第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)の予選会が終わりました。1位順大、2位中大と常連校が順当に突破したり、伝統校が「落選」するなど悲喜こもごもの中、来年1月2、3日開催予定の箱根駅伝出走20校が出そろいました。
さて中大の予選突破に大きく貢献したのが、まだ1年生の吉居大和選手です。ゴールデンルーキー吉居大和選手は実は弟も実力ランナー。ん?双子説はデマ?どんな兄弟なのか、記録などを比較してみました。(出典:Wikipedia、各スポーツメディアなど)
吉居大和の双子はデマ!?実際は?
12月並みの低い気温と冷たい雨の中、コロナ対策のため異例の「滑走路周回」で行われた箱根駅伝予選会2021。日本人トップで順大1年生の三浦龍司選手がゴールし、母校のトップ通過と10年連続出場を後押ししました。同じく1年生で、日本人中トップクラスの実力で注目の中大・吉居大和選手は日本人6位でしたが、1時間01分47秒と好成績でチームに大貢献しました。
これで実に94回目の箱根出場となる超名門、伝統校の中大をリードする吉居大和選手。これからの大学生活でどこまで記録を伸ばすか楽しみな逸材ですが、ところで彼の弟もかなりな実力ランナーだといいます。吉居兄弟はどんなランナーなのでしょうか。
ネットの大学スポーツメディア「4years.」によると、大和・駿恭両選手は普段から仲のいい兄弟で、練習でもお互いのフォームを見てアドバイスし合ったりすることもよくあるといいます。2学年違いのため中学、高校と一緒に競技ができたのは1年ずつですが、仙台育英高では兄の大和選手がエース格としてチームを牽引。
お互いについて、駿恭選手が「走り、生活面すべてが尊敬できる大好きな兄です」と憧れの存在だと語ると、兄も「(弟は)勝負勘があるし、負けん気もあるし、(駅伝では)アンカー向き」と話すなど、息もぴったりのようです。
では、近い将来の大学長距離界の主役になるかもしれないこの兄弟、記録を比較するとどうなのか見てみましょう。
↓吉居大和
【#スポーツ ニュース】#箱根駅伝予選会
中大・吉居「負けて悔しい」好タイムも順大・三浦に及ばず― #スポニチ Sponichi Annex スポーツ https://t.co/XuEiokg2Sz#箱根駅伝 #中央大学 #吉居大和— スポーツニッポン新聞社(スポニチ)【公式】 (@sponichiannex) October 17, 2020
↓吉居駿恭
第70回全国高校駅伝
🥇仙台育英(宮城) 2:01.32
1区 喜早駿介(3)28:58(区間6位)
2区 白井勇佑(2)8:07(区間1位)
3区 吉居大和(3)23:55(区間8位)
4区 菊地駿介(3)23:19(区間4位)
5区 山平怜生(2)8:40(区間4位)
6区 ムチリ・ディラング(2)14:06(区間1位)(区間新)
7区 吉居駿恭(1)14:27(区間9位) pic.twitter.com/V91S3wf4qO— TM (@athleticsphotos) December 23, 2019
吉居大和と吉居駿恭の記録を比較
吉居大和選手は高校時代、5000mで13分台という自己ベストを記録、インターハイの同種目で日本勢トップになるほど当時から世代トップ級ランナーでした。1年間、兄弟が仙台育英の同じチームメイトとなった昨年は、部のエース大和と新鋭の1年生駿恭という関係で活躍しました。
昨年の全国高校駅伝では3区を兄、最終7区を弟が走り、駿恭選手がトップでゴールを切って見事全国制覇。兄弟で高校駅伝界に存在感をアピールしました。
とりわけ吉居大和選手は最近になって急激にタイムが向上。7月のホクレン・ディスタンスチャレンジ千歳大会5000mで、U20日本記録を15年ぶりに更新する13分28秒31を記録。さらに9月のインカレでは、2人のケニア人留学生、3年連続の日本人トップを目指した吉田圭太選手(青学大)らを抑え、13分40秒04とU20日本歴代9位相当の好記録で優勝を果たしました。
一方、吉居駿恭選手は、同じピッタリ5000mに当たる昨年の全国高校駅伝7区が14分27秒、今年1月の都道府県駅伝4区(5000m)が14分18秒と、兄には及ばないもののやはり徐々にタイムを縮めています。兄が高校2年のとき出場した「日体大長距離競技会5000m」では14分35秒44でしたので、ロードとトラックの違いはあるものの、弟も決して遜色ない実力だといえそうです。
#全国高校駅伝 男子(都大路)
トラックまでもつれ込む熱戦を制し #仙台育英 が、12年ぶり8度目の頂点に立った。6区ムチリ・ディラングが区間新の快走で差を詰め、アンカーの吉居駿恭が最後の直線でスパート。3区の兄・吉居大和とともに優勝を果たし「一緒のチームで強くなれた」と胸を張った。 pic.twitter.com/QV7l7bVQU7— スポーツ報知東北支局 (@hochi_tohoku) December 22, 2019
吉居大和のネットの評価まとめ
- 吉居大和選手のフォーム、ホンマに綺麗すぎるやろ。理想的
- 入りの5kmが速過ぎた? それとも予定通りだったのかな
- 吉居大和の1.01.47はハーフマラソンU20の大迫傑の記録に並んだ
- 予選会の番組冒頭で紹介してた『スーパールーキー』順大三浦と中大吉居の競り合い!上手に伏線回収したな
- 吉居大和くん、パジャマ男子は可愛い
出典:twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- 箱根駅伝予選会で中大が2位通過。大きく貢献したチームNo1の吉居大和
- 仙台育英高でもエースで牽引。2歳下の弟の同校2年駿恭も実力ランナー
- 兄は今年5000mU20日本記録達成。今後大学駅伝で兄弟での活躍に期待
「世界で戦えるランナーになりたい」という決意を胸に、マラソンの元世界選手権代表、藤原正和監督率いる中央大を進学先に選んだという吉居大和選手。監督はその豊かなスピードに加え「素直な性格だが、レースになると人が変わって勝ち気になる」という精神面を高く評価しています。
厳しいコンディションで「足が動かなかった」(大和選手)という17日の予選会でも堂々のチーム1の好成績。藤原監督も「1時間2分は切ってくると思った。難しいレースでうまくやってくれた」と満足そう。「トップ通過を意識していたので2位は悔しいが、純粋に力がついてきたと感じている。総合3位以内が目標の本戦までにもう1、2段積み上げたい」と、創部100年の節目の箱根駅伝で9年ぶりのシード奪還・古豪復活を誓っていました。
第97回東京箱根間往復大学駅伝競走が2021年1月2日~3日に新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため「無観客開催」で実施することになりました。 箱根駅伝で総合優勝最多の14回を誇りながら、シード権確保もままならなかった中央大学ですが、[…]