中村獅童がガン公表!
突然の発表に歌舞伎関係者やファンは驚いたのではないでしょうか?
今月18日に人気歌舞伎俳優の一人・二代目中村獅童さんが、肺腺がんを患っているとの発表がありました。
定期的な人間ドックで発覚した肺腺がんは、比較的症状が軽かったために、担当医師も手術で完治するとの事。
舞台では元気そうに見えた獅童さんですが、まさかガンを患っているとは知る由もなかったでしょう。
ではそんな獅童さんが患った肺腺がんとはどういうガンなのでしょうか?
肺がんの一種なら、やっぱりタバコの喫煙が原因だったのでしょうか?
今回はそんな肺腺がんとタバコの因果関係を調べてみました。
中村獅童を襲った『肺腺がん』とは?
肺がんは治療法や組織学的に分類方法が多様である特徴を持ってます。
一言で肺がんと言っても様々で、肺の中でも小細胞がんや大細胞がんなどもあります。
獅童さんが患っているがんは、その肺の腺がん『肺腺がん』になります。
肺腺がんは日本人にとって最も発生率が高く、年々増加傾向にあるとも言われてます。
肺腺がんは初期の場合ほとんど症状が出る事がないので、人間ドックなどの定期検査じゃないと発見は難しいとされてます。
今回獅童さんは妻・沙織に勧められ人間ドックに行ったところ、このガンが発覚しました。
担当医者も「奇跡的な初期発見」という程、珍しかったみたいです。
肺腺がんは、肺の末梢部分に発生する肺野型がんとしてあらわれることが多く、初期段階ではなかなか自覚症状を感じることが出来ません。
早期の肺腺がんの場合は、咳や胸の痛みなどもほとんどないため、定期的ながん検診や健康診断などで偶然見つかるケースが多いです。
今回は早期発見で良かったのですが、発見が遅れると様々な症状がでてきます。
肺がんと同様、咳が止まらなかったり、胸の痛みや胸水が溜まるといった初期症状から、がん特有のリンパ線から全身に転移し倦怠感や想像を絶する激痛が走る事もあるそうです。
そんな肺腺ガン、治療法は?
医学の進歩によりガンの治療法も様々で、放射線治療や抗がん剤治療、凍結療法なんかもあります。
肺がんの治療は3大治療法と言われてる、手術・化学・放射線が代表的で、症状やステージによって分けられます。
今回獅童さんが患った肺腺がんは、比較的初期のステージだったために、3大治癒法の中でも一番成功率が高いと言われている手術療法により摘出する事が可能で、獅童さん本人も今月末に入院し、6月上旬には手術に挑むとの事です。
肺腺がん、タバコ喫煙との因果関係は?
肺がん=タバコ喫煙者とのイメージもありますが、では実際今回の肺腺がんはタバコの喫煙に影響しているのでしょうか?
肺がんはタバコを吸わない人より吸う人の方が4倍以上のリスクがあるとも言われてます。
タバコのみじゃなく、一般的に”悪い空気”と感じる場所に長時間いる場合もリスクが高いです。
例えば、自分がタバコを吸わなくても、いつもタバコを吸う人の近くにいて副流煙を吸ってしまってる場合や、アスベスト、またはPM2.5などの大気汚染等もリスクを高めてしまいます。
アスベスト
主に断熱材として壁などにアスベストが用いられていましたが、1975年に吹付けアスベストが国内で禁止となった経緯があります。
ただ、それまでにアスベストのある環境で生活していた人では、肺がんや悪性中皮腫などの発症が多くなっています。
PM2.5
PM2.5のどこが問題なのかと言うと、物質の大きさが非常に小さいことです。
- 小さいため肺の奥深くまで入りやすい
- 小さいためマスクなどで遮断しにくい
つまり有害物質が肺の奥まで入り込んでくるため、身体への悪影響が出やすくなります。
では肺腺ガンもこのようなタバコの喫煙や空気に関係しているのでしょうか?
肺腺がんは、近年タバコの購入金額も上がり世間は非喫煙を推奨しているにも関わらず、年々患う人が増えている傾向や、喫煙者が多い男性よりも女性の方が患うパーセンテージが高いため、タバコ喫煙と直接の因果関係は然程ないと言われてます。
同じ肺関連のがんでも肺扁平上皮がんは喫煙の与える影響は非常に大きいです。
肺扁平上皮がんはタバコを吸う人が吸わない人の10倍以上のリスクがあります。
それに比べ肺腺がんは2倍ほど。
実際獅童さんも以前はタバコ喫煙者だったのだが、2年前から禁煙を始め現在は吸ってないとの事でした。
そんな事からやっぱり肺腺ガンとタバコ喫煙の関係性は少ないと言えそうです。
だが、肺に関係する事なので、全く関係ない訳ではないのでやっぱり喫煙は控えるべきでしょう。
中村獅童、今後の活動は?
「多くの方にご心配お掛けして申し訳ない気持ちです。元気になって今まで以上に良い舞台を務めたい」
いつもと変わらぬ様子で羽田空港で取材に応じた獅童さんは、今後も前向きな気持ちでこのように語ってました。
上記でも話した通り、今回の肺腺がんは奇跡的な早期発見だと言われてます。
その異常が見つかったのは妻に勧められて4月下旬に受けた人間ドック。
今月10日に肺腺がんという事が分かった。
獅童さんは、
「1人だったら気付かなかったと思います」
と妻の沙織さんに感謝の気持ちを伝えた。
今後の獅童さんは6月に福岡で開演予定の『六月博多座大歌舞伎』、7月に東京で開演予定の『七月大歌舞伎』を休演するとのこと。
今月27日に都内で行われる講演が入院前最後の仕事となるらしい。
手術は6月に予定で、7月には退院、そして8月には舞台復帰という流れになりそうです。
『中村獅童も患った肺がんはタバコ喫煙が原因なのか?』・まとめ
今回は中村獅童さんが患った肺腺がんについて調べてみました。
肺がんという事なのでタバコ喫煙が影響してるのかと思われたが、肺腺がんは然程タバコの喫煙は影響していないみたいですね。
ですが、タバコは「百害あって一利なし」と言われてるように、健康を蝕む要因の一つです。
肺腺がんには影響しないのですが、他の肺がんには大きく影響します。
こちらの記事をお読みになり、少しでも不安を感じた喫煙者はこの機会に禁煙してみるのはいかがでしょうか?
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。