2020年プロ野球シーズン、さまざな選手の活躍がありましたが、中でも新人王に輝いた広島の森下、西武の平良両投手の存在感は傑出していました。
今回はその平良海馬投手に注目。年俸の推移はどうなのか。高校時代はどんな選手だったのかなど、「海馬情報あれこれ」をまとめました。(出典:Wikipedia、各スポーツメディアサイトなど。文中の年俸額は推定)
平良海馬の年俸推移
2020年のパリーグ新人王を受賞した平良海馬投手は、沖縄県石垣市出身の21歳。高校時代から優れた才能がスカウトの関心を集め、高卒後ドラフト4位で西武から指名を受けてプロ入り。今季が三年目です。
二年目に1軍で中継ぎとして26試合に登板、リーグ優勝に貢献すると、今季はリードする試合の8回を任される「方程式セットアッパー」となり大ブレイク。
日本選手6人目の球速160kmをマーク、20試合連続無失点を記録するなど抜群の活躍。リーグ最多タイの54試合で投げ、33ホールド、防御率1.87の素晴らしい成績で沖縄県民初の新人王という偉業を達成しました。
優勝奪還を目指す西武のブルペン陣に欠かせない存在となった平良海馬投手。その年俸推移は以下の通りとなっています。
18年 600万円
19年 600万円
20年 1200万円
19年シーズンの26登板、2勝1敗6ホールドが高く評価され、今季は一気に1200万円へ年俸が倍増しました。では来季年俸交渉はどうなったのでしょうか。
平良海馬2021の年俸は新人王織り込み済みだった?
石垣島での高校時代に才能を現して西武へ。ドラ4指名で契約金4000万円、年俸600万円からスタートした平良海馬投手のプロ生活ですが、年俸推移は順調に上がっています。そして新人王を獲得するなど2020年もさらに大活躍。ではオフに行われた来季年俸はどうなったのでしょうか。
新人王発表に先立つ今月12日、平良投手は契約更改交渉に臨み、実に今季の3.5倍、3000万円増となる来季年俸4200万円でサインしました。「救援として申し分ない成績と言ってもらえて嬉しかったです。僕自身もこんなに活躍できると思ってなかったので凄く濃い1年でした」と本人も大満足の高評価。
事前の下馬評で「新人王当確」とも言われていた平良投手でしたが、さすがに発表前でもあり4200万円は「新人王ご祝儀含み」ではなさそう。しかし純粋にシーズン成績の査定だけでこれだけのアップを勝ち取るとは、いかに凄い活躍だったかを示しているともいえそうです。
仕事終わって帰宅してTwitter見て新聞買うの忘れてる事に気づいた🤣w
将来、県出身の選手が活躍して地元新聞の一面に載る事が増えるのかなと思うと本当に楽しみ😆#平良海馬#新人王 pic.twitter.com/KPqQK8k52H
— 沖ノ (@Okinawa_L_fan) December 18, 2020
平良海馬の高校時代は?
そんな凄い年俸推移の平良海馬投手、高校時代はどんな生徒だったのでしょうか。平良投手は小学校から野球を始め、高校は沖縄の離島では初めて甲子園に出場した、地元の野球の強豪・県立八重山商工高に入学しました。
平良投手によると、高2までは外野がメインで最上級生になってから投手専任に。当時は思い切り投げても球速145キロくらいで、そこからなかなか伸びなかったそうです。
秋季大会予選で1回戦負けしたオフ、家で当時西武の菊池雄星投手(現マリナーズ)の密着番組を見て、ウエートトレーニングの様子に感化され自身もジムに通い始めます。すると成果が現れ、翌年の春季大会1回戦で152kmをマーク。「えっ!?150?」と自分でも驚きながらも「もしかしてプロ行けるかも」と初めてその二文字が頭に浮かんだそうです。
そこからコンスタントに150km台を記録するようになると、本土のスカウトが続々視察へ。剛速球はもちろん、体の強さとゴロをさばく軽快なフィールディングなど高いセンスも着目され、結局3年時には公式戦で1勝もできず甲子園も幻に終わったものの、潜在力を感じた西武の渡辺GMらから〝隠し球〟としてドラフト指名を受け、夢のプロ入りを果たしました。
あの頃、平良はここにいた。#平良海馬 pic.twitter.com/pFqdB1LYUj
— シンタロウ Oi-SKALL MATES (@Shin_talio) December 17, 2020
平良海馬新人王にネットの反応は?
- 平良海馬のストレートめっちゃ好き。特に対浅村は面白い
- リーグ優勝、日本一のソフトバンク打線をノーヒットに抑えて、しかも防御率0.00はインパクトが大きかったと思う
- おかわりくんみたいな肉体からアホみたいに速いストレート投げるのが面白くて中毒になる
- 「すごいの一言に尽きる」平良に恩師ら歓喜
- 平良海馬、山本由伸がドラ4、千賀滉大が育成上がりと剛腕を掘り出して育てていることもパリーグの魅力ですな
出典:twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- パ新人王の平良海馬。故郷石垣島からドラ4で西武に夢のプロ入り
- 年俸は600万円からぐんぐん増え、来季は一気に4200万円へ爆増
- 地元八重山商工高でスカウト注目。剛速球と高い野球センス光る
プロ入り後、かつてTVで見た菊池投手の米アリゾナ自主トレに実際に同行するようになり、さらに才能を伸ばした平良投手。
もし高校時代あの番組を見てなかったら…。150キロ出なかったら…。スカウトが視察にきてなかったら…。運命の歯車がすべて良い方に回転し、21歳でついに新人王の栄冠。今後さらにどこまで進むのか、平良投手の成長から目が離せません。
セ・リーグの新人王は、10勝3敗、防御率1.91の好成績を残した広島のルーキー森下暢仁投手(23)となりました。 森下暢仁の年俸推移をセパ新人王12投手のその後から予想しました。プロに進まず明治大学に進学した高校時代はどうだったのかを[…]
コロナ禍の中、異例の2020シーズンを終えたNPB。日本シリーズと前後するように、特にセリーグの中でDH制導入に関する議論が活発になっています。 ところでこのDH制導入、日米のプロ野球ではいつから始まったのでしょうか。採り入れるメリッ[…]