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水を沸騰させるとよくない?再沸騰させると毒性が増すって本当?

電気ケトルは便利なのでよく使う人も多いと思います。
すぐにお湯が沸くし、湧いたら自動で止まるし便利ですよね。

カップラーメンを作る時などに沸かしたりしますが、お湯がケトルの中に余ったりしますよね。
そのお湯が一度冷めてから、そのまま再度沸かして使ってたりしませんか?

実は水の再沸騰はやめたほうがいいって知ってました?

今回は、水を沸騰すると何が起こるのかを紹介します。

水道水を沸騰させるとどうなるか

水道水を1度沸騰させるとどうなるか。

水道水には雑菌を殺菌するための塩素が含まれています。
塩素は、沸騰させることで気化してなくなってしまいます。

沸騰したお湯をそのままにしておくと、塩素が抜けた状態なので雑菌が繁殖しやすくなっています。
雑菌は30~40℃で繁殖しやすいので、一度冷めてしまったお湯を使う時は、中身を入れて変えてから改めて沸かすのがよいでしょう。

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水を2回以上沸騰させると毒素が増す?

水を2回以上沸騰させると毒素が増すという話をきいたことはないでしょうか。

水を何度も沸騰させると、酸素の構造が変化してヒ素やフッ化物、硝酸塩などの毒性物質が発生すると言われています。

結論からいうと、これはデマです。
水からヒ素や硝酸塩などの元から入っていない毒素が発生することはありません。

浄水器やウォーターサーバーを売りたい悪質なメーカーやアフィリエイトサイトなどでは、水には毒素があるので浄水器を使いましょう、みたいな煽り文句を見かけますが、日本の水はちゃんと殺菌されて安全に飲めるようになっています。

水道水には塩素が含まれているので、塩素の匂いなどがどうしても気になる方は浄水器やウォーターサーバーの利用をおすすめします。

また、塩素ではなく、水道管の老朽化などで発生した鉄の臭いや、カビ臭さなどがある家庭などでは浄水器等は使用した方が快適に水が飲めるでしょう。

水道水に含まれる成分は?体にいいものも良くないものも入っている!

日本の水道水は安全性が高くおいしいので、飲み水としてそのまま飲むことができます。

それでも浄水器を使ったりウォーターサーバーを使って、さらにおいしく安全に飲んでいるという人が多いです。

というのも水道水は安全でおいしいとはいえ、身体によくない影響を与えるものも入っているのです。

そこでここでは、水道水に含まれる成分を紹介します。

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体の栄養分となる成分

水道の水には体に必要な下記の栄養素が含まれています。

これらの4つを総称して「ミネラル」と呼びます。

ミネラルは「炭水化物」「たんぱく質」「脂質」「ビタミン」と共に、筋肉や血液を作ったり、内臓や細胞の働きをサポートするために必要な五大栄養素のひとつです。

ミネラルは岩や土に含まれている成分で、水素と炭素、窒素と酸素を除いて114種類もの成分があります。その中で人間の体に必要なミネラル分は16種類だといわれています。

水道水には16種類の中の4種類含まれているのです。
ミネラルは不足すると、身体に不調をきたしてしまいます。そのため摂取しなければいけない栄養素なのです。

では、ミネラル成分のうちの4つについて、どのような成分かを1つずつ解説します。

カルシウム

カルシウムは、ミネラルの中で人間の体内に一番多く含まれていて、体重の1%から2%はあります。
体内のカルシウムのほとんどがリンと結合してリン酸カルシウムになり、骨や歯など硬い組織で働きます。残りの1%ほどが血液やきい肉などの軟組織に存在します。

カルシウム3か月周期で骨に沈着したり溶けだしたりしていて、骨の形成を維持します。骨の構成成分になるだけでなく血液や筋肉の収縮、神経の興奮抑制などの働きをします。

ナトリウム

ナトリウムは、体内に100gほど存在します。主な働きは浸透圧を一定にすることで、水分バランスや細胞内と外のミネラルバランスをとることです。
食塩という形で体内に取り入れ、大部分が妙と共に排出されますが、腎臓での再吸収量を調節し、ナトリウムの量を維持しています。

