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ケニア人はマラソンなぜ強いか?4つの理由

コロナ禍のため今年は2月ごろから色々なスポーツが中止になり、ちょうど「ハイシーズン」に当たっていたマラソンも多くの大会が取りやめや延期になりました。

ファンにとっては早く普通のマラソン大会が見たいところ。マラソンといえば、どの国際大会でもいつも驚かされるのがアフリカ・ケニア勢の圧倒的強さです。ケニア人はマラソンでなぜ強いのか?長距離走に滅法強いケニア人の「秘密」を探りました。

一時期は「日本人に向いてる競技」だと思ったんだけど…今は随分アフリカと差がついちゃったなあ

ケニア人はマラソンなぜ強いか?世界記録を出した有名選手を振り返る

まずはどのくらいケニア選手のマラソンが速いのか、歴代公式記録からピックアップしてみましょう。

■歴代男子マラソンベスト10(Wikipediaより)

1位 キプチョゲ(ケニア)2時間01分39秒

2位 ベケレ(エチオピア)2時間01分41秒

3位 レゲセ(エチオピア)2時間02分48秒

4位 ゲレメウ(エチオピア)2時間02分55秒

5位 キメット(ケニア)2時間02分57秒

6位 ムタイ(ケニア)2時間03分13秒

6位 キプロティチ(ケニア)2時間03分13秒

8位 ワシフン(エチオピア)2時間03分16秒

9位 モラ(エチオピア)2時間03分34秒

10位 レマ(エチオピア)2時間03分36秒 

なんと10位までの全員がケニアかエチオピア勢。さらにこのリストは同じ選手のベスト記録での比較ですので、例えば世界記録保持者のキプチョゲ選手は他に2位、5位、8位の記録も持っており、なんとベスト10以内に4回も登場する規格外の超絶な強さを誇っています。

まさに現代の「ミスターマラソン」、世界で断トツにマラソンが強い男キプチョゲ選手の経歴を簡単に振り返ってみましょう。

エリウド・キプチョゲ選手は35歳。陸上競技を始めたのは高卒後という「遅咲き」ですが、早くから抜きんでた才能を見せ、13年に初マラソン挑戦。2度目の同年のベルリンマラソンでいきなり当時世界4位の2時間4分を出し世界の度肝を抜きました。

五輪ではアテネ5000m銅、北京5000m銀、リオマラソン金を獲得。既にベテランの域にありながら衰えを見せず記録を塗り替える凄さも際立ちます。非公認記録では17年に2時間00分台を計測。

さらに19年には、ウイーンでの特別レースでなんと1時間59分40秒というとんでもない記録を達成。これも非公認レースでしたが、キプチョゲ選手は人類史上始めて「マラソンで2時間を切る」という歴史的偉業を成し遂げた男となりました。

このほかにもケニア男子ではキプサング、キメット選手ら錚々たる歴代世界記録保持者の強豪が続々います。

ではケニア人とはこれほどまでに長距離走でなぜ強いのか、その秘密を探りました。

https://youtu.be/NSjslDcpzug

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ケニア人がマラソンが強い4つの理由

非公認ながら人類史上初めて2時間以内でフルマラソンを走ったキプチョゲ選手を筆頭に、「異常に速い」ケニアの選手。なぜ強いのか、ネットの専門家の解説などから探ってみました。

1.生まれつき高地にいるので心肺機能が強い

まず多くの専門家が最初に指摘するのが国の標高が高いこと。ケニアは赤道直下の国なので「さぞ暑いんだろうなー」と考えますが、実は大部分が標高1100~1800mの高原なので年平均気温は19度ほど。

標高が高い場所は酸素が薄いので、こうした国の選手は幼い頃から、日常生活や遊びなどの活動の中で自然と心肺機能が強まり、効率的にエネルギーを出せる体になっているという特徴があるそうです。

エチオピアも2000m前後の高原国で凄く涼しいんだって!ケニア選手もエチオピア選手も、マラソンをやるために生まれてきたような感じか…
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2.骨格や筋肉などが民族的に長距離向き

