MLBエンゼルスの「二刀流」大谷翔平選手の2021年シーズン年俸に注目が集まっています。メジャー3年目を終え、球団が一方的に年俸を決めていた1、2年目と異なり、初めて「年俸調停」の権利を得たためです。
大谷選手と球団がそれぞれ年俸希望額を提出する期限は日本時間16日。メジャー史上初の〝本格二刀流〟大谷翔平選手の来季年俸は?米メディアで浮上しているさまざまな推定額や、注目されるその理由も探りました。(出典:Wikipedia、各スポーツメディアなど)
大谷翔平2021の年棒はいくら?
3年前、23歳で日本ハムからエンゼルスへ移籍した大谷翔平選手。この時はMLB労使協定のため安い契約金とマイナー契約しか結べない悪条件下で、日ハム時代からの年俸大幅減は確実でしたが「メジャーでプレーすることが夢。お金は関係ない」という本人の熱意が勝り渡米。そして3年がたちました。
前代未聞の「二刀流スター」として日本を席巻しメジャー入りした大谷選手のこれまでの年俸推移と、メディアが算定する来季2021年の予想をまとめました。
大谷翔平過去の年棒
【日ハム時代(金額は推定)】
・2013年(19歳)1500万円
・2014年(20歳)3000万円
・2015年(21歳)1億円
・2016年(22歳)2億円
・2017年(23歳)2億7000万円
【エンゼルス時代】
・2018年(24歳)54万5000ドル(約6000万円)
・2019年(25歳)65万5000ドル(約7200万円)
・2020年(26歳)70万ドル(→コロナ禍による減額で実際には約2800万円)
大谷翔平2021の年棒予想
今オフにMLBで年俸調停権を得る選手たちの来季年俸を推計している、米最大の移籍情報サイト「トレード・ルーマーズ」によると、大谷選手の2021年俸は以下のように予想されています。
(1)60試合だった昨季の成績を基準に推測
〔大谷翔平20年打者成績 …… 175打席、打率.190、7本塁打、24打点〕
・210万ドル(約2億2100万円)
(2)昨季成績を通常の162試合に換算して推測
〔162試合換算の打者成績 …… 473打席、19本塁打、65打点(打率は同じ)〕
・300万ドル(約3億1600万円)
大谷選手は20年シーズン、手術明けで再び肘が不調となり投手としての登板はほとんどできませんでしたので、打撃成績だけで算出。昨季は異例のシーズンだったため、今季の扱いを(1)(2)どちらにするかMLBと選手会が合意できておらず、2通りの数字となったそうです。
大谷翔平2021の年棒に様々な声が出る理由
打者成績だけでみると、日ハム時代とあまり変わらない2021年俸となりそうですが、大谷翔平選手の来季年俸が米球界でとりわけ注目されるのは「もし二刀流が基準になったら」という想定もできるからです。
前述のように調停では過去の似た事例が基準になりますが、二刀流は過去に例が皆無。米メディアでは「大谷はDHだけの選手ではない。代理人は二刀流であることの特有性、価値を強調するだろう」との見方もあり、もしその点が評価されれば2021年は400万~500万ドル(約4億1600万円~約5億2000万円)になる可能性もあるそうです。
また大谷選手はFAになるまで今オフから3シーズン連続で調停権があります。仮に来季、10勝&10本塁打以上などタイトルやMVP級の活躍をすれば、22年シーズンには「1000万ドル(約10億4000万円)~1200万ドル(約12億4800万円)くらいに激増する」との予想も出ています。
果たして「ベーブ・ルース」以来の二刀流、大谷翔平選手は現代のMLBでどう評価されるのか、ここ数日の報道から目が離せません。
大谷翔平2021の年棒予想ネットの反応は?
- まずまずの年俸であれば、本人にプレッシャーかからないから一番いい
- 野茂英雄は年俸980万円のマイナー契約、大谷翔平は年俸6000万円弱でメジャーへ。夢や力を試したいというアスリートは応援したくなるよね〜
- 去年は投打とも駄目だったから3億円行けば良かろう
- 大谷は1年打者、1年投手とする二刀流をやった方が結果が出そうな気もする
- 大谷翔平、年俸の最初の数字の前に「6億」付けんとね。雄星ですら6億3400万なんだから
出典:twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- 16日に大谷翔平の年俸希望額提出期限。調停権1年目でいくらになるか
- 米メディア推計では2~3億円。二刀流基準なら5億円超も。どの評価に?
- 過去には10~20倍になったスターも。大谷は昨季の投打不振がどう響くか
メジャーの調停1年目で過去最大の年俸アップを勝ち取ったのは、19年オフのベリンジャー外野手(ドジャーズ)の1150万ドル(約11億9600万円)。シーズンでナ・リーグMVPを獲得したこともあり、2年目の60万5000ドルから約19倍も上がりました。
ドジャースのベッツ外野手もレッドソックス時代に年俸が前年の10倍以上に。大谷選手も大幅増なら夢がありますが、ただ今季は投球面では散々で打率も1割台と投打で精彩を欠いたのも事実。「将来性」が織り込まれるのか、あくまで実績ベースなのか。交渉結果が注目されます。
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