野球の劇場型とは意味は?クローザーのランキングを作ってみた!

11月に入りプロ野球はレギュラーシーズンをほぼ終え、パリーグのCS、日本シリーズのポストシーズンへと向かいます。さて終盤ぶっちぎり独走でゴールを切ったパ覇者ソフトバンクですが、優勝を決めた10月27日の試合では9回、最後を締めたクローザーの森投手が大乱調。何とか逃げ切るヒヤヒヤの「森劇場」を演じてしまいました。

このように、時折ファンの肝を冷やすこともある9回のクローザーたち。「○○劇場」「劇場型投手」などともよく呼ばれますが、そもそもこれってどんな意味なのでしょう。今回はクローザー投手のタイプについて考えてみました。(出典:Wikipedia、各スポーツメディアなど)

野球は昔から「筋書きのないドラマ」なんて言われるケド……「ドラマのない安心勝利」も見たいのがファン心理なのよねw(→自分勝手)

野球の劇場型とは意味は?

劇場とは、文字通りには映画や演劇を見る会場。ドラマチックな展開に驚いたり涙したりと観客が楽しむ場所です。野球はスポーツですから「予め決まったストーリー」はないのですが、時には大逆転・大接戦など手に汗握る展開も。特に最終回の9回にはそんなドラマが起きることが多いようです。

その9回のマウンドを3アウトに抑え、リードを保って自チームに勝利をもたらす役割の投手を「クローザー」と呼びます。クローザーは「二死満塁」など大ピンチの場面でまさに「守護神」「救世主」として登板する場合もありますが、9回最初から登板するケースも多々あります。

このように「9回無死無走者」で登場しながら、四球やヒットなどで自らピンチを招いてしまうクローザーのことを、ファンの間では俗に劇場型と呼びます。一人四苦八苦しながら辛うじて勝利する様子を「○○(=投手の名)劇場」などと揶揄することもあります。

つまり「自作自演で勝手に盛り上げ場面をつくり、一人でドラマを演じてる」って皮肉る意味か。独り相撲、とも言うなww

なお「劇場型クローザー」はあくまで「自分でピンチになりながらも何とか勝つ」という、ファンの胃を痛めるタイプのこと。本当に炎上して逆転された場合は「救援失敗」ですから、劇場どころか〝惨劇〟です。反対に、いとも簡単に瞬時に試合を終わらせ、ファンが安心して見ていられる一方、相手方にとっては絶望的なほど完璧な投手絶望型とも呼ばれたりします。

↓「劇場型」として有名だった?武田久(元日ハム)

↓「絶望型」の代表格サファテ(ソフトバンク)

球が前に飛ぶと何が起こるか分からないのが野球。だから藤川、佐々木、サファテさんとか〝バットが当たらない〟剛球三振王は「安心&絶望型」。胃に優しいスカッとタイプなのよね…
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劇場型クローザーのランキングを作ってみた

ファンをイライラ、胃をキリキリさせながら何とか勝つという意味の「劇場型クローザー」。では代表的なプロ野球の劇場型クローザーにはこれまでどんな投手がいたのでしょうか。詳しいファンブログなどからランキングを探してみました。

豊富なデータで野球を分析した「プロ野球データblog -Jumble-」というブログによると、クローザーが一般的になった平成以降、数々の「名作劇場型投手」が登場してきたようです。

同ブログではsLOB%(自分が出した走者の残塁率)、セーブ成功率(S%)、WHIP(1イニングに出した走者数)、防御率といった野球の統計数値を基に、18年シーズンまでの「劇場型クローザーランキング」を算出しています。そのベスト(ワースト?)5は以下の通りです。

つまり「セーブには概ね成功しているものの、残塁率やWHIPが高い」と「一人劇場タイプ」なわけか!逆に「セーブ成功率が高くWHIPが低い」と「絶望型」だな

名劇場型クローザーランキング

・1位 武田久(元日ハム)

武田元投手は日ハム一筋、通算167セーブを挙げた名クローザーですが、現役晩年の13年は衰えもあって抑えるのに相当苦労。31セーブを記録しながらもリーグワースト2位のWHIP1.69、防御率2.28など、辛うじての勝利が非常に多かったようです。

・2位 岡島秀樹(元巨人など)

MLBでも活躍した日本を代表する岡島元投手ですが、01年の巨人時代にはやはりWHIP1.63、防御率2.76と、走者を出しながらも粘り腰で救援していました。

・3位 ミラバル(元日ハム)

助っ人クローザーミラバル投手は01年、50試合以上登板し18セーブを記録しましたが、防御率は3.44とかなりなヒヤヒヤ度

・4位 吉井理人(元近鉄など)

現在ロッテの吉井コーチ。90年の近鉄時代はクローザーでしたが防御率3点台、敗戦も9に上るなどかなり苦しい内容。その後は先発としてメジャーでも才能を開花させました。

・5位 高津臣吾(元ヤクルトなど)

現ヤクルトの高津監督。球界屈指のレジェンドクローザーですが、03年は防御率3.00、WHIP1.5。それでも最優秀救援投手に輝き、相当な劇場度だったことが分かります。

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2020年の劇場型クローザーは?

さて今年2020シーズンは、最多セーブを3人が争っています(2日現在)が、その一人である冒頭ご紹介した森投手(ソフトバンク)や益田投手(ロッテ)もしばしば「劇場主演」だとファンから呼ばれることがあるようです。

ちなみに2日現在の成績では、森投手は30セーブで防御率2.42、WHIP1.08、与四球13、被本塁打4。益田投手も30セーブですが、防御率2.25、WHIP1.19、そして敗戦が5つもあります。

↓森唯斗投手

↓益田直也投手

まあ2人ともリーグ1、2位のチームを支えてきた大功労者なんだから、「劇場」呼ばわりはちょっと気の毒かな…

劇場型クローザーに関するネットの反応

  • 最近劇場やらかしてるけどやっぱりホークスのクローザーは唯斗しかおらん!
  • クローザーも劇場型だと火消しは苦手。そのためか最近一番いいリリーフはセットアッパーする方がいいという意見すらある
  • 守護神松井時代は喜びよりも劇場のイライラの方が多かったからな〜~先発がいい
  • クローザーは1点差でも勝てば良いのです!全然大丈夫!
  • 劇場じゃなくて負け付いちゃどうしようもないが…でも他にいないしな

出典:twitter

まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

  • 野球の試合で最後を締め勝利をもたらすクローザーは「劇場型」と「絶望型」
  • 劇場型は自らピンチを招き独り相撲して辛うじて勝つ「胃が痛い」タイプ
  • 代表格はかつての武田久、岡島秀樹ら。今季パ優勝投手の森も大劇場演じる

リードしている試合の最後に颯爽と登場、相手の攻撃をバッチリ封じてウイニングボールを手にするクローザー投手は野球の花形の一つ。半面、8回までチーム全員が積み上げてきたリードを、自分の失敗で全部フイにしてしまいかねない厳しいポジションでもあります。

その仕事を評価する「セーブ」という記録は1970年代に設けられた比較的新しい尺度。投手の分業化が進む現代野球では、救援陣の出来もチーム成績を大きく左右します。名クローザーたちは毎シーズン50試合以上も登板する選手が多く、「劇場型」であれ「絶望型」であれ「メンタルと体が頑丈」というのが、何より不可欠な素質でもあるようです。

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