今あなたの目の前に、1兆円もらえるボタンがあったら押しますか?
単純に押すだけで貰えるなら大体の人は押してしまうのではないでしょうか。
でも、それを押したら死神が一生追いかけてくるとしたら…?
今回は、押すだけで1兆円がもらえる1兆円ボタンを紹介します。
1兆円ボタンとは
菅原そうたのCGマンガ作品「みんなのトニオちゃん」に登場する話である「アルバイト(BUTTON)」の中にでてくる「5億年ボタン」が元ネタだと思われます。
5億年ボタンは押すと100万円貰えるが、5億年間、別の異空間に飛ばされてしまう話です。
5億年ボタンの詳細は以下からどうぞ。
そんな5億年ボタンから派生した1兆円ボタンはどのような内容なのでしょうか。
1兆円ボタンを押すとどうなるか。
1兆円ボタンの大まかなルールは以下です。
- ボタンを押すと1兆円貰える
- ボタンを押すと死神が時速1㎞で近づいてくる
- 死神に触れたら死ぬ
以下のような細かい設定もあります。
- ボタンを押す前に荷造りはしておいてOK
- 死神のスタート地点は自分の周囲10メートル地点
- 死神は建物などすり抜け最短ルートで迫ってくる
- 地球のすりぬけはしない(地面のすり抜けはしない)
- 死神は海にも空にもついてくる
- 死神の姿はボタンを押した者にしか見えない
死神の回避方法
2ちゃんねる(5ちゃんねる)でみんなが考えた回避策はこちらになります。
84: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
2年ごとに地球の反対側に引っ越せば死ぬまで追いつかれないと思うんだが
94: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
沖縄と北海道に家買って夏は北海道冬は沖縄で過ごせばいい
95: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
昼いる場所と20kmのところに住んでそれぞれでの滞在時間をほぼ同じにすることを厳守すれば間の12kmくらいを延々と往復してくれるから大丈夫でしょ
死神が常に自分の方向に動くと仮定すれば、直線で移動する距離がよほど長くなければ移動中にぶつかることもない
106: 以下、5ちゃんねるからVIPがお送りします
住むところを3つ決めてその一つ一つの家を直線ひいたら三角形になるようにしたら三角形の中で死神がグルグルまわるんじゃね?
「欲」の出しすぎは良くない?「欲」は必要だが「ほどほど」が一番
ボタンを押せば1兆円もらえる代わりに死神が時速1㎞で追いかけてきて、触れると死んでしまう「1兆円もらえるボタン」。
この話では、時速1㎞なら逃げ回っていたら大丈夫だと安易に考え、ボタンを押してお金を手に入れた女性の話ですが、何年も逃げ続け最後は亡くなってしまいます。
彼女は最後に「逃げ回っただけの人生だった」「贅沢ができてもつまらない」と言っていました。
この話のように実際に欲を出して失敗をしたり、本当に命まで脅かされるような話がないとは言えません。
欲を出しすぎると、痛い目に会うこともあるのです。
日本のことわざの中にも、欲を出すことへの戒めを表したことわざがたくさんあります。
そこでそのようなことわざとその意味について解説をしてみましょう
ことわざとは?
