ベッキーキック物議とは?ダウンタウン・ガキ使の動画と問題点まとめ

タレントのベッキーが年末の番組

ダウンタウン「ガキの使いやあらへんで」(通称:ガキ使)の中で

ムエタイの使い手から強烈なキックを受けたことについて

ベッキーキック物議」として問題とされています。

 

それに対して、

各種メディアやジャーナリストが

批判や問題意識を寄せています。

 

問題の動画を見ていくとともに

どのような点が問題とされているのか

賛否両論合わせて

この問題の本質を見ていきたいと思います。

ベッキーキック物議、問題の動画はこちら

これが今回の動画です。

まずは、ありのままに見ていただけたらと思います。

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ベッキーキック物議の問題点まとめ

ベッキーキック物議について批判側の論点をまとめます。

①公共の放送で、暴力を行使し、それを笑っている映像を放送している

公共の場所で、暴力的行為が

公然と行われていることについての

批判です。

 

「公の報道で流して良いのか」

「教育に対して悪影響である」

「いじめとしての暴力に、容易につながる恐れがある」

 

と、そもそも公の報道できる内容として

ふさわしい内容ではないという意見です。

 

放送テレビ局の報道倫理についての

批判が集まっています。

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②蹴られたベッキーが、声が出ず、立てなくなるほどの痛み、苦痛を感じている

・蹴られているベッキーがかわいそう

・痛そう

という声です。

 

見てわかる通り、音が出るほどの強烈なキックであり

立てなくなるほどの苦痛を感じていることが

見てわかります。

 

一般社会でこれをやれば

被害者の申し立て次第では

刑事処分もあり得るでしょうね。

 

さらに、企業倫理という問題で見ても

「ワタミの過労」や「電通の過労」といった形と同じレベルで

社会問題として取り沙汰されても

不思議ではない問題でしょう。

③不倫に対して、一個人が「禊(みそぎ)」として制裁を加えている

そもそも不倫は刑事罰には当たらない内容であり、

あくまで当事者間の問題以上のものではありません。

 

法律的な責任を問うとしても

民事裁判で行われる内容であり

法律的な視点からすれば社会的な悪とまでは言えない内容です。

 

さらに、その内容に対して

一個人が「禊」=神への罪の償い

という名目で暴力を加えるという点も

「私刑(リンチ)を肯定するのか」

という批判を集めている点です。

④女性差別、という意見

これは、有識者からの意見ですが

この番組の内容が女性差別として

女性団体から講義を受ける危険性があるということが

指摘されています。

⑤「白人団体」からの抗議・国際問題化の危険性

すでに、同番組ダウンタウン

「浜田雅弘さんの黒塗り」問題が

海外メディアの新聞で話題にされるなど、

現在アメリカからの注目が集まっています。

 

黒塗り問題と海外の反応のまとめはこちらから

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今回のシーンが、そのアメリカ人の目に止まると

どんな問題が想定されるでしょうか。

 

別記事から引用します。

また、ベッキーさんがハーフとしての

「白人的外見」を持っていることも

非常に危険性が有ります。

 

最悪、この動画が海外メディアに取り上げられた上で

「白人女性を蹴って笑って喜んでいる日本人」

と報道されてしまう危険性を孕んでいます。

 

しかも、その番組が

年末の視聴率17%を記録してしまった「意味」…。

 

それはオリンピック運営委員会からすると

国際的なイメージを著しく損ねるため

致命的な問題にもなりかねません。

詳しくはこちら→

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このように、女性差別問題のみならず

白人攻撃として扱われる危険性も存在します。

(当人にその意識があるかどうかではなく、

そのように理解される危険性が存在する、ということです)

この5点が問題視されているポイントです。

そして、これに対する反論の声も上がっています。

ベッキー物議批判に対する反論

・そもそも嫌ならば見なければいい、という反論

テレビ番組とは面白いと思うものがそれを見れば良いのであって、

面白くないと思うなら見なければいいだけ、

 

という意見がこの立場に当たります。

・芸能界では当たり前の出来事、という反論

そもそもお笑いの世界では

今回のベッキー物議に限らず、

こういう暴力を笑いにするのは

「当たり前」であるという意見です。

 

