プロ野球・日本ハムの次世代を担うスラッガーと期待されて入団した清宮幸太郎選手の調子が上がりません。今季公式戦では打率1割台に低迷。
チームも下位に停滞する中、ファンからは栗山監督の起用法への不満もチラホラ。清宮幸太郎選手はなぜ打てないのか。そして栗山監督は「打てない清宮」をなぜ使い続けるのか。その理由を探りました。(出典:Wikipedia、スポーツ紙報道など)
清宮幸太郎なぜ打てないのに使う?の声も
小学生時代から高い野球センスを発揮、高校では通算111本という史上最多本塁打記録を樹立した清宮幸太郎選手。その大きな才能に、ドラフトでは高卒選手過去最多タイの7球団が競合指名。クジを引き当てた日ハムに17年、鳴り物入りで入団しました。
一年目こそ高卒新人としては史上9位の本塁打7本を放ちましたが、2年目は手首の故障もあり成績は振るわず。プロ2年間で134試合出場、410打数83安打、打率.202、本塁打14本と、目を見張る成績は挙げられていません。
三か月遅れの開幕となった3年目の今季はいよいよ「勝負の年」になりますが、清宮幸太郎選手は7月31日現在、出場25試合で66打数10安打、打率.152、3本塁打とまったく調子が上向かず。
ケガなどもあり二軍スタートだったこれまでと違い、今季はプロ入り初の開幕1軍をつかみ、昨年秋に受けた右肘手術のリハビリも終え「(体の)状態は何も問題ない」と万全のはずが、なぜ打てないのか、バットは湿ったままです。
打席では迷ったような力のないスイングも目立ち、首脳陣からは「ともかくフルスイングできなきゃだめ」「これまで一度もキャンプを完走していない。それで打てるほどプロは甘くない」との厳しい見方も聞かれます。
ファンの間では、打率1割台の清宮幸太郎選手を粘り強く1軍の試合で使う栗山監督への恨み節も。日ハムは37試合消化して5位に低迷、チーム打率もリーグ最下位(31日現在)だけに「若い好調な選手は他にもいるのに、なぜ打てない清宮ばかり使い続けるのか」と不満も出ているようです。
栗山監督の思惑は何か?
「なぜ打てない清宮幸太郎をいつまでも使い続けるのか」とファンがやきもきする日ハム首脳陣の采配。では栗山監督の思惑はどこにあるのでしょうか。
一般に監督は、若手有望選手が1軍で力が十分発揮できない場合、2軍で「徹底的にバットを振らせて体を鍛え直す」「試合に出さないで技術だけ磨かせる」「(ドーム球場がないので)暑い中ずっと試合に出て体力を作る」といったトレーニングを課すのが通例です。
しかし清宮選手の場合、栗山監督は「2軍で簡単に成績を残し、技術の工夫を怠るのではないか」と懸念しているといわれます。実際清宮選手は、2軍生活が長かった1年目、2軍戦の45試合で17本塁打を記録。毎試合のように豪快な一発を放っていました。
それだけに栗山監督としては「下(2軍)に行ったら打つよ。打っちゃったら工夫しない。上で打つために何が必要か考える環境が必要」と安易に「楽な場所に置かない」ことを意図しているようです。
プロ選手は1軍で結果を出すことが評価の全て。「(結局は)上で打たないといけない。2軍で簡単に打って、何も変わらないなら最悪」(栗山監督)と、中途半端な成功体験が逆に成長を妨げると指摘。打てなくても当面は1軍で使い続け、あえて「苦しませ」て自らの変革を促す方針だとみられます。
清宮幸太郎が打てない…ファンの反応まとめ
- プロ野球は打てなかったら、抑えられなかったら降格が基本。清宮は全く打ててないのに一軍に居る事すらおかしい話
- おぼっちゃま扱いしてるのは本人のためにもならんけどな。斎藤の二の舞になる
- 守備にしても、もっと鍛え直したほうがいい。若いのに使えるポジションが無い
- 将来の4番を育成する事も大切かもしれないけど、監督の仕事は毎試合に勝つ事なんじゃないのかな
- 根性論はキライだけれど、鎌ヶ谷で走り込んで、泥にまみれて、鍛えて、札幌を目指したほうが清宮のためだと思う
出典:ヤフコメ欄
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- 日ハム・清宮幸太郎の不調続く。1軍で開幕から打率1割台、3本塁打
- それでも使い続ける栗山監督。ファンは「不調なのになぜ」と不満も
- 2軍で楽に成績を出すと真の成長に妨げと監督。1軍茨の道で変革促す
「黄金世代」といわれる清宮幸太郎同年齢の選手たち。例えばヤクルトn村上選手やロッテの安田選手は順調に成長し、四番に定着するなどチームの主軸への道を着実に歩んでいます。
そんな中の「清宮一向に浮上せず」。我慢強く使ってきた栗山監督も最近はついに「選択肢は全部ある」と、清宮選手の2軍落ちを視野に入れていることを示唆。チーム内で、清宮選手のライバルと目されていた台湾プロ野球の若きスター・王柏融選手も打率が1割に届かない絶不調のため、2軍行きになっています。清宮選手が「和製ベーブルース」の力を見せねばならない「猶予時間」は、いよいよ少なくなってきたといえそうです。
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