東京五輪 女子バスケットボール準決勝で日本はフランスを87―71で破り、金メダルに王手をかけました。
「ホーバス・マジック」とも言われるトム・ホーバスHC(ヘッドコーチ)の経歴・プロフィールと、日本の女子バスケ界の何を変えたかを見てゆきましょう?
トム・ホーバスの経歴・プロフィール
トム・ホーバスHCは、1967年1月31日生まれ、アメリカのコロラド州デュランゴ出身の54歳。
ペンシルベニア州立大学卒業後、ポルトガルリーグのスポルティングを経て、1990年に日本リーグのトヨタ自動車に入団。4年連続の日本リーグ得点王や、2年連続の3ポイント王を獲得するなど活躍しました。
その後、NBAに在籍するなどして、1995年、トヨタに復帰し、引退して一般企業に就職後、指導者の道に進みました。
2010年 女子Wリーグに所属するJXサンフラワーズコーチに就任、翌年には、女子日本代表アシスタントコーチを務め、2017年に、東京オリンピックの金メダル獲得を目標に掲げ、女子日本代表ヘッドコーチに就任しました。
その後の戦績は以下です(Wikipedia 参照)
2017年7月 アジアカップ(インド・バンガロール)で3連覇
2018年ワールドカップスペイン大会 準々決勝進出
2019年9月 アジアカップ・バンガロール大会 4連覇
2020年2月 「FIBA東京2020オリンピック予選大会」(ベルギー)
ベルギー、スウェーデン、カナダと対戦し、スウェーデンに勝利して1勝2敗
2020年7月 東京五輪は延期
2021年6月 国際強化試合ポルトガル3連戦で3連勝。
2021年7月 五輪直前の強化試合ベルギー戦、プエルトリコ戦に連勝。
五輪本大会
予選リーグ 2勝1敗の2位で突破した。
初戦フランス戦 74-70で勝利、
第2戦アメリカ戦 69-86で敗北
第3戦ナイジェリア戦 102-83で勝利
準々決勝 ベルギー 86-85で勝利
準決勝 フランス 87-71で勝利
トム・ホーバスで日本女子バスケは何が変わった?
体格では劣るものの、素早い展開で相手を振り切り動きができる小柄な日本に合った戦い方を追求し3点シュートを柱にした外角からの精度の高いシュートを軸にする戦い。
これに加えて以下を徹底した。
・細かい戦術指導
フォーメーションは100通り以上を選手に身に着けさせる
・ハードな練習メニュー
試合で、心拍数を高めた状態で長時間動けるよう、ハードなメニューを課している。
試合のほうが楽だと選手に言わせるほど。
外国人HCながら、妻が日本人であり、日本語が堪能で、日本語で指示など意思疎通が図れる点もメリットである。
トム・ホーバスヘッドコーチへのSNSの反応
- トム・ホーバスヘッドコーチへのSNSの反応
- 正直ここまで来れる日が来るとは思ってもみなかった。日本大好きな監督のもと、選手一丸となり悔いのない戦いをしてください!
- 世界一の練習量で掴み取った決勝戦の晴れ舞台、自国開催の五輪最終日に、バスケットボールの歴史を変えるチャンスが巡って来ました。
- 既に恩返しはして頂きました。今日は選手、選手関係者、バスケファン、なによりご自身の為に楽しんでください!
- 昔から背の低いチームは「3Sで戦え」と言われてきた。スピード、スタミナ、シュート力。そのうえで、このチームには、勝てるという自信と、ハードワークを40分続ける魂がある。
出典:ヤフコメ
まとめ
- トム・ホーバスHCの女子日本代表ヘッドコーチとなるまでの経歴・プロフィールをまとめた
- 金メダルを取るを目標に、HCに就任し、従来のスピードにスタミナ、多種のフォーメーション、さらに精度の高いシュート力をつけ、日本女子バスケを変えた
- ホーバスHCへの称賛の声とアメリカとの決勝戦への期待の声が大きい
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