長年務めた横浜DeNAの主砲から、昨年念願のメジャーリーグに移籍した筒香嘉智(つつごう・よしとも)選手。今年前半まで不振が続いていましたが、ついに3球団目のパイレーツで覚醒し、本塁打を量産しています。
米国のパイレーツファンもSNSで大いに沸いているようですが、筒香選手を呼ぶ際になぜか「ツツギョー」とか「ツツゴーンヌ」という言葉が目立つようです。ツツギョーとは意味は?なぜ筒香選手はそんな風に変わった「あだ名」で呼ばれるのか、理由を探ってみました。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)
ツツギョーとは意味・由来は?
短かったレイズ、ドジャース時代の不振がウソのように大暴れ、サヨナラ本塁打などでピッツバーグの野球ファンを大いに歓喜させている筒香嘉智選手。
最近、地元メディアでは「ツツギョー」「ツツゴーンヌ」という呼び名が話題になっているようです。NPB時代には耳にしたことはありませんが、どういう由来や意味なのでしょうか。
実況アナが絶叫
パイレーツの全試合を中継している地元放送局「AT&Tスポーツネット・ピッツバーグ」。実況のグレッグ・ブラウン氏は、筒香選手がホームランを放つたびに「ツ、ツ、ツギョー!!」と興奮気味に叫び、それが日本ファンの反響を呼んでいます。
日本では「筒香ってアメリカ人には発音しにくいのかな」との見方もありますが、同じ試合の中でブラウン氏は「ツツゴウ」と正しく発音することもあり、米メディアでは「元ネタあり」の指摘もあります。
由来はフィル・コリンズ?
それは人気アーティスト、フィル・コリンズが1985年にリリースした「Sussudio」(ススーディオ)ではないかというのです。
曲では「ス、ス、スーディオ」というフレーズが繰り返し登場。この「ス、ス、スーディオ」が「Tsutsugo」と発音が似ているため、ブラウン氏があえて本塁打盛り上げ実況で使っているのでは、というわけです。
ツツゴーンヌとは意味・由来は?
一方「ツツゴーンヌ」はどうでしょうか。こちらは、レイズ時代から地元SNSではしばしば見られた言葉ですが、パイレーツ公式Twitterも最近の「筒香本塁打」で使用しました。
「gone」は言うまでもなく動詞「go」の過去分詞形。「行った!」「打ってしまった!」といった英語野球実況で定番の表現です。「tsutsu go」と言う語感からダジャレ的に使われるようですが、日本のSNSであえて「ゴーンヌ」と強調されるのは、実は日本のフリースポーツアナ、近藤祐司氏が由来のようです。
近藤アナはNPBやMLBで多くの試合実況を行っていますが、英語が堪能で、実況では本場風フレーズを多用するのが特徴。MLB実況ではHRの際「It’s gone!」「It is out of here, good by!」といった定番表現があり、近藤アナも使用。
とりわけ「イイーーリーズ、ゴーーーンヌ!」と超強調するのが今やファンの間では「近藤節出た!」と人気に。これが「ツツゴーンヌ」の元ではともいわれます。
筒香嘉智語は他にある?
では「ツツギョー」「ツツゴーンヌ」以外に筒香語はあるのでしょうか。いくつか調べてみました。
ヨシ/ヨシパワー
元々日本時代から、筒香嘉智選手のチーム内のあだ名は「ヨシ」や「ゴウ」。MLBの登録名も「ヨシ・ツツゴウ」になっており、筒香選手の応援SNSでは「ヨシ!」「ヨシパワー」などの呼びかけも多いようです
ゴー/ゴウ
日本時代からのあだ名でもあり、DeNA時代の応援でも「GO、GO、筒香」「225」と名前に掛けられる「ゴー」。これも英語でも馴染みやすいためよく使われます。
ただ「tsutsugo」はさすがに西欧人には読みづらいようで、中には「ススゴー」などの「不完全ネーム」も。
(番外)全ベイが泣いた
筒香選手のあだ名ではありませんが、最近の「筒香復活」に、元ベイスターズファンからは「全ベイ(ベイファン)が泣いた!」と映画宣伝に引っかけた〝泣ける〟ツイートもありました。
筒香嘉智へのSNSの反応まとめ
- 日本でもつっつとかゴウとか言われているし、Go Go つつGoだし、225だし
- つまりは日米の違いに関わらず、筒香って名前はいじりがいありすぎてサイコーなんだな
- この実況の人やばすぎ笑 2回目に名前叫んでる時、まじで『ソ、ソ、ソギヨウ!!!』って聞こえちゃう
- 米国人のユーモアってほんまイミフだわと勝手に納得してる
- にしてもススーディオはポップでいい曲だな♪
出典:twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- 筒香嘉智の大活躍で日本のSNSでも「ツツギョー」「ツツゴーンヌ」が人気?
- 由来は地元アナの呼び名アレンジ?パイレーツ公式も「GONE」とつぶやき
- 「米国人には発音困難」説やフィルコリンズ曲ネタ説も。他には「ヨシ」など
大谷・筒香選手らの活躍で、日本のファンも毎日のようにMLB中継を見る機会が増え、おのずと「米本場実況」の面白さも身近に。
大谷選手では昨季「SHOTIME」や「Big Fly、オータニサーン」の名台詞が誕生し、日本ファンの間でもすっかり定着しました。
さらに今季は大谷投手が三振を奪った時の「スワッテクダサイ!」「ドコカニイッテ、ハヲミガク!」という現地アナの謎の日本語絶叫が一時話題に。(→由来は、三振時の英語スラング「Sit down」「Go away and brush your teeth」をGoogle翻訳で和訳したものだそうです 笑)。
全米を席巻する日本選手のおかげで、思わぬ形で日米野球文化が交わっているかのようですね。
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