ボーア阪神退団はなぜ？今後どうなる？ファン「まだいてほしい！」「打線寂しくなる」

今季NPBシーズンもまもなく閉幕。巨人、ソフトバンクの胴上げが秒読みになる中、毎年のことではありますが、下位チームでは選手たちの去就報道がポツポツ出始めています。

阪神タイガースで最近ニュースになったのが「ボーア阪神退団」。今年入団したばかりの助っ人外国人ボーア選手ですが、たった1年で退団？なぜなのでしょう。ボーア選手はどうなるのか、報道から探ってみました。（出典：Wikipedia、各スポーツメディアなど）

ボーア阪神退団はなぜ？

「阪神タイガース記事がメイン」で知られる地元神戸の「デイリースポーツ」。その23日の報道がファンの間で波紋を呼んでいます。それは「ボーア阪神退団へ」という内容。以下に要約を引用します。

阪神のジャスティン・ボーア内野手（32）が今季限りで退団することが22日、決定的となった。試合前練習は通常メニューをこなしながら、練習後に来日初の出場選手登録抹消となった。今季16試合を残し、リーグ優勝の可能性が完全消滅する前の不可解な2軍降格。メジャー通算92本塁打の大砲が、わずか１年でタテジマを脱ぐ。
広島戦の直前。ボーアが来日後初めて1軍を去った。わずかながらに優勝の可能性を残し、Aクラスを争う状況下で、チームは事実上の戦力外と判断。このまま阪神を去ることになる。
：デイリースポーツより

22日の公示でボーア選手が今季初めて出場選手登録を抹消されたことから、シーズン最終盤での「2軍行き」でもあって、こうした観測が浮上したようです。

なぜわずか1年で退団なのでしょうか。報道によると、そもそも阪神とは単年契約だった上、年俸が250万㌦（約2億7000万円）と高額で、コロナ禍のため球団収益が減少している中で更新が厳しいこと、ボーア選手は左投手や日本人投手の配球に苦しんでいて好不調の波が大きいこと、などが理由とみられています。

ただ「ボーア阪神退団」はあくまで報道ベースの臆測。球団や本人が発表したわけではなく、本当にそうなるのかどうか。ファンの間では「間違いであって！」という〝残留期待〟も一部にあるようですが…。

ボーアの今後はどうなる？

「なぜたった1年で」とファンに衝撃の「ボーア阪神退団」説。今後の発表や本人コメントが待たれるところですが、ボーア選手のこれまでを振り返ってみましょう。

ボーア選手は米ワシントンD.C.生まれ。長打力を買われて09年のMLBドラフト25巡目でカブスから指名され、マイナーを経て13年にマーリンズに移籍。14年にレイズ戦でメジャーデビューします。17年に打率.289、25本塁打のキャリアハイを記録。その後フィリーズ、エンゼルスと移り、19年は大谷翔平選手の同僚として代打などで登場する場面がよく見られました。

MLBでは通算92本塁打、20本以上を3シーズン記録。「選球眼もいいMLBスラッガー」として今年阪神と契約し日本球界に来ました。「不動の4番」「バースの再来」と期待されましたが、開幕から18打席連続ノーヒット。7月は7本塁打、18打点と復調しましたが、8月以降再び下降線。結局今季はこれまで99試合で打率.243、17本塁打、45打点と今一つ精彩を欠く成績に終わりました。

今後のボーア選手の去就はどうなるのか。サンケイスポーツによれば、シーズン終了まで2軍の練習に参加し、残り試合で1軍選手の負傷離脱などがあった場合に備えるとのこと。ただ同紙は「阪神はボーア退団を簡単には判断できない」と分析しており、残留の可能性もなくはないとみているようです。

背景には、コロナのため今年のMLBは短くマイナーも全面中止で、新たな外国人の調査や獲得が容易ではない事情があります。変則シーズンながら1年目から20本近い本塁打を放ったボーア選手の実力は確かで、仮に「クビ」にしてもそれ以上の選手を探せるのか確証はなし。このため同紙は「年俸減額を含めて交渉するのでは」としています。

ボーア阪神退団報道にファンの反応は？

出典：twitter

まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

自身のSNSには生まれてまもないジミー君を抱いて家族愛に溢れたボーア選手の写真が満載。奥さんのヘイリーさんは米のニュースキャスターを務めているそうで、最近もボーア選手が打席に向かう動画とともに「これが私の2020最後の試合」と虎キャラとともにツイート。

「けさの便でジミーと私はアメリカへ帰国します。日本で過ごした時間は素晴らしかった！」とのつぶやきもあり、何となく「これでサヨナラ」的雰囲気も。果たしてボーア選手の今後はどうなるのか、気になるところです。