エンゼルス大谷翔平選手の話題で毎日持ちきりなMLBですが、「打者大谷」のライバルといえる凄い若手がいます。トロントブルージェイズの主砲・ウラジーミル・ゲレロJr選手です。
ウラジーミル・ゲレロJrとはどんな選手で、何が凄いのか。その成績や年俸、大谷選手との比較もまとめました。(出典:Wikipedia、MLB公式サイトなど)
ウラジーミル・ゲレロJrとは?
連日ホームランを量産しニュースを見ない日はない大谷翔平選手。一方で、ライバルのメジャー屈指の他球団スラッガーたちも負けじと連日快音を響かせているようで、激しい「トップ争い」が展開されています。
中でも〝オータニ最大のライバル〟といえそうなのがウラジーミル・ゲレロJr選手。まずは「ウラジーミル・ゲレロJrとは?」を数字などで探ってみましょう。
【 #ブルージェイズ 】ブラディミール・ゲレーロJr.が豪快な2ランHRを放ちました!16本で両リーグ本塁打1位に立ちました🔥 pic.twitter.com/GDiRhzT7Fi
— MLB Japan (@MLBJapan) May 26, 2021
ゲレロJrの本塁打の過去成績
ゲレロJr選手はカナダ・モントリオール出身、右投げ右打ちの現在25歳。15年にブルージェイズと契約してプロ入りしました。
16年はブルージェイズのマイナーチームでプレー。17年にはシングルA、ダブルAと昇格し、この年マイナーのオールスターである「フューチャーズゲーム」の世界選抜に選出されました。
18年にはマイナー全体でトップの打率.381、20本塁打、78打点など傑出した成績を残し、マイナーの年間優秀選手に。そして19年にいよいよメジャー昇格を果たします。
同年4月にアスレチックス戦でデビュー。これまで19、20、21年とメジャーでレギュラーとして定着しています。メジャーでの成績は以下の通りです(21年は5月27日現在)。
■19年 123試合出場、打率.272、15本塁打、69打点、OPS.772
■20年 60試合出場、打率.262、9本塁打、33打点、OPS.791
■21年 47試合出場、打率.337、16本塁打、41打点、OPS1.121
今季は極めて絶好調。47試合で早くも本塁打はキャリアハイに。5月27日現在では、ガルシア選手(レンジャーズ)と並んでMLBトップに立っています。
ゲレロJrのその他の数字
22歳の若さながらメジャーを代表するスラッガーとして活躍しているゲレロJr選手。上記以外の目を見張る数字をいろいろ探してみました。
・17年にMLB.comが発表したプロスペクトランキング26位、ブルージェイズで1位。
・19年5月、ジャイアンツ戦でMLB初本塁打。20歳59日目で球団の史上最年少記録を更新。
・19年に初の週間MVPを獲得、これも球団最年少記録に。
・19年にオールスターゲームの本塁打競争に選出。打ちに打ちまくり決勝まで計91本の本塁打数は史上最多に。
ゲレロJrの年棒
そんな「大谷最大の好敵手」で将来のメジャーを担うような強打者に成長が期待されるゲレロJr選手。年俸もさぞすごいのかな、と思われますが、推移を見てみましょう。
■ゲレロJrの推定年俸(メジャー昇格後)
・15年 … 契約金390万ドル(約4億2000万円)
・19年 … 約47万ドル(約5000万円)
・20年 … 約21万ドル
・21年 … 約60万ドル(約6500万円)
メジャーの規定で3シーズンを経るまでは最低保障年俸のまま、となっているのは大谷選手も同じでした。というわけで「大スター候補」も今はほぼ最低に近い年俸になっているようです。
2021年大谷翔平との比較
今やMLBのバッターとしては話題の筆頭に上っているゲレロJrや大谷選手。二人の今季の成績をあらためて比較してみましょう(5月27日現在)。
■ウラジーミル・ゲレロJr
・47試合出場、打率.337、16本塁打、41打点、OPS1.121、29三振、31四球
■大谷翔平
・46試合出場、打率.270、15本塁打、38打点、OPS.956、57三振、13四球
本塁打や打点はあまり変わりませんが、打率はゲレロJr選手がかなり上。また三振が少ないことからも、ミート力がかなり優れたパワーヒッターという特徴が分かります。
ゲレロjrへのネットの反応は?
- ホームランキングはゲレロjrか大谷か。そして何本か!
- ホームラン打ったあとのゲレーロジュニアくんめっちゃ可愛くない?超推せるわ
- あのゲレロの息子なのか てか息子がもうメジャーの第一線でやるような歳なのね
- タティスJrとゲレロJr。あれで22歳って化け物過ぎるよな。日本でその年齢で活躍してるの村上ぐらいか?
- ゲレーロもタティスもアクーニャも いまJrがメジャーリーグを席巻中
出典:twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- 本塁打量産の大谷翔平の上を行く「最大のライバル」ゲレロJrとは?
- カナダ出身、まだ22歳の若手大砲。ブルージェイズ随一のスター候補
- 本塁打競争91発はMLB記録。高打率で少ない三振。レジェンド父DNAか
ゲレロJr選手がとりわけMLBや全北米のファンから注目されている理由は、凄いバッターであると同時に「血筋」にもあります。
ゲレロJr選手の父は、ドミニカ共和国出身の野手として史上初めて野球殿堂入りした、449本塁打のスーパーレジェンド、ウラディミール・ゲレロ氏。
叔父のウィルトン・ゲレロ、従兄のガブリエル・ゲレロもメジャーリーガーという「野球エリート一族」でもあります。それだけに「あのゲレロ2世」として、プロ入りからずっと全米の視線を浴び続けるプレッシャーの中、期待以上に成績を残すゲレロJr選手はメンタル面でも相当な「生まれつきのスター」だと分かります。
さて今季の最終成績は、大谷選手とどちらが上になるのか。オールスターなどでの競演も楽しみですね。
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