学年が改まり、新チームになって夏の甲子園を目指す全国の高校野球部。四国・高知県で「夏の甲子園に一番近い」と言われるのが、名門・高知高校です。
そのエースで今秋ドラフト1位候補にも挙がる注目の逸材が森木大智(もりき・だいち)投手です。森木投手の凄さとは?出身中学など経歴や成績と将来性をまとめてみました。(出典:Wikipedia、スポーツメディアなど)
森木大智の出身中学と当時の噂
5月1日に行われた春季四国大会決勝。高知と最大のライバル明徳義塾との決戦となり、6-2で高知が5年ぶり11度目の優勝を決めました。
9回表無死満塁と明徳の猛反撃で逆転の瀬戸際に立った高知は、温存していたエース森木大智投手をマウンドへ。森木投手は最速154kmの剛腕で3人をねじ伏せ、見事母校を優勝に導きました。
四国大会決勝で見せた森木大智のパフォーマンスがすごすぎる!!
・最速154キロ
・2安打4打点2得点2盗塁
・通算10号となる決勝3ラン
・レーザービームで走者刺し
投手というより野球選手として凄すぎる…https://t.co/QNkgaf74nn#高校野球 #ドラフト— 高校野球ドットコム (@5589com) May 1, 2021
全国有数の軟式野球の強豪でもある同校で、森木投手は3年の時春・夏の全国大会で優勝。その年、軟式球で中学生史上初とされる最速150kmを記録したのです。
筋力もまだ弱い中学生が150kmを出すだけでも驚きですが、まして軽くて風の抵抗を受けやすく球速が出にくい軟式球。メディアでは「スーパー中学生出現」「ダル・大谷2世か!?」と大きく騒がれ、一躍「時の少年」になりました。
森木大智の経歴まとめ
森木投手投手は高知県生まれの現在高校三年生。右投げ右打ち、身長183cm、体重78kgの堂々たる体格です。
出身中学は前述のとおり私立の野球の名門・高知中学。中高一貫校ですので、高校もそのままエスカレーターで高知高校に進みました。
しかし……中学卒業時は順風満帆に思えた森木投手でしたが、高校に入ると次項のように「茨の道」となってしまいます。
森木大智の成績
鳴り物入りで高校入学した森木大智投手でしたが、いきなり1年の夏、右肘に軽い炎症が起きます。このため秋の高知県大会は打者1人に投げただけ。チームも敗れ甲子園出場はかないませんでした。
2年生で迎えた昨年は、コロナ禍直撃でなんと春夏とも甲子園大会自体が中止になり、またも甲子園の土は夢に。独自大会は3年生主体となったため出場機会はありませんでした。
いよいよ昨秋、3年進級を前にした新チームになり、エースとして春の選抜出場をかけて四国大会へ。1回戦で先発しますが8回を投げ5失点。チームは敗れ、またまたセンバツには行けませんでした。〝ラストチャンス〟の今夏にかける思いは人一倍のようです。
なお直近の今年4~5月公式戦の成績は登板3試合、計13イニング1/3で奪三振15、自責点わずか1とさすがの投球ぶりです。
森木大智の球速
・軟式 …… 中学生史上最速とされる150km
・硬式 …… 5月1日の春季四国大会決勝などで計測の154km
森木大智の球種
森木投手は前述のような高速剛速球が武器の本格派右腕ですが、変化球も5種類以上持っているようです。
■森木大智の球種一覧
・ストレート
・スライダー
・カーブ
・チェンジアップ
・スプリット
・ツーシーム
森木大智の動画
苦難の2年間を終えて、いよいよ最終学年で夢の甲子園にチームを率いて挑む森木大智投手。四国での各出場大会にはプロのスカウトが張り付いており、秋のNPBドラフトでは「1位の重複指名は確実」とされる目玉中の目玉投手でもあります。
その凄さがよく分かる動画を2本、以下にご紹介しましょう。
選抜が19日から開幕します。出場できませんが忘れてほしくない投手がいます。#高知高 #森木大智 投手⚾️
中学軟式で150キロをマークし注目され、高知高に進学。2年秋の高知県大会準Vも、四国大会で初戦敗退。#甲子園 行きの切符は最後の夏だけになりましたが壁を乗り越え、前進しています。#高校野球 pic.twitter.com/f3F5iGM2SQ
— Full-Count(フルカウント) (@Fullcountc2) March 11, 2021
森木大智の最新評価まとめ
- 広島スカウト「甲子園の投手たちに引けを取らない全国でもトップクラスの投手」と評価
- 打の顔佐藤直樹 投の顔森木大智 将来阪神がこうなってくれれば人生思い残すことなし…
- 正直、これで世代トップ確定ではない今年がおかしいだけで、1位指名されると考えるのが妥当
- 投手もだが野手としても優秀な話しか聞かないし映像上のスイングも相当良い
- 現行ドラフトで、高卒右腕の入札人数が最多だったのは2014年の3人。今年はその人数に並ぶかな?
出典:twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- 高3で注目の今秋ドラ1候補、高知高の森木大智投手が春季大会で大活躍
- 中学史上初「軟式で150km」のスーパー中学生。不運重なり甲子園未経験
- 今は直球最速154km、5種類以上の変化球も駆使。夏ラストチャンスへ全力
高校1~2年と壁にぶつかった森木投手ですが、指導者には恵まれていました。中学・高校時代一貫して指導を受ける浜口佳久監督です。
「甲子園で160km出して!」などと囃す世間の声に苦しむ様子に「力で野球をやるのではなく、考えてやらないと上の世界ではやっていけないよ」と野球への向き合い方を説いたそうです。
その言葉で「球速優先じゃなく、なぜこのボールなのかと意図を持って投げるようになった」と森木投手。今は「チームが勝つためにどうすればいいか」と考える野球を楽しめるようになったといいます。
浜口監督もその成長を評価する一方で「まだ不安定さがある。大舞台でベストピッチできる精神力も付けてほしい」と、一層のステップアップに期待をかけています。
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