009 アルバート・プホルズ カーディナルズ 1B
2008 ダスティン・ペドロイア レッドソックス 2B 2008 アルバート・プホルズ カーディナルズ 1B
2007 アレックス・ロドリゲス ヤンキース 3B 2007 ジミー・ロリンズ フィリーズ SS
2006 ジャスティン・モーノー ツインズ 1B 2006 ライアン・ハワード フィリーズ 1B
2005 アレックス・ロドリゲス ヤンキース 3B 2005 アルバート・プホルズ カーディナルズ 1B
2004 ヴラディミール・ゲレーロ エンゼルス RF 2004 バリー・ボンズ ジャイアンツ LF
2003 アレックス・ロドリゲス レンジャーズ SS 2003 バリー・ボンズ ジャイアンツ LF
2002 ミゲル・テハーダ アスレチックス SS 2002 バリー・ボンズ ジャイアンツ LF
2001 イチロー・スズキ マリナーズ RF 2001 バリー・ボンズ ジャイアンツ LF
2000 ジェイソン・ジアンビ アスレチックス 1B 2000 ジェフ・ケント ジャイアンツ 2B
1999 イヴァン・ロドリゲス レンジャーズ C 1999 チッパー・ジョーンズ ブレーブス 3B
1998 ファン・ゴンザレス レンジャーズ OF 1998 サミー・ソーサ カブス OF
1997 ケン・グリフィー Jr. マリナーズ OF 1997 ラリー・ウォーカー ロッキーズ OF
1996 ファン・ゴンザレス レンジャーズ OF 1996 ケン・カミニティー パドレス 3B
1995 モー・ヴォーン レッドソックス 1B 1995 バリー・ラーキン レッズ SS
1994 フランク・トーマス ホワイトソックス 1B 1994 ジェフ・バグウェル アストロズ 1B
1993 フランク・トーマス ホワイトソックス 1B 1993 バリー・ボンズ ジャイアンツ OF
1992 デニス・エッカーズリー アスレチックス P 1992 バリー・ボンズ パイレーツ OF
1991 カル・リプケン Jr. オリオールズ SS 1991 テリー・ペンドルトン ブレーブス 3B
1990 リッキー・ヘンダーソン アスレチックス OF 1990 バリー・ボンズ パイレーツ OF
1989 ロビン・ヤウント ブルワーズ OF 1989 ケヴィン・ミッチェル ジャイアンツ OF
1988 ホセ・カンセコ アスレチックス OF 1988 カーク・ギブソン ドジャーズ OF
1987 ジョージ・ベル ブルージェイズ OF 1987 アンドレ・ドーソン カブス OF
1986 ロジャー・クレメンス レッドソックス P 1986 マイク・シュミット フィリーズ 3B
1985 ドン・マッティングリー ヤンキース 1B 1985 ウィリー・マギー カーディナルズ OF
1984 ウィリー・ヘルナンデス タイガース P 1984 レイン・サンドバーグ カブス 2B
1983 カル・リプケン Jr. オリオールズ SS 1983 デイル・マーフィー ブレーブス OF
1982 ロビン・ヤウント ブルワーズ SS 1982 デイル・マーフィー ブレーブス OF
1981 ロリー・フィンガーズ ブルワーズ P 1981 マイク・シュミット フィリーズ 3B
1980 ジョージ・ブレット ロイヤルズ 3B 1980 マイク・シュミット フィリーズ OF
1979 ドン・ベイラー CAL エンゼルス OF 1979 キース・ヘルナンデス

