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賞味期限と消費期限の違いは?どれぐらい過ぎると問題になるの?

気が付いてたら切れてるものと言えば、

そう「賞味期限」ですね。

冷蔵庫を見直したら、あれも切れてる、これも切れてる。
もう全部捨てちゃおう!

って待ってください!
それまだ食べれるかもしれません!

実は日本の食品ロスは年間600万トンを超えており、家庭での食品ロスにおいて捨ててしまう理由として多いのが
「食べきれなかった」
「いたんでしまった」
についで「賞味期限、消費期限が切れてしまった」だそうです。

賞味期限、消費期限を正しく理解すると、実は食べることができるものがわかって食品ロスも減らせれます。

今回は、意外と知らない「賞味期限と消費期限の違い」など賞味期限に関する情報を紹介します。

賞味期限と消費期限の違いは?

すべての加工食品の期限表示には、賞味期限と消費期限の2つがあり、製品の特性に応じてどちらかを表示する義務があります。(一部の製品を除きます)

「賞味期限」は、定められた方法に従って保存した場合に、その食品に期待されるすべての品質を十分保っていると認められる期限のことをいいます。つまり、加工食品について、期限内であれば、おいしく食べられることを保証する期限のことです。
例:スナック菓子、即席めん類、缶詰、牛乳、乳製品など

「消費期限」とは、定められた方法において保存した場合において、品質が劣化しやすく速やかに消費すべき食品(製造または加工後、およそ5日以内で品質が劣化するもの)について、腐敗・変敗などの劣化に伴う衛生上の危害が発生するおそれがないと認められる期限のことをいいます。例:弁当、調理パン、惣菜、生菓子類、食肉、生めん類など

簡単に言うと
「賞味期限」は「おいしく食べられる期限」
「消費期限」は「安全に食べられる期限」

ということになり、
食品の期限表示は品質の劣化が早いものには「消費期限」、
品質の劣化が比較的緩やかなものは「賞味期限」が製品に記載されています。

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どれぐらい過ぎると問題になるの?

はたして、賞味期限、消費期限を過ぎたものは食べても大丈夫なのでしょうか。
賞味期限、消費期限によって対応が変わってくるのでご注意ください。

賞味期限が切れたらどうする

賞味期限の表示は、以下ルールが定められています。

製造加工後3か月以内のものは年月日表示
製造加工後3か月以上のものは年月表示

年月しかない場合は、その月いっぱいはおいしく食べれますよという意味になります。

賞味期限は、製造者(メーカー)が自社や試験機関で、微生物試験(腐敗や食中毒の原因菌検査)、理化学試験(粘りや濁り)や官能試験(実際に人が匂いを嗅いだり、味見)などを経て決定するほか、試験せずに、類似の商品の科学的・合理的な根拠に基づいて期限を設定しています。

そういった試験の結果、賞味期限が決まるのですが、そこからさらに安全係数(約0.7~0.8)と言われる数値をかけて、実際よりも短い期間が賞味期限が設定されています。

仮に試験の結果、製造から30日間の賞味期限が保証できるとしても、安全係数をかけて21日間が賞味期限として設定されるということです。
安全性を高めるために、期限にゆとりを持たせているわけです。

なので賞味期限を超えた場合は、必ずしもすぐに食べれなくなるわけではなく、多少賞味期限を過ぎても問題なく食べることができるということです。

ただし、未開封・未使用・適した保存方法を守った場合はいいのですが、開封後や決められた方法で保存していない場合には、期限前でも品質が劣化することがあります。
賞味期限だから過ぎても大丈夫という事ではなく、食べられるかどうかは、最終的には消費者が個別に判断する必要があります。

変なにおいがする、ぬめりがある、などの異常が見られたら、たとえ賞味期限内であっても捨てたほうがよいでしょう。

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消費期限が切れたらどうする

先述しましたが「消費期限」は「安全に食べられる期限」です。
ということは
「消費期限が切れた」は「安全に食べられる期限が過ぎた」ということになります。

消費期限が記載されているものは劣化が早い商品なので、見た目やにおいに異常がない場合でも消費期限を過ぎたものは食べないようにしてください。

消費期限には厳しく記載のルールがあり必ず年月日まで書かなければなりません。
スーパーやコンビニの商品なんかは、時間まで書かれていたりします。

消費期限も、賞味期限と同じく、試験を行い消費期限を決めて、さらに安全係数がかけられていますが、そもそも消費期限は5日以内と期間が短いので、安全係数で発生する期間も短くなります。
ものによっては安全係数をかける前と後で賞味期限が変わらない場合もあります。

消費期限が記載されているものは、消費期限内に食べるようにしましょう。
また、開封をした場合は、消費期限に限らず、すぐに食べきるようにしてください。

賞味期限表示義務なし、という特別枠の食品あり

食品表示基準上の加工食品については、容器や包装の表示可能面積が30cm2以下のもの、品質の変化が極めて少ないものは、表示の省略ができるとされています。

期限表示が省略できる食品は以下です。

消費期限切れは捨てる?みんなで頑張ろう!食品ロスの問題と対策

コンビニでサンドイッチを購入して冷蔵庫に保管し、食べようと思ったときにはすでに記載されている消費期限の時間を5時間くらい経過していたとしたら、皆さんなら食べますか?

