NPBの春季キャンプが佳境に入る中、ファンの一番の注目を集めるのは何といっても、メジャーから楽天に復帰した田中将大投手です。8年ぶりの日本のマウンドとなる今月中の実戦登板は必見です。
日本が誇る大エースで、メジャーでも〝大物〟の一人に数えられる田中将大投手。そもそもマー君って一体何がすごいのでしょうか。他の投手とどこが違うのか、その「偉大さ」を示すデータを検証してみました。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)
田中将大は何がすごい?
1月末に電撃的な楽天復帰を発表後、ほとんどNYに滞在することなく、すぐに沖縄での楽天キャンプに合流した田中将大投手。早速独自の調整に入るなどやる気満々で、若手投手らの「先生役」にもなり、チームの士気をすこぶる高めているようです。
さて今では世界で10本の指に入るような大エースといえる田中将大投手ですが、そもそも普通のプロ投手と比べて何がすごいのでしょうか。どうしてここまで称賛される存在になったのでしょう。
メディアの評価などを総合すると、端的に言えば「試合に勝てる」「負けない」「打たれない」「調子の波がない」ピッチャーだという点に尽きます。
日米のプロ球界で合計14年のキャリアを重ねてきたベテランの田中将大投手。この間数々のタイトルやNo1の記録を打ち立ててきましたが、ファンの印象としては「マー君が投げれば勝てる」という絶対的信頼感が抜きんでているといえます。
それは球速、投球術など高い実力はもちろん、体とメンタルの強さも要因になっています。高校時代、甲子園でライバルの斎藤佑樹投手と延々投げ合ったり、13年の日本シリーズで160球投げた翌日にも登板して胴上げ投手になるなど、勝利への凄まじい執念。それを体現できるケガの少ない強靱な肉体も、マー君ならではだといえます。
では「田中将大の何がすごい」かを次項でデータで検証してみましょう。
田中将大のデータで飛びぬけているものとは?
「田中将大の何がすごい」か示す、他選手と比べて飛び抜けたデータを、メディアなどから抜き出して以下に列挙してみました。
連続勝利世界一
マー君といえば代名詞ともいえるのが連続勝利記録。12-13年にかけての28連勝はNPB記録であり、ギネス世界記録。13年の「開幕から24連勝負けなし」という記録ももちろんNPBとギネス記録という金字塔です。なお13年ポストシーズンを含めると、連勝は実に30試合となります。
半端なく高い勝率
この負けなし勝利を続けた結果が、半端なく高い勝率。13年の勝率10割はNPBタイ記録。NPBでは1315回投げて勝率.739、日米通算(2369回1/3)では勝率.686です。これは2000投球回以上の過去のNPB引退レジェンドと比較すると、西鉄時代「神様仏様」といわれた稲尾和久氏の.668を超えて歴代2位だそうです(ちなみに1位は巨人の伝説的エース藤本英雄氏の.697)。
平成最高の防御率
田中投手は平成で区切ればシーズン防御率トップ5の1、2位を独占。11年1.272、13年1.273と計54試合登板してどの試合も1点ちょっとしか取られてないという、ずば抜けた安定度でした。
傑出した制球力
単純な奪三振数では、野茂英雄氏や楽天の「愛弟子」則本投手ら田中将大投手より多いピッチャーはかなりいますが、マー君が優れているのはその比率。制球力を示す指標である、奪三振を与四球で割った「K/BB」では、1000イニング以上投げた投手の中では日本プロ野球歴代3位となる通算4.50を記録。剛速球や鋭い変化球などに加えそれらの制球が非常に良いことも、「打たれず勝つ」要因になっているといえます。
田中将大の凄さに関するみんなの反応
- やっぱ凄いのは制球力かなー。全部平均よか上やけど
- 勝利数が尋常じゃない
- 勝利投手になる条件である5回の防御率が非常に良い。だから勝ち星も増える
- 根源は甲子園で斎藤佑樹に投げ負けた屈辱か
- 練習。ひたすら、目的を定めて、練習していること
出典:Yahoo!知恵袋
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- 楽天キャンプ合流の田中将大の調整順調。今月中の実戦登板に注目集まる
- 田中将のすごさとは「勝てる・負けない・打たれない・信頼度抜群」な点
- 勝利数、勝率、防御率、制球力など各種データでもNPB歴代トップクラス
世界的な優れたアスリートは「言葉」にもとても輝きがあります。それは行動が伴うことで人々に真実味と感銘を与えるからでしょうか。
田中マー君も「生き方と言葉がシンクロしている」代表格だと言われます。楽天復帰の際も「腰掛けなどとかではなく、本気で日本一を取りに行きたい」「東日本大震災10年での復帰は意味がある」と発言。
これには、翌年のメジャー行きが決まっているのに、日本一のために敢えて肩を壊しかねない160球超の登板をしたり、メジャー時代にもオフには毎年被災地の小学校を慰問に訪れるなど、彼の真摯な行動があるからこその深みを感じます。今季は田中投手の言葉にも注目したいものです。
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