動物や昆虫にも恐ろしい生き物がいますが、植物だって危ない個体はたくさんいます。今回は食べるどころか触ることも危険なカエンタケについて紹介したいと思います。
カエンタケはニクザキン目ニクザキン科ニクザキン属に属するキノコで大きさは3cm~13cm程度、その色や形は火炎茸と呼ぶにふさわしい。生息地は日本、中国、ジャワ、コスタリカなどで主に関西地方で報告例が確認されていますが、関西意外でも分布されている可能性はあります。
▼まさに火炎のようなキノコ、カエンタケの画像
▼カエンタケの恐ろしい症状
カエンタケ、触っても食しても絶対ダメ。
触っただけでもその症状はかなり恐ろしい、カエンタケの汁に触れてしまうと触れた部分は炎症を起こしただれてしまう。
食べてしまった時の症状はもっとひどい。
なんせ致死量わずか3gというかなり強力なマイコトキシンという毒を持っており、さらに摂取したらその毒はすぐ回ってしまいます。約10分で毒は体に周り、嘔吐、下痢、めまい、呼吸困難、言語障害、肝不全、腎不全、運動障害と障害のオンパレード。日本でも残念ながら2件の死亡事例が発生しています。
助かった場合も言語障害や運動障害、脳の萎縮などの症状が後遺症として残ってしまう場合がある本当に猛毒のキノコ。
万が一触ったりした場合は、触った部分をせっけんなどで洗いうようにしましょう。食べてしまった場合はすぐに吐くようにしましょう。これは胃の中を空にするように、何度も水を飲み、何度も吐くといいそうです。そしてどちらの場合も必ず病院へ行って適切な処置をしてもらいましょう。
カエンタケの発生時期は夏から秋、ブナなどのナラ類の付近に発生しますので、特に枯れているナラ類の付近に多く発生しますので森林探索をする際は気をつけましょう。