記載されている消費期限の時間は少し余裕をもって書かれているとわかっていても、自分なら食べることができません。
特に食中毒になった経験はないのですが、なぜか子供のころから賞味期限や消費期限にこだわっていて、少しでも過ぎると食べるのが怖いのです。
「そのくらい大丈夫」と周りからも言われても、ダメなのです。
そしてどうするかといえば・・・捨ててしまいます。もったいないことだ、とわかってはいるのです。
だからできるだけ、消費期限に余裕があるものを買うようにして、早めに食べるように努力をしています。

近年、もったいない食品を減らすために「食品ロスを減らそう」という運動が取り組まれています。
その取り組みは、消費期限が過ぎて捨てるようなことをしない、という他にもできることはあるようです。

そこで、食品ロスを減らすためにどのような取り組みがなされているのか、調べて紹介しますので、自分を含め皆さんも「食品ロスの削減」に取り組んでみませんか?

大量の食材廃棄が及ぼす影響

食べ物をたくさん捨ててしまうことによって、どのようなことが起こるのでしょうか。

二酸化炭素の排出量が増える

農林水産省の調査では、日本では年間570万トン、一人当たり45㎏分の食べ物が廃棄されているということです。

たくさんの生ごみが出るということは、二酸化炭素の排出を増やすことにつながります。生ごみは水分を多く含んでいるため燃やすのに時間がかかり、その分二酸化炭素の排出が多くなるということです。
二酸化炭素の排出は地球温暖化に拍車をかけ、異常気象が起こりやすくなります。

もったいない精神やありがたみが薄れる

日本は食料の自給率が37%しかありません。1960年ごろは70%以上でしたが、どんどん下がってきて海外の食料をたくさん輸入しています。肉や魚、果物など外国産のものが多いですよね。
海外で生産された食品をわざわざ輸入しているにもかかわらず、たくさんの食品を捨てているのです。
もちろん日本の農業の方が生産した食品をロスするのも同じです。どこで食べ物を生産するにしても大量の肥料や水、そして労力がかかっています。

食べ物が捨てるほど豊富にある現代の日本では、食べ物を簡単に捨てるようになってきています。このような状態が続くと、「もったいない」という精神や食べ物へのありがたみがどんどん薄れていってしまう可能性があるのです。

世界の格差が大きくなる

日本でも戦時中・戦後など食べ物がなく、一粒の米も無駄にせず食べ物をありがたき食べていた時代がありましたが、現在は国が成長し食べ物は有り余るほど豊富にある時代です。

戦中・戦後に生きた人もどんどん減り、「もったいない」と感じる人も少なくなり、家庭でも食品を加工したり販売したりする業者もたくさんの食品を捨てている時代です。

しかし一方では、いまだに食べ物に恵まれず飢餓で亡くなる子どもたちがたくさんいる国もあるのです。
同じ地球上の人間なのに、日本のような国と食べ物のない国の格差がどんどん広がっていくことが懸念されています。

食品ロスが発生する原因 家庭の場合

一般家庭が食品ロスをする原因は以下の通りです。

食べ残し

まだ食べられる斧なのに捨ててしまうということはありませんか。
作りすぎたり買いすぎたりして残った食品を次の食事の時に食べきることができればよいのですが、捨ててしまうこともあります。
そのようなロスを減らすために、食べる分だけ作ったり買ったりするように努力することが大切です。

野菜などの過剰な廃棄

ジャガイモなどの皮を分厚くむいたり、ブロッコリーや白菜などの芯といわれる部分を大きく切ったりしそのまま捨てるということはありませんか?
皮を分厚く切ってしまう場合は、ピューラーを使うことで薄く剥けるようになります。また芯の部分も細かく切ってハンバーグに混ぜたり、細く切ってきんぴら風にすることも可能です。
どうしても野菜の過剰廃棄が多くなるという場合には、カットして冷凍されている食品を活用することで、廃棄分を減らすことができます。
野菜だけでなく、フライやてんぷらをするときの衣が余ったりすることもあります。はじめから少なめに用意して、足りない分は継ぎ足すくらいの量で使うと良いでしょう。

期限切れ

消費期限・賞味期限が過ぎて廃棄処分をすることがないように、購入をするときにしっかり表示を確かめてから購入し、その期限内に美味しく食べるようにすることが大切です。

食品ロスを削減するための対策

ひとり一人が気をつけなければいけないことは、「作りすぎない・買いすぎない」「過剰な廃棄をしない」「期限内に美味しく食べる」ことです。

しかし国全体として取り組まれていることもいくつかあります。

てまえどり

スーパーやコンビニなど食品を提供する企業は、「すぐに食べるものは手前から取ってください」と呼び掛けています。
もともと賞味・消費期限の近いものから手前に置いているので、すぐに食べるなら期限が近いものから取ることで、期限切れで捨てることがなくなります。

おいしい食べきり運動

「全国おいしい食べきり運動ネットワーク協議会」が発足されていて、賛同する地方公共団体が参加しています。
食品ロス削減の日を設けたり外食で「食べきる」キャンペーンを行ったり、インターネットなどで食品ロスを減らす料理を紹介したりする運動です。

食品ロス削減推進大賞

国や地方公共団体が、食品ロス削減に功績のある人に対して表彰をするという取り組みです。
消費者庁はこの取り組みを全国に広げていくことを目的にしています。

自分も含め、食べ物を粗末にしていたことを反省し、今後食べ物を生産してくれた方のためにも、世界のためにもできるだけ食品ロスをしないように心がけたいと思います。

食品ロスの問題は一個人だけの力では解決しません。そのため国を挙げて食品ロス削減に取り組んでいます。
しかし一個人が皆努力・工夫しなければ国全体の食品ロスを抑えることができません。

つまり国民全員が努力をする必要がある問題だということです。

まとめ

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