グランプリシリーズ第1戦のアメリカ大会で、宇野昌磨、ネイサン・チェンを抑えて、ヴィンセント・ジョウ(米)が優勝しました。
今日21歳の誕生日を迎えるヴィンセント・ジョウは大学生なのでしょうか?
中国名は周知方で、ルーツは中国とのことですが両親はどのような人でしょう。
この快挙で、一躍北京オリンピックのメダル候補となりましたが、将来性の評価についてまとめてゆきます。
ヴィンセント・ジョウは大学生?
21歳のヴィンセント・ジョウは大学生なのでしょうか?
ヴィンセント・ジョウは名門ブラウン大学に在籍しています。
ヴィンセント・ジョウは、サンノゼ出身の2000年10月25日 生まれ、5歳半でスケートを始め、2011年の全米選手権インターメディエイトクラスで史上最年少優勝、2012年に同じくノービスクラスで優勝、2013年にはジュニアクラスで史上最年少優勝を果たすなど、幼いころからその才能を開花させました。
膝の手術や怪我で休養する時期を経て、2017年世界ジュニア選手権優勝。2019年世界選手権3位。2019年四大陸選手権3位、2020年全米選手権銀メダルとし、2021 CS Nebelhorn TrophyでSP、FSともに1位となり五輪男子シングルの3枠目を獲得しました。
2019年秋にロードアイランド州プロビデンスのブラウン大学に入学しました。ブラウン大学は、7人のノーベル賞受賞者、一人のフィールズ賞(数学のノーベル賞)受賞者を出す名門大学で、学部教育レベルのランキングは2021年版では全米「1位」です。
ヴィンセント・ジョウは「柔軟で自主的な学部教育、美しいキャンパスと素晴らしい環境、そして実行可能なトレーニング場所に比較的短い近さ」でブラウンを選んだと述べています。ビジネス、経済、公共政策、哲学、心理学など、さまざまなコースに興味を持っているそうです。
ブラウンのキャンパスで練習することができたが、スケート場はすべてホッケーによって取り上げられており、真夜中の時間しか使えない状況であったため、車で約1時間のボストンを練習拠点としています。
2020年1月、ヴィンセント・ジョウは次のシーズンにブラウン大学からギャップイヤー(高等学校卒業から大学への入学までのモラトリアムを取り、その間に大学では得られない経験をする)をとり、スケートに専念することにしました。
その成果が、北京五輪米国代表の男子シングルの3枠目を獲得につながったものと思われます。
ヴィンセント・ジョウのルーツは中国?
ヴィンセント・ジョウ(中国名: 周知方)は中国の北京から移民した両親のもとサンノゼで生まれ、パロアルト (カリフォルニア州)で育ちました(Wikipedia参照)。
母親のフェイ・ゲと父親のマックス・ジョウは共にコンピュータ科学者で、シリコンバレーで働いていました。
周家は、創造性がさまざまな分野で発揮されている才能豊かな家系です。
姉のビビアンはバイオリン奏者でMITに通っています。
母親のフェイ・ゲは、オラクルのデータベース開発の中心人物で、いくつかの米国ソフトウェア特許を持っているコンピュータ科学者でしたが、ヴィンセント・ジョウが8歳の頃に、カルホルニアでのトレーニングに同行するために、シリコンバレーでの仕事を辞め、シリコンバレーでの有望なキャリアを捨てました。
「あの場所に移らなければ、今のようなスケーターに成長することはなかったでしょうから、思い切って行動したことに感謝しています」とヴィンセント・ジョウは後に述べています。
私が知っている最も勤勉で献身的な女性への幸せな母の日。彼女は私の妹と私のために数え切れないほどの犠牲を払い、成功への旅に私を導いてくれました。私は彼女と一緒にその旅を続けることを楽しみにしています。
ヴィンセント・ジョウは、12歳まで毎週日曜日の午後に中国語学校に通っていたこともあり、北京語を流暢に話します。また、小学校2年生のときには、シンガポールの6年生用の数学の教科書を使って勉強していたそうです。
「アジア系アメリカ人の育て方は、非常に競争の激しい高校に行き、最終的にはアイビーリーグの大学(ブラウン大学もその1つ)に入ることが多いのです。」
