斎藤佑樹はなぜ人気なのか?その3つの理由

かつて甲子園を沸かせた〝ハンカチ王子〟斎藤佑樹投手がこのほど、11年目の今季限りでNPB日本ハムでの現役を引退すると表明しました。

11年間のプロ生活で1軍暮らしは短く、通算勝利はわずか15勝。思うような実績は挙げられなかったのに、なぜかいつも話題になり皆の関心を集める斎藤佑樹投手。「斎藤佑樹はなぜ人気なのか」。その理由3つを探ってみました。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)

今は2軍生活だけと、栗山監督は、斎藤投手を17日の1軍オリックス戦で引退登板をさせるんだって!

斎藤佑樹はなぜ人気なのか?

早大から日ハム入りして11年。33歳となった斎藤佑樹投手はプロ選手の中でもベテランの域に入りましたが、長年ケガで苦しんだこともあり1軍ではほとんど活躍できないままでした。

普通、2軍メインの選手がニュースに取り上げられることはまずなく、SNSで盛り上がることもほぼ皆無。しかし斎藤選手はなぜ人気なのでしょうか。

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プロ入り後は目立った成績なし

斎藤佑樹投手は群馬県太田市出身で太田市内の小中学校を卒業。推薦入試で東京の早実高へ入学します。

才能を開花して1年からベンチ入りし3年のとき春のセンバツ甲子園に出場。ベスト8まで進みます。夏の甲子園にも連続出場し、決勝で駒大苫小牧・田中将大投手との間で延長15回、引き分け再試合という高校球史に残る激闘を繰り広げます。そして見事優勝し、その熱投ぶりが全国旋風を巻き起こしました。

この大会で青色ハンカチで顔の汗をぬぐう姿から「ハンカチ王子」の愛称に。それ以来斎藤と同世代の選手は「ハンカチ世代」とも呼ばれたよね
早大でも全日本大学選手権優勝、MVP獲得、六大学リーグ優勝など輝かしい成績を挙げ、自身30勝300奪三振も達成。10年のドラフト1位で4球団の競合指名を受け、日ハムへ鳴り物入りのスターとして入団。しかし1年目からケガにも泣かされ成績は振るいません。

結局11度のシーズンで、1軍では63先発、15勝26敗、防御率4.34という平凡な成績のまま現役を終えることになりました。

検索・グッズの売れ行きは高さを維持

このようにプロ野球では目立った成績を挙げられなかった斎藤佑樹投手ですが、なぜかこの11年間、常にニュースで取り上げられたり、ファンの話題に上ることが多い「不思議な」選手でもありました。

例えばGoogleでの過去5年間のキーワードのトレンドを見ても「斎藤佑樹」は検索インタレストグラフでたびたび50を超えており、かなりの注目度。地元北海道の人気度は常に最高レベルです。

日ハム選手のグッズ売り上げでも他の主力クラスと遜色ないかそれ以上とされ、根強い人気があって売り上げは年間数百万円以上との説もあり、球団も「広告塔」として解雇できなかったと噂されます。

斎藤に限っては2軍で打たれた試合さえもネットニュースになり、しかもコメント欄が即6000件以上に!とにかく常に熱視線を浴びる存在だったな
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2021年ついに引退

華々しく大活躍し、スターとして人気が沸騰し続けた高校・大学時代。大きな期待を背にプロ入りしたものの、その後は低迷ばかりだった斎藤佑樹投手。

毎年「今年こそは!」と決意も新たに挑んでいましたが、最後まで体が万全になることはありませんでした。昨年10月、右肘の内側側副じん帯を断裂。今年は「この1年で結果が出なかったら」と本当に最後の意気込みで臨んでいたそうです。

