無限くら寿司が、GoToイートの大きな話題となり、かっぱ寿司も追随する中、回転寿司最大手のスシローがほとんど話題になりません。
なぜなのでしょう?
スシローのGoToイートへの取り組みをテイクアウトの扱いを含め見ていきましょう。
さらに回転寿司大手4社のGoToイートへの取り組みの違いを比較して、現時点でのその成否を見てみましょう。
結果として一番お得となったのはどこでしょう?
スシローのGoToイートのテイクアウトの規定は?
スシローのGoToイートの取り組みをテイクアウトの取り扱いも含めてまとめました。
スシローは「Go Toイート キャンペーン」のうち、プレミアム付食事券 にのみ登録し、「各都道府県単位での順次発行/販売に伴い、全国のスシロー各店舗でも準備出来次第、プレミアム付食事券を使用できます」としています。
また、プレミアム付食事券の利用可能対象として、店内飲食、お持ち帰りを挙げていますので、プレミアム付食事券をテイクアウトに利用することが可能です。
HPには明確に
「Go To イート キャンペーン」オンライン飲食予約の利用によるポイント付与はスシローでは行っておりません。
「Go To イートキャンペーン」電子クーポン(一部自治体にて発行)はご使用いただけません。
「Go To トラベル キャンペーン」の地域共通クーポン(紙クーポン/電子クーポン)はご使用いただけません。
と、表示されており、プレミアム付食事券事業のみの参加を宣言しています。
業界最大手のスシローのGoToイートが話題にならない理由
無限くら寿司が、SNS上でGoToイートの大きな話題となったのに対し、回転寿司最大手のスシローがほとんど話題に上っていません。
なぜかを見てゆきましょう。
回転寿司業界の2019年度売り上げは、1位から順に、スシロー、くら寿司、はま寿司、かっぱ寿司となっています。
飲食店に関するGoToキャンペーンは複雑で、GoToイートで、都道府県限定のプレミアム付食事券事業、全国対象のオンライン飲食予約事業とGoToトラベルで、行った先の県内や隣接県で使える地域共通クーポン事業と3つに分かれています。
今回、回転寿司大手4社の対応がそれぞれで分かれました。
表にすると以下のようになります(2020/11/3現在)
※各11/15頃でポイント付与に関して終了しましたのでご了承ください | スシロー | くら寿司 | はま寿司 | かっぱ寿司 | |
---|---|---|---|---|---|
回転ずし売上順位(2019) | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | |
GoToEatキャンペーン | プレミアム付食事券 | 〇 | × | 〇 | 〇 |
GoToEatキャンペーン | オンライン飲食予約 | × | 〇 | × | 〇 |
GoToTravelキャンペーン | 地域共通クーポン | × | × | × | 〇 |
もっとも話題に上り、GoToイートをうまく使って売り上げを伸ばしたと思われるのがオンライン飲食予約一本に絞ったくら寿司です。
ネットでも「スシローがガラガラ。一方、くら寿司は激混み。」などのコメントがあります。
かっぱ寿司は、くら寿司に追随し、さらにプレミアム付食事券およびGo To トラベル キャンペーンの地域共通クーポンにも参戦しました。
使う方にとってはありがたく、組み合わせてさらにお得に使うというやり方もできますが、客が選択に迷ったり、店の対応の手間が増えたりで、手を広げすぎたデメリットもあるのではと思えます。
スシローは、はま寿司と同様、プレミアム付食事券1本に絞りました。
これが、くら寿司との明暗を分けたと思えます。
スシローはGoToイートのプレミアム付食事券事業に参画することを業界で一番早くから発表していましたが、現時点でもスシローで、プレミアム付食事券が使える都道府県は、以下に限られています。
この事業が都道府県主体で、その地域の飲食業の振興のため、その地域しか使えない規定となっていることが大きく影響しています。
地方 | 都道府県 |
---|---|
北海道地方 | |
東北地方 | 秋田県・岩手県・福島県 |
関東地方 | 埼玉県・茨城県・群馬県 |
中部地方 | 愛知県・福井県・新潟県・静岡県・石川県・岐阜県 |
近畿地方 | 大阪府・三重県・滋賀県・京都府・奈良県・兵庫県 |
中国地方 | 山口県・岡山県・広島県 |
四国地方 | 愛媛県 |
九州・沖縄地方 | 鹿児島県・熊本県・長崎県・佐賀県・宮崎県 |
【11月4日(水)~】
・栃木県
・徳島県
【11月5日(木)~】
・島根県
【11月6日(金)~】
・神奈川県 (電子クーポン対応可)
・鳥取県
【11月7日(土)~】
・香川県
さらに現時点でスシローの予定に入っていない県もあります。
北海道・青森・山形・宮城・富山・長野・東京・山梨・千葉・和歌山・高知・福岡・大分・沖縄
このうち、プレミアム付食事券事業自体について、
北海道が11/10、東京都11/20から開始するとなっていますので、スシローの店舗で対応ができしだい使えるようになるとは思えます。
但し、千葉ではすでに、紙クーポンが10/30で販売中止ですと表示されていました。
各県に配布された冊数が売切れれば、販売中止となりますので結局使えなかったということにもなりかねません。
スシローのGoToイートへのネットの反応
- GOTOイートの地域クーポンでたらふく寿司食べてきた。 スシローのスイーツ、クオリティ高いよね。
- スシローがガラガラ。一方、くら寿司は激混み。GoToイートのネット予約に対応したかしてないかの違いだろうな
- スシローのgotoイートが千葉県に対応してないの悔しいな、それでも行くんだけどさ
- かっぱ寿司一人でGoToEatの予約がホットペッパーで開始したみたいだけど、近くにかっぱはないですスシローがやってくれれば毎日いくのに GoToイートかっぱ寿司でオンライン予約スタート!
- 土曜日らGOTOイートでポイントゲット 何か無限ループ探してたらカッパ寿司もオンライン予約が決まったから、次回から無限カッパ寿司ループ よし‼️行くぞ 子供ら➡️スシローが良いって…
出典:ヤフコメ
まとめ
- スシローはGoToイートのプレミアム付き食事券事業にのみ参加し、これはテイクアウトにも使える
- プレミアム付き食事券は、回転寿司の商品性からすると、お得度が小さく、都道府県ごとの開始時期がばらばらということもあり盛り上がりに欠けた。オンライン飲食予約のみを選択したくら寿司が最もこの事業を有効に生かし、一番お得な回転寿司となっている
- スシローの寿司やデザートへのこだわりが大きい声があるものの、オンライン飲食ができず残念とのコメントが多数
農水省のGoToイート事業開始の詳細発表が遅く、また中途での適用食事金額の変更などもあり、回転寿司4社がどのような選択をしたかで、明暗が分かれています。
その中で、くら寿司は、HPでの思い切った無限ループの広報と、ポイントの最短での付加システムに、トリキ錬金術が規制されたタイミングも重なり、現在かなり活況を呈しているようです。
3月まで続くキャンペーンで、2020年回転寿司売り上げ順位の変動が起こるかもしれません。
コロナのカオス下で、したたかに生き残ってゆくのはどの寿司チェーンでしょう?注目されます。
コロナが心配なので、子供をつれて、外食するよりテイクアウトしたいけど、GoToポイントはつくのかしらとの疑問があります。 GoToイートでもプレミアム食事券なら、登録店でのテイクアウトに使えるようです。 一方で、GoToイートのオン[…]