ヴィンセント・ジョウの将来性
平昌五輪前年の17年世界ジュニア選手権で優勝。シニア1年目となった翌17-18年シーズンは平昌五輪で最年少の米国代表選手として、5位のネイサン・チェンに次ぐ、6位となり、世界選手権ではネイサン・チェン、日本の羽生結弦に続いて3位と躍進しました。
7年ほど前から日本のトップスケーター、宮原里子、木平里佳さんも指導をしている浜田美栄コーチの指導も受けており、それも今回の成果につながったと思われます。
グランプリシリーズ第1戦のアメリカ大会では、SPでの首位からフリーでのほぼノーミスと言える演技を披露しました。
最高難度の4回転ルッツを含む4回転4種5本、計7回のジャンプを全て成功させ、198・13点、合計295・56点と高得点をたたき出した米国のヴィンセント・ジョウの優勝は、偶然ではありません。
国際大会10戦無敗だったネイサン・チェンはSP4位と出遅れ、3位に終わりました。
本人は今回の結果について、「(将来H)信じられないスキルを持ったスケーターを目指している。2、3年前まで決してトップに立てるとは思っていなかったけど、実際に今ここまで来た。ネーサン・チェンさんに勝てるとは正直、思っていなかったけど、金メダルを取ったんだ。この調子で前進してきたい」
ヴィンセント・ジョウはシャイで「内向的」な性格で、目を合わせることを避けます。「しかし、彼は芸術的で創造的でもあり(だから詩を書いている)、夜遅くまで目標を考えているときに最も良い文章を書くことができ、時には脳をオフにするのが難しいと言っています」
ヴィンセント・ジョウは、(2018年の)オリンピック出場を目指してトレーニングを重ねる中で、自分の感情を表現することを恥ずかしがらずにやってきました。2017年11月には、Twitterに感情的な手紙を投稿し、自分の気持ちをこう表現しました。
「私はヴィンセント・ジョウです。私は若く、野心的で、ハングリーで、やる気に満ちています。しかし、最も重要なことは、私はまだ学んでいるということです。」「私を愛してくれる人、慕ってくれる人、脅威、迷惑、娯楽の源として見てくれる人、そして私がスケートを辞めることを望む人がいます。「尊敬を得られなかった人、期待に応えられなかった人、基準を満たせなかった人には申し訳ないと思っています」。
精神面でも大きく成長していることが読み取れます。
2月の2022年北京五輪メダル候補へ大きく一歩を踏み出し、羽生結弦など日本勢の強敵となります。
ヴィンセント・ジョウ最新SNSの反応
- 優勝おめでとうございます😊 しばらく休業&表舞台から消えていてので、久しぶりのニュースでこれは、快挙です。😊オリンピックシーズン頑張👊😆🎵です。昌磨さんも、ネイサンもね。👍️
- 新たな金メダル候補が出てきたね。休養前のジャンプとは違って自信に満ち溢れてる。失敗しそうになかったもの 凄い
- ネイサン表彰台ですし全然問題ないと思います。連勝の記録がストップしてここで肩の荷が下りたと思いたい。ヴィンセントは凄かったですね。技術点110点台。ただここで調子をあげすぎると逆にシーズン後半が心配になったりもしますが安定感が出てきたのは嬉しいです。
- ヴィンセント・ジョウは本人のほぼ限界点とはいえ成長具合がスゴい!(゚_゚) 今シーズンの男子は日本vsアメリカの構図になりそうだな~(*´∀`)♪
- ヴィンセントジョウさんすごすぎん!難しいエレメンツとエレメンツの間、どうしても助走になっちゃうんですよ…それをですよ…ドラマを感じられる振付、身のこなし!最高に感動しました!
出典:ヤフコメ
まとめ
- ヴィンセント・ジョウ(21)は名門ブラウン大学生で、両親は中国から移民したコンピューター科学者
- 母親が、コンピュータ科学者としてのキャリアを捨て、8歳のヴィンセント・ジョウに同行して、スケートの才能を開花させたことが、現在の彼につながっており、深く感謝している
- ヴィンセント・ジョウの技術面、精神面での成長が著しく、北京での金メダル候補に躍り出た
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