まもなく9月。最終盤を迎えるメジャーリーグで、最大の注目がアリーグのタイトル争いです。「打者大谷」が8月25日までで本塁打トップ、打点も上位につけています。
さらに近年の野球界で最も評価される打撃指標「OPS」でもトップ級。そもそもOPSって何?大谷選手の数字など最新OPSランキングが見れるリンクも調べてみました。(出典:Wikipedia、MLB公式など)
OPSランキングのメジャー版が見れるリンク
2年ぶりに162試合フル実施され、長かったメジャーの2021シーズンも残り少なくなってきました。各チームのポストシーズン進出争いとともに、大谷選手を始めとする個人タイトルの行方が注目されます。
ところで打撃面では打率、本塁打などとともに最近は「OPS」が〝一番の強打者の証し〟ともいわれます。OPSとは何なのか、ランキングのリンクなどとともにシェアしましょう。
OPSとは?計算法は?
「OPS」は「オーピーエス」と読み、英語の「On-base plus slugging」の略語です。20年ほど前に、セイバーメトリクスの一つとして米国で開発された打撃指標です。
■計算方法
・打者個人の出塁率と長打率を足し合わせたもの。計算上の最大値は5.00。
■格付け
・平均的な打者は.700~.766。.833を超えると非常に良いバッターとみなされ、さらに.900以上では「素晴らしい、最高レベルのバッター」と評価される。
■特徴
・数値が高いほどチームの得点増に貢献する打撃をしていると評価できる。
・足し算で簡単に求められ分かりやすい。その上チーム得点との相関性が非常に高い。
・走塁のうまさ・速さや打者のタイプまでは反映できない。
OPSランキングメジャー版のリンク
■2021年メジャーOPSランキング(ア・リーグ、8月25日現在)
1位 ゲレーロJr(ブルージェイズ).999
2位 大谷翔平(エンゼルス).993
3位 オルソン(アスレチックス).934
■過去のメジャー通算OPSランキング
1位 ベーブ・ルース 1.164
2位 テッド・ウィリアムズ 1.116
3位 ルー・ゲーリック 1.080
なお、メジャーリーグの最新OPSランキングをチェックできるリンクは以下の通りです。
OPSランキング日本版のリンク
メジャーリーグの最新OPSランキングを日本語で表示するサイトは、残念ながら見つかりませんでした(MLB.JPという日本語版MLB公式サイトはありますが、その中の個人成績ページを選ぶと上記の英語版ランキングに飛びます)。
なお、プロ野球ではYahoo!Japanの「スポーツナビ」でセパ両リーグの最新OPSランキングをチェックできます。リンクはこちら。
大谷翔平のOPSと歴代日本人の数字を比較
それでは大谷翔平選手のこれまでのNPBとメジャーでの通算記録、シーズン最高OPSと、歴代の日本人選手のOPSランキングを比較してみましょう。
■大谷のシーズン最高OPS
・2016年(日ハム時代)の1.004
■大谷の通算OPS
・NPB通算 .859
・メジャー通算 .894
■NPBの歴代通算OPS
1位 王貞治 1.080
2位 松井秀喜 .996
3位 落合博満 .987
大谷翔平のOPSへのSNSの反応
- OPSてメジャーじゃめちゃくちゃ重要視される数字でしょ!
- 大谷さんここ数試合打率はそんなに良くないけど勝負避けられすぎて四球が多いからOPSがいい
- 大谷OPS1.000キープして欲しいが流石にきついか
- ゲレーロも大谷も後半いまいちだが、このまま尻すぼみでシーズン終わって欲しくないな。大谷はHR50本かOPS1台かどっちか欲しい
- セイバー初心者「うおおお!大谷のOPSすげえええ!」自称中級者「OPSは指標としてそんなに優れていない」ガチ中級者「そんなん分かっとるけど計算が楽なのがいいとこよ」
出典:Twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- 個人タイトル競争が大注目の終盤MLB。大谷翔平はOPSでもトップ争い中
- OPSとは出塁率+長打率。チーム得点との相関高く貢献大きい強打者評価
- MLB公式で最新ランキング表示。過去1.4超ボンズ、1.3の王ら〝超人級〟も
1.0を超えるとレジェンド級といわれるOPS。今季の大谷、ゲレーロ選手らの争いや、NPBの村上、吉田尚、柳田選手らがいかにハイレベルかと感服しますが、上には上が。
メジャーのシーズン記録を見ると1位はボンズの1.422!トップ10がすべて1.2を超えています。日本も負けておらず、1位の王貞治氏は1.293、やはりトップ10すべて1.2以上。できればもう一度、彼らの現役時代を生で見たいものです…。
メジャーリーグ終盤戦、注目の個人タイトルで、8月24日現在もエンゼルスの大谷翔平選手は本塁打30球団トップを維持しています。 打点との2冠王も期待大の「打者大谷」ですが、打撃面はもちろん、実はシーズン後半から「投手大谷」の評価も急上昇[…]
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