一般的な社会ではありえないようなことや

非常識なこと、無礼なことも、前提の上でそれを笑うのが

お笑いの世界であり、「今更議論すべきことには値しない」

という意見ですね。

ベッキーキック物議に対しての筆者の意見

ネットにおいてかわされている

批判派とそれについての反論派の意見を

ここまでかんたんにまとめました。

 

ここからは、私筆者の

見解を述べてみたいと思います。

 

お笑いという世界や芸能界では

一般的には非常識・無礼とされる言動が

「笑い」のためとして容認される事がある文化があります。

 

例えば、おなじみの「ハリセンで頭を叩く」という

昔ながらのツッコミスタイルも、

日常生活で同じことをすれば「非常識」「無礼」と

取られても仕方がない言動です。

 

しかし、芸能界はそういう

インパクトの有るシーンを

あえて「笑いに変える」という

プロフェッショナルの集団でもあります。

 

したがって、一般常識の尺度を

お笑い・芸能界の常識に当てはめることは難しいです。

 

言うなれば

世間から批判を浴びるような悪行でも

法律的な観点から見れば

「無罪」という判決を受けることに似ています。

 

他の例として、

「婚前前性交渉」はイスラム圏では

刑罰の対象になります。

 

しかし、日本では未成年でない限り

刑罰の対象とはなりません。

 

このように、善悪の基準が違う以上

単純な善悪論で語ることは難しいといえます。

 

これは暴力を肯定している、

という意味ではありません。

 

その暴力を「笑い」という価値としてみなす人間が

一定以上存在する限り、

暴力を絶対悪だと断じるのは難しい、という理屈の話です。

 

もしも本気で善悪を論じるなら

「暴力的・非常識な言動を笑いという

価値に転換するお笑い業界の文化は否定されるべきか」

という大それた問題について論じて、

その後に論じるべきです。

 

そしてそれは、

日本が法治国家である以上

裁判といった司法の現場で争われるべき問題です。

 

(もちろん、日本国内で行われた以上

お笑いなどという文化については関係がなく、

あくまで傷害罪にあたるという主張には一理ありますが、

それについての議論は省略します)

 

ただ、もちろんこの件をベッキーが訴えたとなれば

ベッキーには芸能界の仕事は回ってきづらくなることは

間違いありません。

 

そして芸能界には、

そういった「泥もすするような覚悟」で生き残ってきた

人たちが今も数多く存在している、

ということも事実です。

ベッキーキック物議が善悪で語るのが難しいことを前提の上で。

しかし、「善悪で語るのは難しい」という議論を置いた上で、

それを前提としてあえていいます。

……痛そうですよね、すごく。

普通に「面白い」と思えない内容でした。

というか、可愛そうでした。

 

私は格闘技経験者ですが、

格闘家の本気の蹴りなんて、

シャレにならないくらい痛いですよ。

 

食らってみればいやというほど分かります。

 

鍛えてない人がまともに受けたら

痛みで3日間はまともに歩けません。

怪我の可能性だって十分にあります。

 

トラウマになりかねない痛みです。

(私も、7年前試合でくらったハイキックを

今でも思い出せますから……)

 

私だったら嫌ですよ、あんなふうに蹴られるの。

 

それ以上に、

もしも私の大切な人が、あんなふうに蹴られて笑われてたら

私としては全く穏やかな気持ちで見ていられる自信がありません。

(どのくらい怒るかについては

適切な表現で收められる自信がないので、

あえてここには書きません)

 

当然、ベッキーファンの方々からすれば

激怒しても当然の内容だと思います。

 

まあ、お尻は外傷が残りにくい場所ではありますが……。

 

だかと言って、良いわけではありません。

プロのキックなら

怪我の可能性は十分にあります。

ベッキー物議…そもそも、不倫は悪なのか?

それに、批判を恐れず言ってしまうなら

そもそも、不倫は悪でしょうか。

 

一夫一婦制が社会的に肯定されている日本では

当然、「公には認められないこと」ではあります。

 

それに一夫一婦制の婚姻システムが日本社会で成立している以上、

日本国の秩序からすれば

「公には認めてはいけない」ことではあります。

 

したがって、

現代社会の尺度として不倫が容認されることは

社会制度上はないでしょう。

 

しかし、日本でそれが法律的に禁止されていない

(刑事罰ではない)以上は

他人に批判される材料にはなっても

罰されるような内容ではないはずです。

 

