長谷川勇也がFAで移籍だとなぜSBは大きな痛手なのか?ファン以外が知らないその理由とは

NPBストーブリーグが本格化する中、元首位打者・最多安打タイトル獲得者でもある球界を代表するベテラン名バッター、長谷川勇也選手(ソフトバンクホークス)が、他球団にFA移籍するのではないかとメディアで報じられています。

長谷川勇也選手の移籍はホークスには大きな痛手だとの声も。それはなぜなのでしょうか。長谷川選手は本当にFA移籍するのか、現状を探りました。(出典:Wikipedia、各スポーツメディアなど)

日本シリーズの熱いヘッドスライディングは感動名場面の一つだったわよね…!

長谷川勇也がFAで移籍の可能性

山形県出身、39歳の長谷川勇也選手。兄の影響から小学校で軟式野球を始め、酒田南高に進学すると2年夏、3年春・夏と3季連続で甲子園出場を果たしました。専大では1年からレギュラーで、大学通算18本塁打を記録。06年ドラフト5巡目でホークスに入団しました。

09年に規定打席に達しリーグ4位の打率.312を記録。13年には優れた打撃センスが一気に開花、交流戦MVP、自身初のフルイニング出場を果たし、198安打と打率.341で初の首位打者・最多安打タイトルを獲得しました。

その後足首の怪我で不調な時期もありましたが、16年には122試合に出場。以降は「左の代打の切り札」として出場する場面が多くなり、ここ2シーズンは30試合未満の出場にとどまっています。

長く怪我に悩まされたけど今は体調も復活。今年は自身初の代打満塁ホームランを放つなど頼もしかった!足も結構速いし、まだまだ主力でいけるんじゃないかな

コロナ禍のためキューバ勢が来日できなかった今季序盤は、5年ぶりの開幕スタメンを勝ち取り、4番5番という中軸を任されるなど意気盛んな様子を示した長谷川勇也選手。それだけに「まだレギュラーでやれる」という思いが本人の心に芽生えたのか、最近メディアで長谷川FA移籍希望か?との報道が相次いでいます。

長谷川選手は16年に国内FA権、17年に海外FA権を取得しており、現在も海外FA有資格者。今季の推定年俸は8000万円でホークスでは「Cクラス」に該当するため、仮にFA権を行使すると他球団は金銭や別選手での補償が必要なく獲得できるとあって、「争奪戦になる」といった見方も出ています。

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長谷川勇也が移籍するとなぜSBが大きな痛手なのか?

ホークスファンにとっては寝耳に水な思いもありそうな長谷川勇也FAで移籍か?報道。そしてこれには球団自体もショックを受けているといいます。

「稀代の打撃職人」といわれる長谷川選手は、主力に成長して以来、ホークス生え抜き〝常勝軍団の象徴〟の一人。ホークスでは数少ない代打の切り札として、また柳田選手、キューバ勢らにアクシデントがあった際などの「リザーブ強打者」として欠かせない戦力とみられています。

さらに、その求道者のようなストイックな練習や研究の姿勢は、球団にとって若手の鏡。2軍で調整していた頃には、若手の「打撃の師匠」として大いに力を発揮。質問を受ければ長時間にわたり熱く目からウロコの打撃論を惜しみなく披露するといいます。日本シリーズMVPのニュースター栗原選手をはじめ、「長谷川学校」の指導に惹かれ、好成績につなげて感謝する若いプレーヤーは非常に多いようです。

今季のCS、日本シリーズもここ一番で代打起用されたほか、特に衝撃だったのは日本シリーズ第3戦の鬼気迫るヘッドスライディング。間一髪でアウトになると「功成り名遂げたベテラン」にもかかわらず、高校球児のように拳をグラウンドに叩きつけて悔しがりました。その熱い姿は同僚やファンを感動させただけでなく、他球団関係者をもこれがホークスの強さか…と震撼させたほどです。

今後V5、V6と「王者の道」を歩む上でも、そのシンボル的存在として、ホークス球団としては長谷川勇也選手を何とか引き留めたいのが本音だと思われます。

打席後にはフォームチェックを欠かさないし、キャンプでも連日1000球超のティー打撃。「練習の鬼」はホークスナインの意識向上役にもなってるのね

長谷川勇也FA報道にネットの反応は?

  • もしも出ていったら、ぴえん(´•̥ _ •̥`)
  • まぁどこに行っても長谷川勇也はハッセよ!(出来れば残って欲しい…)
  • 2年連続でBクラスの日本ハムに来てくれたら強くなりそう。来て
  • 長谷川勇也よ、オリックスへ来ないか?チーム変わるかもしれんし
  • 俺の長谷川勇也 俺たちの長谷川勇也 どこへも行くなー

出典:twitter

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まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

  • SBの「打撃職人」「求道者」ベテラン長谷川勇也がFAで移籍希望との説
  • 元首位打者・最多安打獲得打者。SBの象徴、代打の切り札だけに衝撃走る
  • 練習熱心、指導も丁寧で慕う若手多く「鏡」的存在。本人は出場機会要望?

現行のNPBのFAルールでは、各球団ごとに日本人選手の現所属球団での年俸をランキングにして、上位3位までをランクA、4位から10位までをランクB、11位以下をランクCとカテゴライズされます。このうちランクAとランクBに該当する選手が移籍する場合は、移籍先球団は金銭や選手での補償を行わねばなりません。

12球団で最も年俸総額が大きいホークスの場合、ちなみに現在のランキングでは上位3人(柳田、日本人扱いのバレンティン、サファテ)が5億円台、10位まで(森、松田、千賀、今宮ら)が2億~4億円台。長谷川選手は不調の時期に大幅減額になったこともありCランクに位置し、より移籍しやすい条件だといえます。

1日現在、本人は去就を明らかにしていませんが、金額や契約年数より「多くの出場機会やプレー」を求めているとすれば、ホークスが引き留めるのは難しくなる恐れも。長谷川選手の動向も今季ストーブリーグの焦点になりそうです。

常勝を支えてきた内川に続き長谷川も流出か……?世代交代とはいえ寂しい思いも拭えん…
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