ジメジメした湿った空気を好み、ヌルヌルした体液で覆われて、日本中どこでもいるナメクジ。調べてみるとナメクジは色々と勘違いされている事に気づかされました。ナメクジの生態と正しいナメクジの情報をお送りします。
ナメクジとは?
ナメクジはナメクジ科・コウラナメクジ科・オオコウラナメクジ科などの生物で、後述するがカタツムリから殻を失う方向へ進化した生物でカタツムリとは別系統に進化している。また、その途中の状態の物もいるといいます。ナメクジの天敵はプラナリアの仲間であるコウガイビル類などがあります。また、ナメクジは民間療法などで生きたまま食べられてきましたが、現在日本では海外から進入したナメクジも多く存在しそれらは寄生虫完成の危険性が高いので食べてはいけません。
ナメクジとカタツムリの違いについて
よく混同されがちですが、ナメクジとカタツムリの殻から出てきた訳ではありません。カタツムリはヤドカリと同じように殻を被っているわけではありません。体から出る石灰分で殻を作っており殻を剥がすと死んでしまいます。とは言ってもナメクジもカタツムリも貝の仲間で、進化の過程が違っただけです。また、テレビ番組のトリビアではカタツムリとナメクジの競争が行われたそうですが、微妙な差でナメクジの勝利に終わったそうです。
ナメクジは塩で溶けるの?
よく耳にするナメクジは塩で溶けるという事は実は正確ではありません。正確にはナメクジは塩や塩水をかけられると溶けるのではなく、縮んでしまうのです。ナメクジの体は90%以上が水で出来ており、その90%の水分から体を守るために粘液を纏っています。しかし、塩をかけるとその凄まじい吸収力でナメクジの水分を奪ってしまい、また粘液自体も塩水となってしまうため、どんどん縮んでひたすら塩をかけ続けると最後には死んでしまいます。逆に縮んでしまっているナメクジに水をかけると助かる場合もあります。これは、ナメクジは特にそうですが他の生物、人間でも同じです。醤油を飲みすぎると死んでしまうし、塩をひたすら与え続けられたら死んでしまいます。