爬虫類はペットとして密かに人気を集めています。
最近では猫カフェなどに続き、爬虫類カフェなるお店も登場してきているほどです。
ただ爬虫類といっても、トカゲ、ヘビ、カメなど様々な種類がいて、飼育方法も様々です。
今回は、爬虫類をペットにするためには何が必要なのかを紹介します。
爬虫類を飼う
現在、爬虫類はペットとして大変人気がペットショップでも非常に多くの品種が取り扱われるようになりました。
愛くるしいコミカルな動きやマニア性からも愛好者は年々増えていて、人気はとどまるところを知りません。
爬虫類をペットとして飼いたいと思っても爬虫類にはそれぞれに特徴があり、その種類に適応するペット用品を用意する必要がありますので紹介します。
ヤモリを飼う場合
ヤモリは、民家に棲みつき、家を守ってくれる生き物として身近な存在です。
害虫を食べて家を守ってくれることから、「家守」=ヤモリと呼ばれるようになったといわれています。
ヤモリの寿命
- ニホンヤモリ …10年前後
- ヒョウモントカゲモドキ …10年前後
- ヨツメヒルヤモリ …5~10年前後
- トッケイ …5年前後
- オウカンミカドヤモリ…10年前後
飼育用品
ヤモリの飼育用品は、ケージや隠れ家となるシェルター、ヒーターなどがあれば十分です。
大掛かりな設備が必要ないため、少ない初期費用で飼い始めることができます。
【必要な用品】
・ケージ
・保温器具
・床材
・シェルター
【餌】
・コオロギやミールワームなどの生餌
・バナナやモモ昆虫ゼリー
ヘビを飼う場合
ヘビはマムシなど獰猛なイメージが強く「毒がありそうで怖い」「噛みつかれそうで心配」と思う方も多いかもしれません。
しかし、ヘビは種類や個体によっては大人しく、人懐こいため意外と飼育しやすい生き物です。
世話にもあまり手間がかからないので飼いやすいとじわじわ人気が高まっています。
ヘビの寿命
ヘビの寿命は個体差はありますが10年~15年ほどです。
飼育用品
ヘビの飼育に必要なものは、飼育用ケージと水入れ、パネルヒーターに床材だけなので非常に飼いやすいペットです。
【必要な用品】
・ケージ
・暖房とサーモスタット
・シェルター
・水入れ
【餌】
・マウス(冷凍マウスを解凍して与える)
カメを飼う場合
カメの魅力はのんびりとした動きと、その飼いやすさにあります。
騒音もなく、賃貸物件でも買うことができることから気軽に飼い始めることができます。
カメの寿命
カメの寿命は非常に長く、長生きする種類のカメはなんと100年以上も生き続けますが、ペットして飼うカメであれば10年から30年ほどになります。
飼育用品
カメは身近なペットではありますが、きちんと飼うためにはかなりの準備が必要です。
【必要な用品】
・水槽
・水場と陸(リクガメに水場は必要なし)
・床材
・フィルター
・シェルター
・温度管理(ヒーター、サーモスタット、温度計)
【餌】
水棲カメ:レプトミン
リクガメ:リクガメフード
トカゲを飼う場合
ペットとして飼われるトカゲはヤモリに比べ、昼間行動する 「昼行性」 の種類が多いといわれています。
愛嬌もあり、ベビーの時から飼えば手から餌を食べるようにもなります。
トカゲの寿命
5年~10年
飼育用品
昼行性の爬虫類を健康に育てるためには、ケージやシェルターに加え、 「バスキングライト」「UVランプ(紫外線ランプ)」「保温ランプ」 と呼ばれる、温度や紫外線を調整する器具を揃える必要があります。
【必要な用品】
・ケージ
・床材
・紫外線ランプ
・パネルヒーターやプレートヒーター
・シェルター
【餌】
・昆虫やミールワーム
爬虫類のペット飼えなくなったらどうすればよい?死んでしまったら?
