後半戦が始まった2021年のMLB。大谷翔平選手の活躍に注目が集まりますが、ところで、メジャー全体を見渡すと、目を見張るようなもの凄い成績を挙げ続けるピッチャーがいます。
それはナ・リーグ、ニューヨークメッツのジェイコブ・デグロム投手です。どこが突出しているのか。デグロム投手の成績や球種などをまとめました。(出典:Wikipedia、MLB公式サイトなど)
ジェイコブ・デグロムとは成績は?
ジェイコブ・デグロム投手は米フロリダ州出身の33歳。大学2年までは遊撃手でしたが、途中で投手に転向したという〝遅咲きピッチャー〟です。これまでの成績や球種などをご紹介しましょう。
18年に初めてCY賞に輝く
10年ドラフト9巡目でメッツが指名。いきなりトミージョン手術を受け12年までリハビリに専念します。マイナー暮らしを経て14年にメジャー昇格。9勝6敗、防御率2.69の成績を挙げ新人王に輝きます。
15年は先発の柱の一人として14勝を挙げる活躍でチームの地区優勝に貢献。17年には実質エースとなり、初の200イニング、15勝10敗を記録します。そして圧巻だったのが翌18年。
32試合先発、217イニング、防御率1.70、269奪三振のキャリアハイの成績を挙げ、最優秀防御率のタイトルを獲得。勝ち星には恵まれず10勝9敗でしたが、投球内容の素晴らしさが評価され初めてサイ・ヤング賞を受賞しました。
2年連続CY賞、そして今季驚愕の…!
19年シーズンも好調で11勝8敗・防御率2.43(ナ・リーグ2位)・255奪三振(同1位)で最多奪三振のタイトルを獲得。2年連続でサイ・ヤング賞に選ばれました。
超短縮の20年も最多奪三振タイトルを獲得。そしてデグロム投手、33歳のベテランとなりながら今季さらに進化を遂げています。前半戦の成績は以下の通りです。
・15試合先発、7勝2敗、防御率1.08、被打率.129、奪三振146、与四球11、WHIP0.55
勝ち数はさほどでもないものの、何と92イニングを投げて、防御率は両リーグ断トツの約1点。奪三振数同3位、最少与四球トップ。WHIPトップ。奪三振率は驚異の14.28とこれも全MLB1位です。
まさにチームの絶対的エースとして、ナリーグ東地区1位メッツの牽引役となっています。
ジェイコブ・デグロムの球種
超一流の投手、強打者が並み居るメジャーで、その中でも断トツ、圧巻の成績を残しているジェイコブ・デグロム投手。その凄さの源は投げるボールにあります。
デグロム投手の球種は、フォーシームと高速スライダーの速球系が八割。あとはチェンジアップ、そしてわずかにカーブも投げます。
この速球が半端ない威力。オーバースローから投じるフォーシームは最速102.2mph(約164.4km/h)、平均98mph(約157km/h)のスーパー剛速球。
高速スライダーも最速95mph(約153km/h)・平均92mph(約148km/h)ととてつもなく速く、パワフルなメジャーリーガー打者たちを力でねじ伏せて奪三振の山を築く、MLB屈指のパワーピッチャーです。
ジェイコブ・デグロムの動画集
メジャーの屈強なゴっついキン肉マン打者たちが、のけぞるように三振しまくってしまうデグロム投手の超絶パワーピッチング。ではその凄さを動画でどうぞ。
↓驚愕の10球連続100マイル超え
↓デグロムの今季前半戦ハイライト
↓19年の2度目CY賞ハイライト
ジェイコブ・デグロムの評価まとめ
- やっぱ観てて戦慄をおぼえるのはデグロム様よ!
- 今や山本由伸とデグロムしか知らん
- デグロム、人間だった模様(回復を祈っています)
- まあNYM的には、地区優勝に向けて最大のライバルATLもアクーニャJr今季絶望だし、デグロムはプレーオフに向けて極力休み休み使いたいわな
- デグロムが殺戮兵器みたいになって一人一人淡々とキルして行く夢見て、めちゃくちゃ怖くて途中で目覚めた。もちろん私も追われてた
出典:twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- 地区1位の快調メッツを牽引する絶対エース、ジェイコブ・デグロム
- 2度のCY賞。今季も絶好調で何とMLB断トツの防御率1.08、WHIP0.55
- 直球は最速164km。8割が150~160km速球系の超パワーピッチャー
破竹の勢いのデグロム投手。オールスターで「打者大谷」との対決が楽しみでしたが、残念ながら「休養のため」として欠場しました。
7月上旬から既にローテーションを外れているデグロム選手ですが、オールスター明けの練習中、前腕に違和感を覚え、その後MRI検査を受けた結果「患部に張りがある」として10日間の故障者リスト入りとなりました。
ターミネーターならぬ「デグロミネーター」と呼ばれる剛腕も怪我には勝てない模様。大事ないことを祈りたいですね。
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