ウィリー・スターゲル

カーディナルズ

パイレーツ

1B

1B

1978 ジム・ライス レッドソックス OF 1978 デイヴ・パーカー パイレーツ OF
1977 ロッド・カルー ツインズ 1B 1977 ジョージ・フォスター レッズ OF
1976 サーマン・マンソン ヤンキース C 1976 ジョー・モーガン レッズ 2B
1975 フレッド・リン レッドソックス OF 1975 ジョー・モーガン レッズ 2B
1974 ジェフ・バローズ レンジャーズ OF 1974 スティーヴ・ガーヴィー ドジャーズ 1B
1973 レジー・ジャクソン アスレチックス OF 1973 ピート・ローズ レッズ OF
1972 リッチー・アレン ホワイトソックス 1B 1972 ジョニー・ベンチ レッズ C
1971 ヴィダ・ブルー アスレチックス P 1971 ジョー・トーリ カーディナルズ 3B
1970 ブーグ・パウエル オリオールズ 1B 1970 ジョニー・ベンチ レッズ C
1969 ハーモン・キルブルー ツインズ 1B 1969 ウィリー・マコーヴィー ジャイアンツ 1B
1968 デニー・マクレイン タイガース P 1968 ボブ・ギブソン カーディナルズ P
1967 カール・ヤストルゼンスキー レッドソックス OF 1967 オーランド・セペダ カーディナルズ 1B
1966 フランク・ロビンソン オリオールズ OF 1966 ロベルト・クレメンテ パイレーツ OF
1965 ゾイロ・ヴァルサレル ツインズ SS 1965 ウィリー・メイズ ジャイアンツ OF
1964 ブルックス・ロビンソン オリオールズ 3B 1964 ケン・ボイヤー カーディナルズ 3B
1963 エルストン・ハワード ヤンキース C 1963 サンディー・コウファックス ドジャーズ P
1962 ミッキー・マントル ヤンキース OF 1962 モーリー・ウィルズ ドジャーズ SS
1961 ロジャー・マリス ヤンキース OF 1961 フランク・ロビンソン レッズ OF
1960 ロジャー・マリス ヤンキース OF 1960 ディック・グロート パイレーツ SS
1959 ネリー・フォックス ホワイトソックス 2B 1959 アーニー・バンクス カブス SS
1958 ジャッキー・ジェンセン レッドソックス OF 1958 アーニー・バンクス カブス SS
1957 ミッキー・マントル ヤンキース OF 1957 ハンク・アーロン ブルワーズ OF
1956 ミッキー・マントル ヤンキース OF 1956 ドン・ニューコム BRO ドジャーズ P
1955 ヨギ・ベラ ヤンキース C 1955 ロイ・キャンパネラ BRO ドジャーズ C
1954 ヨギ・ベラ ヤンキース C 1954 ウィリー・メイズ NY ジャイアンツ OF
1953 アル・ローゼン インディアンズ 3B 1953 ロイ・キャンパネラ BRO ドジャーズ C
1952 ボビー・シャンツ フィリーズ P 1952 ハンク・ソーヤー カブス OF
1951 ヨギ・ベラ ヤンキース C 1951 ロイ・キャンパネラ BRO ドジャーズ C
1950 フィル・リズト ヤンキース SS 1950 ジム・コンスタンティ フィリーズ P
1949 テッド・ウィリアムズ レッドソックス OF 1949 ジャッキー・ロビンソン BRO ドジャーズ 2B
1948 ルー・ブードロー インディアンズ SS 1948 スタン・ムシアル カーディナルズ OF
1947 ジョー・ディマジオ ヤンキース OF 1947 ボブ・エリオット BOS ブレーブス 3B
1946 テッド・ウィリアムズ レッドソックス OF 1946 スタン・ムシアル カーディナルズ 1B
1945 ハル・ニューハスサー タイガース P 1945 フィル・カバレッタ カブス 1B
1944 ハル・ニューハスサー タイガース P 1944 マーティー・マリオン カーディナルズ SS
1943 スパッド・チャンドラー ヤンキース P 1943 スタン・ムシアル カーディナルズ OF
1942 ジョー・ゴードン ヤンキース 2B 1942 モート・クーパー カーディナルズ P
1941 ジョー・ディマジオ ヤンキース OF 1941 ドルフ・キャミリ BRO ドジャーズ 1B
1940 ハンク・グリーンバーグ タイガース OF 1940 フランク・マコーミック レッズ 1B
1939 ジョー・ディマジオ ヤンキース OF 1939 バッキー・ウォルターズ レッズ P
1938 ジミー・フォックス レッドソックス 1B 1938 アーニー・ロンバルディ レッズ C
1937 チャーリー・ゲーリンガー タイガース 2B 1937 ジョー・メドウィック カーディナルズ OF
1936 ルー・ゲーリッグ ヤンキース 1B 1936 カール・ハベル NY ジャイアンツ P
1935 ハンク・グリーンバーグ タイガース 1B 1935 ガビー・ハートネット カブス C
1934 ミッキー・コクラン タイガース C 1934 ディジー・ディーン カーディナルズ P
1933 ジミー・フォックス フィリーズ 1B 1933 カール・ハベル NY ジャイアンツ P
1932 ジミー・フォックス フィリーズ 1B 1932 チャック・クライン フィリーズ OF
1931 レフティー・グローヴ フィリーズ P 1931 フランキー・フリッシュ カーディナルズ 2B
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メジャーMVPの決め方・基準は?

