いよいよ終盤が近づくメジャーリーグ。我らが大谷翔平選手の二刀流の大活躍、野球の歴史を変える驚愕の成績とタイトル獲得に期待がかかります。
さて大谷選手が活躍した試合後、それを称えるSNSでは「なおエ」という三文字が目立つ気がします。これってどういう意味?由来は何なのかや、よく見る「野球ネットスラング」に注目してみました。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)
なおエ(大谷翔平)とは意味は?
ロサンゼルス・エンゼルスで大黒柱のトラウト選手が怪我で長く欠場する中、投打でチームを牽引する大活躍を見せている大谷翔平選手。
毎試合後にはSNSでファンの感嘆する声が溢れる日々ですが、なぜかツイートの文中や最後に「なおエ」という言葉が目立ちます。どういう意味なのかご紹介する前に、まずはそのつぶやきまとめをどうぞ。
なおエをのつぶやきまとめ
- 今日ヤンキースの先発G.コールか…今日も安定のなおエ期待できるぞ
- 50HR(本塁打王・打点王)+30盗塁+10勝+防御率2点台+MVPもあり得る!今年のオオタニサンなら少なくとも本塁打王とMVPはいける、絶対にいける! なおエ
- トラウト全体練習参加!なおエ回避の救世主が帰ってきた…!
- 無死満塁シーシェックとかいう申告なおエやめろ
- 大谷無安打でエンゼルスも負けはなおエとは言いません
出典:twitter
なおエの意味
大谷選手を褒めるツイートでやたら目立つ「なおエ」。これは「なお、エンゼルスは敗れた」の略です。
つまり意味するところは「大谷は本塁打やヒットなど大いに活躍した。素晴らしい、さすがだ。なお、大谷がこんなに活躍したにも関わらず、チームのエンゼルスは試合に負けました」と、最後に「残念なお知らせ」を加えたものです。
エンゼルスは今季、8月17日までで59勝61敗と負け越し、アリーグ西地区4位でポストシーズンは苦しい状況。ケガ人が多く戦力が低下、大谷選手一人が孤軍奮闘している感じで、おのずと「なおエ」な日が増えているというわけです。
例えば
・7月29日、アスレチックス戦で大谷は3四球を選び今季15個目の盗塁を決めた。なおエンゼルスは0―4で敗れた。
・7月16日、マリナーズ戦で大谷は1安打2打点を挙げた。なおエンゼルスは5―6で敗れた。
・7月9日、マリナーズ戦で大谷は2試合連続の特大141m本塁打を打った。なおエンゼルスは3―7で敗れた。
などのケースです。
なおエの由来
この「なおエ」ですが、今年のエンゼルスで発明され初登場した言葉ではないそうです。メディアによると、由来はイチロー氏が活躍していた、2000~10年代のマリナーズ。
イチロー氏は04年にMLBシーズン史上最多262安打や、10年連続シーズン200安打を記録するなどこの頃チームの顔として歴史的な活躍を続けました。
しかしマリナーズは2000年代以降長い低迷期に突入。当時のスポーツニュースでは、イチロー氏の活躍を大きく報じた後チームの敗戦をさりげなく伝える形が定番化。これが日本では「なおマ」(なおマリナーズは敗れた)というネットミームになったそうです。
他の選手ではある?
「大谷は頑張ったのにチームは負けた」とやや淋しい意味のネットミーム「なおエ」。元祖のイチロー氏や他の人気選手でも「活躍したのにチームは敗戦」の場合には「なお○○」としばしば使われるそうです。
ちなみに最近も時折ネットで見聞きする、他の野球のネットスラングをいくつかご紹介しましょう。
■G.G.○○
平凡なプレーでエラーしてしまった選手に対して使われる称号。由来は、G.G.佐藤元選手が北京五輪で平凡なフライを落球するなどの失策を重ね敗戦したことから。
■雨野(あめの)
伝説の豪腕ピッチャーで、彼が登板し完投すればチームは負けない。予告先発で名前が挙がっても登板しなかったり、3回あたりから突如登板したりと非常に気まぐれな性格。ドームでは決して登板しない。(→正体は即ち「雨天中止」のことです)。
■ドームラン
某ドーム型球場でホームチームの打球が伸びやすい「気がする」ため、特に某ドームでのフェンスギリギリの本塁打を指す。「球が飛ぶよう空調を操作している」という都市伝説から、惜しい打球の場合「空調仕事しろ」といった書き込みも。
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- メジャーで活躍続く大谷翔平。ネットの称賛つぶやきに多い「なおエ」
- 意味は「なおエンゼルスは敗れた」。大谷が活躍しても負けが多い球団
- マリナーズ時代、イチローが安打量産でも負けが込む「なおマ」が由来
今季序盤からずっと戦力のやり繰りに苦しむエンゼルスですが、ようやくトラウト選手の復帰が見えてきた様子。「なおエ」でなく、トラウト・大谷選手の打棒爆発で「またエ」「そしエ」(また/そしてエンゼルスも勝った)が増えるといいですね。
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