しかし体の状態は悪化の一途。「細かいことを挙げれば切りがない。肘も肩も股関節も腰も全部」と満身創痍になり、ついに限界に達して引退を決意したとのことです。

斎藤佑樹が人気である3っの理由

斎藤佑樹投手は、長い2軍暮らし中もたまの1軍登板でも常にニュースになり、内容が良くても散々でもネットでバズる不思議な選手でもありました。

ではなぜ人気がある、あるいはプラスマイナス両面でファンの関心を引きつけるのか。理由を3つ考えてみました。

1、記憶に残る「大スター」

早実、早大時代の斎藤選手はアイドル的存在として社会現象に。練習から試合までメディアが殺到し神宮球場は連日超満員。日ハム入団1年目のキャンプでは球場入りの様子が朝のニュース番組で生放送されるなどの熱狂ぶりも見られた大スターぶりでした。

身長176cmと野球選手では小柄ながら全身を使った力投で連戦連勝。端正な顔立ちの汗をハンカチでぬぐうハンカチ王子や、大学リーグ優勝時語った「(「持ってる」と言われ続け)今日何を持っているか確信しました…それは仲間です」のコメントが流行語大賞に選ばれるなど、とにかく文字通り〝絵〟になり〝記憶に残る〟選手だったといえます。

2、波乱人生にファン感情移入?

そんな野球のイメージを変えるイケメンスター選手が、プロに入った途端に絶不調に。人生がすっかり暗転し、あの栄光の日々がウソのように2軍で苦しい日々を送るようになります。

それでもへこたれず毎年再起を目指す斎藤投手。中々順風にいかない姿を、高校時代からずっと見てきたファンはまるで親や自分自身のように「感情移入」して見る面もあったのではないでしょうか。

応援する声の一方で、明暗の落差の大きさ・期待を裏切った失望感や、世間が不景気の中、悪い成績でもクビにならず毎年2000万円前後もの年俸を得ていることに、苛立ちや嫉妬心から「炎上対象」にする向きも多かったようです。

3、〝爽やか・自信〟と苦悩

泥臭さとは無縁の常に爽やかな明るい笑顔。ライバルだった同い年・田中将投手についても、プロ入り当初は「いつか追い越したい。30、40歳になったらどうかはわからない。そこには僕、結構自信を持ってるんです」と語る「自信家」。

そんな正のイメージとは裏腹に、30歳を過ぎると斎藤選手には苦悩が色濃くなったようです。TVで「ネットは見ないようにしている。エゴサーチしていいことなんて何もない」「こんなに注目されなかったらもっと楽に生きられたと思ったこともあった。ハンカチ使うんじゃなかったなって」と本心や弱音を吐露することも。

「引退」「解雇」と隣り合わせだったここ数年。表面の強気さと裏腹な人間的一面もファンを魅了したのでしょうか。

斎藤は記者の評判が頗る抜群だったとか!とても思いやりがあって好かれる珍しい選手だったらしい。根はナイスガイなのよ

斎藤佑樹引退にSNSの反応は?

  • オリックスは真剣勝負をしてほしい。打たれるならそれもそれ。応援します
  • 1軍でもこの数年ほとんど投げてないのに最後は1軍で…最初から最後まで待遇良すぎ
  • 厳しい見方になるが、話題性だけは豊富だった。この実績で引退試合とは大いに疑問だが
  • コロナ禍で成績も振るわない状態で、日ハムの経営的な判断ならばそれもまたよしとするしかない。最後まで頑張ってください!
  • 清宮も段々同じようになりつつある。清宮もこのままでも引退試合をやってもらえそう

出典:ヤフコメ欄

まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

  • 日ハム斎藤佑樹がついに現役引退。長い2軍暮らしで11年目の最終決断
  • ケガで満身創痍に。1軍では殆ど活躍できずも、なぜか常に話題・人気者
  • 人生落差の大きさ、諦めない粘り、高年俸の契約に応援と嫉妬の炎上も

千葉県鎌ケ谷市の日本ハム2軍球場で行われたセレモニーで「時には厳しく、時には愛のある声援をもう聞くことができないと思うと寂しい。皆さんとの思い出は宝物です」とファンにあいさつした斎藤選手。今後は「今まで育った環境に恩返しがしたい」。引退後も身の振りが注目されそうです。

第二の人生でも「王子らしさ」は失わないでほしいわね!

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