ことわざとは、昔の人々が生きていく過程で得た経験や知恵を短い言葉で表現したものです。
長い時間をかけて形成されてきたものなので、間違いのない真実を鋭く突いていると知られています。そのため現在まで言い伝えられ、説得力がある言葉として様々なシーンで使われます。
ことわざは日本だけにあるものではありません。言い方は違っても同じような意味を持つことわざが存在します。
例えば、日本には「トンビが鷹を生む」ということわざがあります。平凡な家庭から優れた子供を生み出すという意味ですが、韓国でも「溝から龍が出る」ということわざがあり、同じような意味のことを言っています。
また日本では「待てば海路の日よりあり」ということわざがあり、焦らずに待っていれば海路に良い日が来るということですが、イタリアでも同じ意味で「馬よ生き延びろ、今に草が伸びるから」ということわざがあります。
これらのように世界中にことわざがあり、どの国の人たちも多くの先人たちが経験をしたことを端的な言葉で後世の人たちに残しているのです。
欲を出すと失敗するという意味のことわざ
「1兆円もらえるボタン」では死神が追いかけてくるということを知りながら、ボタンを押してしまいました。お金に欲を出したなかりに結局はつらい思いをすることになるのですが、欲を出すとろくなことがないということわざがたくさんあります。
そのようなことわざをいくつか紹介しましょう
アブ蜂をとらず
《意味》
あぶも蜂も両方とも捕まえて食べたかった蜘蛛の話です。片方だけなら食べられたのに、欲を出して両方とも食べたいという欲が出てしまい、結局あぶも蜂もどちらも食べることができなかったということです。
二兎を追うものは一兎をも得ず
《意味》
二匹のウサギをどちらも捕まえようとして追いかけると、どちらも捕まえることができないという意味で、欲を出すとうまくいかないことを示しています。
花を折らず実も取らず
《意味》
花をとることができなければ、身をとることもできないという意味です。
古代ローマ時代の西洋のことわざで、欲張って両方を得ようとすれば結局はどちらも得ることができないことを例えています。
一も取らず二も取らず
《意味》
二つのものを同時に得ようとすると、両方得られなくなるという意味のことわざです。
大欲は無欲に煮たり
《意味》
欲が深い人は欲に目がくらんで失敗をしやすいので、結局は無欲の人と同じ結果になるという意味のことわざで、「徒然草」でも使われていた言葉です。
いつも柳の下にドジョウはおらぬ
《意味》
一度柳の下にドジョウがいたからと言っていつもいるとは限らない、つまり「一度うまくいったからと言っていつもうまくいくとは限らない」という意味です。
欲は身を失う・過ぎた欲は身を亡ぼす
《意味》
欲を出しすぎるのは、身を亡ぼすもとであるという意味です。
物事を損得で判断して自分の得になるように持って行く人に対して、周囲の人は良い印象を持たずどんどん離れていくことになります。そして孤独になってそのために身を亡ぼすという意味もあります。
欲とは正しい判断を妨げることがある
欲を出すと失敗をするという意味のことわざは、たくさんあります。
しかし人間は欲があるからこそ成長することができるので、「欲」自体は悪いものではありません。
しかし何事においても、「ほどほど」という程度を考えることが肝心なのです。
特に人間はお金に対しては欲を出しすぎてしまうことがあります。お金はないよりもある方が良いのですが、お金は一生懸命働いたことに対する報酬なのに、「楽にお金を手に入れて楽な生活がしたい」という気持ちが強くなれば、それは「欲張りすぎ」になります。
「お金が欲しい」という欲望と「楽をしたい」という欲望が二つあるわけで、そのどちらも得ようとしているからです。
「楽をする」ことと「お金が欲しい」という両方の欲を満たそうとすれば、働いてお金を得るのではなく、「楽をしてお金を儲ける」と謡っている悪徳商法に手を染めたり、人のお金を盗むという考えに陥る可能性がゼロではありません。
このようなことから、欲を出しすぎると正しい判断ができなくなってしまうということもよく言われることです。
人間には「欲」はあって当然です。また「欲」がなければ成長もしません。
しかし欲を出しすぎには注意をしましょう。
人間は誰もが「欲」を持っています。
「欲」を持つことで、食べたいものを食べたり、欲しいものを買ったり、行きたいところに行けたりして経験を増やしていくのですが、そのために必要なお金は働いて稼ぐ必要があります。
欲は必要なことですが、何かを犠牲にしなければいけないのです。
お金だけではありません。好きな人と付き合いたいという欲望があっても自分だけが好きなら付き合えるというものではありません。もし相手が断ってきたら、それに従うしかないのです。ストーカーのようなことをすると犯罪になってしまいます。
「欲」は必要ですが、そのための義務は果たすことが大切です。
そして欲は「ほどほど」が大切なのです。
まとめ
1兆円ボタンは、押すと1兆円もらえるボタン。
しかし、押すと一生死神に付きまとわれて、触れると死んでしまうというもの。
海外などに行くなどして、時速1kmで近づいてくる死神を回避してしまえば、長い期間自由に過ごせます。
ですが、本当の恐怖は、死神が見えなくなってから襲ってきます。
そうです。死神の現在地がわからなくなることが、最大の恐怖となるのです。
最短距離で迫ってくるので、最初はある程度死神の位置の把握はできるでしょう。
でも、一度計算を間違えたり、計算が合っているか疑問を持つと、死神の位置がわからなくなり不安と恐怖が襲ってきます。
あなたには、常に死の影を意識せねばならなくなるまで、欲しいものか何かありますか?