MLBピッツバーグ・パイレーツに移籍した筒香嘉智選手がついに〝覚醒〟しました。30日のカージナルス戦ではメジャー初のサヨナラ本塁打を放つなど、ここ13試合で本塁打5本と大爆発。
筒香嘉智選手はなぜ好調を取り戻したのか。ファンも「どうした?何があった?」と驚く豹変の理由を、ドジャース時代などとの成績比較を交え探ってみました。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)
筒香嘉智なぜ好調?どうしたの声
筒香嘉智選手は和歌山県生まれの29歳。横浜高から横浜ベイスターズ(現DeNA)にドラ1指名で入団、「ハマのゴジラ」としてチームの主砲に成長し中軸を長年担い、16年には本塁打・打点の2冠王に。オールスター常連で侍JAPAN4番としても活躍した、日本球界を代表するスラッガーです。
少年時代からの夢を叶え、19年にポスティングでMLBレイズ入り。2年総額13億円超という大型移籍となりましたが、成績は不振。今年は開幕から1本もホームランが出ず、直後の5月に戦力外となります。
ドジャースに移籍後も不調からは脱せず、さらにふくらはぎを痛めて故障者リスト入り。間もなくマイナー落ちとなり8月には自由契約となってしまいます。
「筒香どうした…」とNPBファンも心配する中、三球団目のパイレーツに移るとついに「目覚め」ます。これまでがウソのように打棒が復活し毎試合ホームランや長打を量産。突如、筒香嘉智選手はなぜ好調さを取り戻したのでしょうか。
筒香嘉智ドジャース成績とパイレーツ
筒香嘉智選手はパイレーツでなぜ好調になったのか。いい意味で「一体どうした」のか。ますはドジャース、レイズ時代の成績とパイレーツ時代がどれほど違うかを比較してみましょう。
筒香嘉智2021成績
・レイズ … 26試合、打率.167、打点5、本塁打0、三振27、OPS.462
・ドジャース … 12試合、打率.120、打点2、本塁打0、三振12、OPS.410
・パイレーツ(8月30日まで) … 13試合、打率.333、打点11、本塁打5、三振5、OPS 1.424
マイナーできっかけつかむ?
まさに同一人物とは思えない変身ぶりですが、実は兆しはありました。ドジャースでマイナー降格して以降、25試合で打率.368、6本塁打、出塁率.475、OPS1.159と驚異的な成績をマークしていたのです。
前二球団ではどこか弱々しさも感じられたスウィングが力強くなり、「改良できる」と分析していたドジャースコーチ陣の読み通り、パイレーツで打棒が復活。ポイントは「メジャーへのアジャスト」「弱点克服」にあるようです。
150km速球にアジャスト
元来打球速度や選球眼は超一流といわれたNPB時代。ただ150km超の直球は苦手とされ、剛球投手ばかりのメジャーでは当初それが露呈してしまいます。
この克服に今季後半から取り組んだ結果、パイレーツでは150km台後半の剛速球を次々と長打や本塁打に仕留めます。しかも今年前半までは詰まったり空振りしていた内角高めの速球でも、素早く体を回転させホームラン。明らかにアジャストできつつあるようです。
集中しやすい環境?
移った環境も奏功した可能性が。パイレーツはチーム再建途上で、今季はナリーグ中地区で首位から30ゲーム以上という断トツの最下位。
若手中心でメジャーレベル選手が少なく、筒香選手は「貴重な」ベテラン強打者でもあります。過度のチーム内競争や、人気・実力球団ならではのメディアの厳しい目もなく、日米取材陣密着もなし。
筒香選手としてはひたすら、自分の打撃だけに集中できる環境なのかもしれません。
筒香嘉智の生中継放送を見るには?
「どうした?!」とファンの嬉しい〝想定外〟で沸くパイレーツでの筒香嘉智選手の復活。なぜ好調なのか、リアルタイムで目撃するにはネットストリーミングサービスの「ABEMA」がオススメです。
ABEMAでは日本人が活躍するチームを中心に、今季MLBのレギュラーシーズン公式戦166試合を完全生中継。そのうちかなりの数は無料で視聴できるそうです。
筒香嘉智最新海外の反応
- レイズファンです。あの頃は寂しかったがパイレーツで元気な姿を見て嬉しい
- 彼は日本のスター。一時はプライドが崩れただろうが腐らずに野球に向き合った結果だ
- カージナルスファンとしては抑えられず悔しいが、優れたバッターだ
- ヨシにとってメジャーで最後のチャンスかもしれない今、「家」を見つけてくれてよかったよ
- ついに!MLBチャンネルでヨシの活躍を見られたよ。ハッピーです!
出典:YouTube
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- パイレーツ筒香嘉智がついに〝覚醒〟。13試合で5HR、サヨナラ本塁打も!
- レイズ、ドジャースと不振続きで背水の三球団目。苦手速球にアジャスト
- 研究一筋の打撃サムライ。断トツ最下位で再建中のチームも奏功したか
筒香嘉智選手は溢れる才能を持ちながら、NPBでも最初の数年は怪我や不振に苦しみました。しかしドミニカ共和国のウィンターリーグに単身参加するなど研鑽を重ね、ついにブレイク。「サムライ」のような打撃への真剣さと一途さ、研究熱心さはプロの鑑といわれるほどだそうです。
ベテランの域に達し、新たな異世界での苦労・重圧は計り知れませんが、しっかり結果を出し始めているのはさすがの一言。よい来季への橋渡しを期待したいです。
まもなく9月。最終盤を迎えるメジャーリーグで、最大の注目がアリーグのタイトル争いです。「打者大谷」が8月25日までで本塁打トップ、打点も上位につけています。 さらに近年の野球界で最も評価される打撃指標「OPS」でもトップ級。そもそもO[…]
メジャーリーグ終盤戦、注目の個人タイトルで、8月24日現在もエンゼルスの大谷翔平選手は本塁打30球団トップを維持しています。 打点との2冠王も期待大の「打者大谷」ですが、打撃面はもちろん、実はシーズン後半から「投手大谷」の評価も急上昇[…]