ジョー・ディマジオ、ルー・ゲーリック、ミッキー・マントル、ハンク・アーロン……歴史の教科書でしか見かけないような〝偉人〟級の名前がズラリと並ぶメジャー歴代MVP

そこに何と何と、日本人の大谷翔平選手が並ぶのか!!そもそもMVPはどんな基準でどうやって選ばれるのか、まずはその基本から見てみましょう。

MLBは、1931年から始まったBBWAA(全米野球記者協会)によるMVP表彰を公式記録としているから、意外にもベーブ・ルースの名前はリストにないんだね

MVPの基準

後述するように、メジャーのMVPは全米の投票権を持つベテラン記者が選手に投票し、最高点を得た選手が受賞します。このため「候補者リスト」があるわけではなく、記者個人個人が全メジャーリーガーの中から自分の分析や判断で選ぶものです。

とはいえ、一定の「不文律」的な基準はある様子。例えば、1956年に最優秀投手賞「サイ・ヤング賞」が創設されて以後は「MVPは投手以外から選出すべき」という考え方が浸透しています。

そして野手を選ぶ際は「WAR」というセイバーメトリクスの指標が最も重視されるそうです。これは「Wins Above Replacement」の略で「そのポジションの代替可能選手に比べてどれだけ勝利数を上積みしたかを示す数値。

つまりそのチームで、交代要員がたくさんいる〝平均的なフツーの選手(=WAR0)〟がプレーした場合と比べて、その選手がプレーしたことで何勝上積みできたかを表します。

投・打・守備の各部門ごとに算出。だから投手と打者の貢献度を公平に比較できる利点があるといわれるわね

権威ある「Baseball reference」の最新データでは、2021シーズンのWARランキングは以下の通りとなっています。

1位 大谷(エンゼルス投手・打者) 7.7

2位 ウィーラー(フィリーズ投手) 6.6 

3位 セミエン(ブルージェイズ野手) 6.5

4位 レイ(ブルージェイズ投手) 6.5

WARは8以上だとMVP級、5でオールスター級、2でスタメン級だとされる
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MVPの選び方

MVPはBBWAAから選ばれた30人の記者が投票して決めます。NPBと異なり、投票結果は「どの選手が何票得たか」まで詳細に公開されます。記者名と所属メディア、その記者が誰に投票したかも公表されるため、逆に記者には投票に明確な説明責任が課せられる厳格な賞です。

記者が各リーグ10名までに順位をつけ投票。1位の選手には14ポイント、2位9ポイントなどポイントが付与され、合計点が一番多かった選手がMVPとなります。

最近ではケングリフィー、ボンズ、プホルス、トラウトさんが1位満票!さて大谷サンはどうかしら

大谷翔平とアブレイユ、フリーマンを比較してみた

MVP基準とされるWARでは今季、トップを独走中の大谷翔平選手。では昨季2020年のMVPである、アブレイユ(アリーグ)、フリーマン(ナリーグ)の両選手と比較してみましょう。

■大谷翔平(2021年9月11日現在)

・(投手)9勝2敗、防御率3.36、(打者)本塁打44、打率.258、打点94、盗塁23、OPS.972

・WAR 7.7

■ホセ・アブレイユ(ホワイトソックス)

・(20年)打率.317、本塁打19、打点60、OPS.987

・WAR 3.3

■フレディ・フリーマン(ブレーブス)

・(20年)打率.341、本塁打13、打点53、OPS1.102

・WAR 3.1

20年は60試合の短縮シーズンだったため、WARもスタッツも少ないのだな

大谷翔平はMVPか?海外の反応

  • この男は野球に命を吹き込んでいる。すでに伝説なのだ
  • 100パーセント疑いなく大谷がMVPです
  • 最近ちょとスランプだけど、審判の嫌がらせが多すぎるせいもある。差別じゃないの?
  • 万一MVP取れなかったら抗議モノだ。彼はすべてのカテゴリーで非常識な数字を出している。他に誰がやっているというのか
  • 大谷翔平はMVPという言葉を再定義した。彼にこの賞を与えないのは犯罪だ。超絶なパフォーマンスと謙虚さ、スポーツマンシップ。リトルリーグの子供たち全員が好きだという。彼のおかげで沢山の新しい野球ファンが生まれてる

出典:YouTube

まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

  • 2021メジャーで注目のMVPは誰?全米記者30人の投票で最多得点選手が受賞
  • 基準は「投手以外」「WAR重視」。大谷翔平は現在WAR7.7でメジャートップ
  • 海外SNSでは「100%大谷」「彼以外なら犯罪」「他に誰がやれてるのか?」

日本のプロ野球では、いまだ「三冠王」「優勝チームの中軸打者」といった〝オールド基準〟で、しかも記者の無記名投票で行われているMVP選出。

メジャーでは透明度や論理性、ファンへの説得力が非常に重視されている点で、やはり長い歴史へのリスペクトや「メジャーは世界一の野球」という誇りを感じます。

「厳粛なるメジャーMVP」。11月とみられるその発表の瞬間を静かに待ちたいと思います。

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