それにです。

たとえ立場が許さなくても

好きな人のそばにいたいという気持ちは

私も、一人の人間として理解できないものではありません。

 

それが騒ぎを巻き起こすし、

多くの人間に迷惑をかけることはあっても

その結果がたとえ社会的には許されないことであっても

その気持ち自体は、本当に「悪」なのでしょうか。

(極めてデリケートなことについて述べていますが……)

 

ベッキーさんも、芸能界の人間でなかったなら

ここまで騒ぎになることでは

当然なかったでしょう。

 

とはいえ、「悪ではないのではないか」

という議論の上で、言いますが

こうしてベッキーさんが批判を受けることは

「仕方がない」とは思います。

 

なぜなら、ベッキーさんは芸能界の有名人だからです。

有名人は、注目と批判を浴びる職業であり

その善悪は、法律的・倫理的な善悪とは別の次元です。

 

是非について語れる次元ではなく、

芸能人という職業の人達は

「批判を受ける可能性の高い立場に、自ら身をおいている」

人たちだということです。

 

その一挙手一投足に対して

民衆の好き嫌いを基準とした

注目と批判を浴びることになります。

 

注目と批判を浴びることが

芸能人の「社会的価値」であり

それを職業として選んだベッキーさんの宿命です。

 

芸能人とはそれを覚悟の上でやるべき職業だと思います。

 

ですので、今回の件を「芸能人である以上覚悟すべきこと」

という見解も「理解できない」わけではありません。

 

一理あると思います。

 

しかしながら、著者としては

善悪ではなく感情の一点で、

 

好きな人と結ばれない立場にあり、

世間から批判を受けて、

こうしてテレビの中で蹴られて笑われるという

ベッキーさんの心情を思うと

さぞ辛いだろう、と思います。

 

そこまで考えると、
この動画の内容は、

私にとっては腹のそこから楽しめるものではなく

 

私は一個人として、

この番組に対して「エンターテイメント」

の価値を感じませんでした。

 

なので、これからも見ないとは思います。

 

とはいえもちろん、面白いと思う人の価値観を

否定しているわけでは決してありません。

 

また、この内容を面白いと感じるのは、

「脳科学」の視点から説明することは可能です。

 

簡単に言えば、人の脳は、

人の失敗を見たときや

人が貶められている時、

ある種の快感物質を分泌するような

仕組みになっています。

 

笑いの天才でもある

松本人志さんは、明らかにこの人間心理をよく理解して

番組を組み立てています。

 

(私は心理カウンセラーですので

松本人志さんのその「技術」については

うまいなあ、と思います)

 

したがって、脳の構造上

この内容を「面白い」

と捉える人がいるのも、説明することは可能ですし

理解できなくはありません。

 

したがって、この番組が面白いと感じる人を

私は否定する気はありません。

それは「脳の仕組み」の問題です。

 

(私は、そういうのは好きではありませんが…)

 

ただし、

「面白くないと感じるのなら、黙って見なければいい」

という意見については私には賛成できません。

 

それは非常に閉鎖的な意見です。

 

問題意識を持つ人間ならば、

お互いの立場に理解を示し

何を変えて何を残すのか

議論を重ねる必要はあるのではないでしょうか。

 

綺麗事かもしれませんが、私は大切なことだと思います。

 

したがって、

あえて黙っておくべきではないと思ったので

こうして文章にしました。

 

善悪ではなく、一人の人間の感情として

そう思ったことをここに記しておきます。

 

特に結論・固定的な主張のない話でしたが

この拙文をここまでお読みいただき

ありがとうございました。

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追伸:ベッキーキック物議とは?ダウンタウン・ガキ使の動画と問題点まとめ

同番組の浜田さんの「黒塗り」が

人種差別に当たるという議論も

同時に起こっています。

 

松本人志さんや濱田さんの作り上げた

「ダウンタウン」のお笑いの世界観が

社会常識的にどこまで認めれるのかという

放送倫理にも絡んだ議論に発展する可能性があります。

 

少なくとも、黒塗り問題は

アメリカの新聞を通じて国際的に報道されています。

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東京オリンピックを前にした

国際問題の火種になる可能性もある以上

この件についてのダウンタウンの公式見解は

非常に大きな意味を持ってくるでしょう。

 

有識者たちの議論の流れ次第では、

番組の存続自体、難しいのではないでしょうか。

 

注目が集まります。

 

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