水分やミネラルバランスを整えるほか、筋肉の収縮や血圧の調節などの働きもあります。

カリウム

カリウムは体内に約200gあり、主には細胞内に存在します。カリウムは小腸で吸収された後全身に運ばれますが、ほとんどが排泄されます。カリウムの量は、腎臓で再吸収されることで調節されます。

カリウムとナトリウムと一緒で浸透圧を一定にしたり、神経刺激の伝達、心臓や筋肉の機能を維持したり血圧を下げる働きをします。

マグネシウム

マグネシウムの半分以上が骨に沈着しますが、筋肉や脳、細胞なにも存在しています。

マグネシウムは、主に300種類以上の酵素をサポートする役をします。そのほかにもエネルギー産出に関わったり筋肉の収縮を抑制したり血圧を下げる働きもあります。

体に良くない成分も含まれる?

水道水には4つのミネラル分が含まれていますが、下記のように体に悪影響を及ぼす成分も含まれているのです。

塩素

水津水として使われる水には、お風呂や台所の下水道から流れてきた水も含まれています。そのため雑菌や大腸菌がたくさん含まれています。

そんな水を直接飲むことはできません。雑菌や大腸菌を殺菌するために塩素が使われているのです。国では水を安全に飲むために、水1L当たり0.1㎎以上の塩素を残すように定められています。残留塩素量は、浄水場から遠いところほど多く含むようにしています。

塩素は雑菌や大腸菌を殺しますが、それらを殺す薬品なので人の体にも良い影響を与えません。塩素が気になる場合は塩素を取り除く浄水器やウォーターサーバーを使うことが勧められます。

ただし塩素を取り除けば、雑菌が繁殖しやすいという弱点も生まれるので、浄水器を使った水は早く使い切る必要があります。

アルミ

水道水に使う水には雑菌や大腸菌のほかにも、細かい屑やごみがたくさん入っています。それらの屑屋ごみを沈殿させるために、アルミ成分が含まれた薬品を用います。

アルミは摂りすぎると、腎機能障害やアルツハイマーの原因になるといわれています。
そのためアルミ成分もろ過してくれる浄水器やウォーターサーバーの使用が勧められます。

トリハロメタン

塩素を投入するときに、水の中のフミン質の接触することで、トリハロメタンという発がん性物質が生まれます。そのトリハロメタンはがんを引き起こすだけでなく、流産や肝臓・腎臓障害を引き起こす危険性があります。

沸騰をしたとしても、トリハロメタンは蒸気と共に空気中に浮遊することになり、結局その空気を吸えばトリハロメタンを摂取したことになってしまいます。

そのためやはり浄水器やウォーターサーバーの使用が勧められるのです。
トリハロメタンを取り除いた水なら、沸騰させても空気中に浮遊することはありません。

水道管の劣化による毒物

水道水が水道の蛇口に来るまでには、水道管を通ってくることになります。その水道管が劣化していれば、水道管に使われている鉛やアスベスト、またさびなども一緒に運ばれてくることになります。

それらが体内にたくさん入ると、鉛中毒や消化器官のがんなどを起こす可能性が高くなります。

そのためせめてこれらの毒物を摂取しないためにも、水道管を新しいものに変えておく必要があるのです。

水道水は安全でおいしいといわれますが、浄水器を使うことで、ミネラル成分は残したまま塩素やトリハロメタン、水道管の汚れなどを取り除くことができます。

すると毒物のないミネラル成分たっぷりの水道水を飲むことができます。

またウォーターサーバーも雑菌や毒物の処理をしっかりして、ミネラル分たっぷりの水を提供しています。

水道水をそのまま飲みたくない人は浄水器やウォーターサーバーをつかって、安心してたっぷり水を飲みましょう。

まとめ

水の再沸騰で毒素が増すということはありませんが、一度沸騰させた水は塩素が抜けて雑菌が繁殖しやすくなっているので、ケトルなどで使用する場合は、都度水を入れ替えて使用するのがよいでしょう。

また日本の水道水は安全ではありますが、錆びた鍋などを使用して水を沸騰させると鍋の金属成分が溶けだしたりする可能性もあります。水が安全だからといって、他のものをおろそかにしていると危険かもしれませんね。

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