トカゲやヘビなどの爬虫類が好きで、ペットとして飼っている人がいます。実際に飼っていなくても「爬虫類が好き」という人は少なくありません。
そんな爬虫類好きな人が、もし爬虫類を飼いたくなったら、犬や猫のペットと同じで命が尽きるまで大切にお世話をすることをまず考えて、覚悟を持って飼わなければいけません。
しかし、最期まで飼い続ける覚悟を持って飼い始めたとしても、何らかの理由で手放さなければいけなくなった時、どのように対処をすればよいのでしょうか。
また飼っていた爬虫類の命が尽きたとき、どのように処分をすればよいのでしょうか。
そこで、ペットとして飼っていた爬虫類を手放さなければいけなくなった時の対処法や、亡くなった後の遺体の処理方法について解説します。
犬や猫のペットが飼えなくなったら・・・
- 周囲の人に飼ってもらうことができないかを聞いてみる
- 保護団体やかかりつけの獣医師に相談
- 保健所に相談
犬や猫は多くの家で飼われていて、ほとんどの飼い主は愛犬や愛猫の命が尽きるまで責任を持って飼っています。
しかしなかには、想像よりも世話が大変だとか言う無責任な理由や、引っ越し先がどうしてもペットを飼えないとか飼い主が病気になったなどの理由で、途中で飼えなくなる場合もあります。
そんな時どうしたらよいかわからなくなって、野良犬や野良猫にしてしまうことがかつてはありました。野良猫や野良犬になると保健所に確保され殺処分される可能性が高く、かつては殺処分された犬や猫たちがたくさんいました。
近年では犬や猫の命の尊さが重視されるようになり、犬や猫を飼う段階で、最後まで面倒を見るという責任をしっかりと持つことが重要視されています。
それに動物保護団体や犬猫が好きな人たちが、野良犬や野良猫を集めて世話をしてくれたり、里親探しをしてくれたりしています。
そのため、野良犬はずいぶん少なくなり、野良猫も地域猫や保護猫として誰かに飼われたりお世話をしてもらうことができるようになっています。
もし飼育途中、何らかの理由で飼えなくなった時は、まず周りの人に相談をして、飼ってくれる人がいないかを打診します。どうしても見つからない時はかかりつけの獣医師や保護団体、保健所などに相談をして里親を探してもらうようにします。
(ただし保健所に引き取ってもらうと、譲渡が不可能な場合殺処分の可能性があります。)
そのまま放置したり、山などに逃がしたりすることだけはしてはいけません。
爬虫類のペットが飼えなくなったら・・・
- 爬虫類専門のペットショップに相談をする
- 爬虫類を扱う動物園に相談をする
- 自分で里親探しをする
爬虫類も大切な命です。飼う時は最後まで責任を持って飼わなければいけません。
爬虫類のペットも犬や猫と同じで、飼えなくなったら他の誰かにお世話をしてもらえるようにする必要があります。
まずはペットショップに相談をしてみることです。爬虫類専門のペットショップに来店をする人は、少なからず爬虫類が好きで見に来ているので、そのお客様の中に里親が見つかる可能性があるので、ペットショップで引き取ってもらえるかもしれません。
2つ目の方法は、動物園に相談をしてみることです。ただし蛇やイグアナなどの爬虫類を扱っている動物園に限ります。
同じ種類の爬虫類を扱っている動物園なら、引き取ってくれる可能性もあります。
3つ目は自分で里親を探すという方法です。
周りの人に聞いたり地域のフリーペーパーなどに広告を出すなどして、自力で探してみましょう。
ただ犬や猫と違って、爬虫類の世話ができる人はとても少ないのです。爬虫類が好きな人もいますが、大嫌い・嫌悪感を持つという人も多いのです。
そのため、犬や猫以上に里親を探すのが難しいでしょう。
爬虫類も大切な命です。飼えなくなるからと言って山や池などに捨てることは絶対にしないようにしましょう。
飼っていた大蛇が逃げたというニュースを見聞きしますが、大蛇なんてもともと日本にいないのでペットか動物園で展示されている個体としか考えられません。
見たこともない大蛇が、急に目の前に現れたら多くの人はびっくりして怖がります。大蛇の方も初めて外に出てきて人間に出くわしたら、驚いて襲ってくるかもしれません。
大蛇に限らず、爬虫類のペットは珍しい生き物が多いので、出くわした人間もペット自身も驚いてしまいます。
ペット自身の命が大切なことに加えて、周囲の人々に危害を与えないためにも決して放置したり逃がしたりしてはいけないのです。
犬や猫が亡くなったら・・・
次に最後まで一緒に暮らした犬や猫が亡くなったら、どうすればよいのでしょうか。
かつては自治体に届を出して、自治体の火葬場で焼いてもらうのが主流でした。
今は霊園などで動物専用の火葬場を設けていて、火葬の前にお別れ会をしてくれるような場所がたくさんあるので、そのような施設に連絡をします。
火葬をしてもらうまでは、遺体はしっかり冷やして腐敗を予防することが大切です。
ペットも家族の一員なので、しっかりとお別れをしてから骨にしてもらいます。
爬虫類のペットが亡くなったら・・・
蛇やトカゲなどの爬虫類のペットが亡くなったら、遺体は哺乳類よりも早く傷んでくるのでまずはしっかり冷やすように努めます。
爬虫類も動物霊園で火葬をしてもらえる場合があるので、そのような施設を探してできるだけ早めに予約をします。
自治体に引き取ってもらう方法もありますが、一般ごみとして扱われることもあるので、しっかりと送ってあげたい場合は爬虫類も引き受けてくれる霊園がおすすめです。
犬や猫と同じように、爬虫類が好きな人にとっては爬虫類も大切な家族の一員です。
飼いたいときは、しっかりと最後まで責任を持って飼わなければいけません。
しかしどうしても途中で手放さなければいけなくなった時は、専門のペットショップに相談をして引き取ってくれる人をさがすようにしましょう。
犬や猫も同じですが、決して放置したり山などに捨てにいくようなことをしてはいけません。
そして最後まで飼って亡くなった場合は、犬や猫と同じように動物霊園でお別れ会や火葬をしてもらうことをお勧めします。
まとめ
今回は、爬虫類を飼うのに必要な道具を紹介しました。
爬虫類をペットとして飼う人が増えていますが、きちんと最後まで面倒を見れなくなっている事もあるようです。
ペットも買い始めると数年から数十年一緒に暮らすことになりますので、その覚悟を持って飼い始めるようにしましょう。