こうした国の地理的な環境に加えて、民族的に骨格や筋肉などが「長距離向き」にできているともいわれます。例えば日本人ではフラットな骨盤が、キプチョゲ選手では前傾しており、自然と足が前に出やすい骨格だとされます。

現役時代早大や旭化成で活躍し現在はケニアでコーチを務める八木勇樹氏によると、部族ごとにも特徴が異なるそうで「標高2100mの都市エルドレットに多いカレンジン族は、細身の体型で長距離やマラソンで活躍する選手が多く、標高約1600mの首都ナイロビに多いキクユ族は筋肉質の体型で、陸上長距離トラック競技で活躍する選手が多い」といいます。

勿論ケニア人でも走るの苦手な人はいるはず!日本人でも「高地トレーニングは合わない」って選手もいたり、人それぞれよね

3.悪路が多いために効率的走法を会得

長距離走の走り方には「足指の付け根辺りから着地する」「かかとから着地する」という2種類があるそうですが、前者は足と地面の接地時間が短く、足への負担が少ないといいます。

きれいに舗装された道路が少ないケニアでは、道路上の石や木などで足にケガをしないよう、子供の頃から接地が少ない走り方をする選手が多く、自然と「次の一歩が速い」走法が身についたとの分析もあります。

ケニアの人の「太りにくい体質」みたいなのも有利なのかな?八木さんによれば「肉などあまり量を食べず、甘い物大好きな人が多い」んだって。意外!

4.強靱なハングリー精神

世界的にみても貧しい地域の一つであるケニア。中には学校に行けず早くから働く子供たちも多く、多額の賞金などが手にできる「世界的なマラソンランナー」になることは大きな夢・憧れでもあります。

国内にはランナー養成所が数多くあり、「家族に楽させたい」と必死に頑張る少年達が多数しのぎを削る日々。単に「環境がいい」「生まれつき体が向いている」というだけでなく、「絶対にトップになってやる!」という強靱なハングリー精神も強さの秘密だといえそうです。

ケニア人のマラソンの強さへのネットの反応

  • この環境で子供の頃から通学徒歩数時間とか当たり前だからね…心肺機能も脚力も先天的に鍛えられてるのはあまりにも大きい
  • 船酔いに例えれば、いくら頑張っても体質的な問題で残念な結果になる方もいるはず。根性だけではなく遺伝というか体質的な部分もありますよね
  • 日本が野球強いのと同じ理由。プロ野球選手になれば稼げるという文化が根付いてるから才能のある子供が集まる。子供の競技人口が増えれば増えるほど、プロのレベルは高くなる
  • 少ない酸素の中で如何に速く走るかという、ランニングエコノミーを高めるアプローチが、高地ではやり易いと言うのが大きいのかも
  • そういや俺も3000mで中学時代に関東大会出たが、群馬とか茨城とかと相手にならなかった。毎日3km走って通学してる連中と自転車で1kmのヤツじゃ比較対象にもならんよね

出典:ヤフコメ欄

まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

  • 世界のマラソンで圧倒的な強さ誇るケニア選手。代表格キプチョゲ
  • 世界歴代1位で10傑に4回も登場する超人。人類初の2時間切り達成
  • 国の標高の高さ、体質や骨格、走法やハングリー精神で優位性

キプチョゲ選手らケニアの強豪も多くが話題のナイキ製厚底シューズ「ヴェイパーフライ」を履いていますが、文字通り「鬼に金棒」状態。これからもどこまで記録が伸びるか注目されます。

ただ記事でご紹介した八木コーチはじめ、トップランナーの多くは「陸上選手の実力は道具じゃなく本人の力」だと声を大にします。人間の素の力を競うシンプルな「原点的スポーツ」こそ陸上の魅力。確かに、日本独特な薄型シューズで好記録を出す選手もいますし、最先端の道具はあくまで「選手の優れた能力をアシストする」ものだと考えたいものです。

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