澤村拓一のレッドソックスの年俸は？他選手とも比較してみた

NPBのロッテから海外FA権を行使して米MLB移籍を目指している澤村拓一投手が、ボストン・レッドソックスと大筋契約合意したとメディアが報じました。

憧れのメジャーの舞台をつかんだ澤村拓一投手。合意した年俸はいくらなのでしょうか。これまでの年俸推移や他選手との比較も調べてみました。（出典：Wikipedia、各スポーツメディアなど）

澤村拓一のレッドソックスと合意か！年俸は？

コロナ禍の減収などもあり停滞していたMLB移籍市場ですが、年明けからようやく活性化。澤村拓一選手にも朗報が入ったのか、今月4日に代理人のジョン・ボッグス氏らと最終交渉に臨むため渡米していました。

報道によると、レッドソックスと合意した内容は年俸120万ドル（約1億3000万円）がベースの2年契約。これに出来高払いなども加わるとみられます。既に球団のメディカルチェックもクリアしたとされ、MLB公式サイトも「合意間近」と記事を掲載、正式発表はまもなくのようです。

昨季、レッドソックスはアリーグ東地区最下位に低迷。特に救援陣のチーム防御率が「ブービー賞」のアリーグ14位と散々で、ブルペン陣整備が急務でした。150km台のパワーピッチャーで抑えの実績が高い澤村投手は早くから注目されていたようで、球団は勝ちパターンでのセットアッパーやクローザーに起用するとみられます。

澤村拓一の年俸を他選手と比較

米東海岸の名門球団でMLBでも屈指の人気チームレッドソックス。過去に日本人投手としては上原浩治、岡島秀樹氏ら元巨人の優秀な抑えピッチャーが活躍しており、同じく巨人の守護神だった澤村拓一投手には縁が深い、うってつけの球団だといえます。

澤村投手は栃木県生まれの32歳。中央大でエースとして活躍し11年にドラフト1位指名で巨人に入団しました。当初は先発で新人王に輝き、15年からリリーバーに転向。

不動の守護神としてセーブ王を獲得するなど活躍しましたが、肩のケガなどの影響で徐々に不調に。18年以降は2軍・3軍落ちするなど不遇の時期を過ごしました。しかし20年シーズン途中、ロッテに電撃トレード。この年35試合登板で14ホールドを挙げる見事な復活を果たしました。NPB9年間の成績は48勝52敗75セーブ、防御率2.77です。

澤村投手の年俸推移（推定）は以下の通りです。

・11年　1500万円
・12年   5200万円

・16年   1億円
・17年   1億5000万円

・20年   1億5400万円
・21年　120万ドル+α

これはメジャーの他の投手と比較するとどのくらいのレベルなのでしょうか。例えばレッドソックスの主力投手では以下の通りとなっています。

・今季移籍の右腕リチャーズ投手　……　年俸1千万ドル（約10億4千万円）

・エースの左腕セール投手　……　5年総額1億5千万ドル（約165億円）

・先発の柱の右腕イオバルディ投手　……　4年総額6800万ドル（約77億円）

先発と抑えの違いはありますが、先日契約合意したばかりの大谷翔平選手も今季は300万ドル。澤村投手の実績からみて、レッドソックスはかなり「お買い得」に契約したといえるかもしれません。

澤村拓一レッドソックスへ！ネットの反応

出典：ヤフコメ欄

まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

過去9度ワールドシリーズを制覇している伝統のレッドソックスで、新たな挑戦が始まる澤村投手。帰国後はコロナの14日間自主隔離や就労ビザ所得手続きなどがあるため、フロリダ州で間もなく始まるキャンプへの合流は遅れる見通しです。

今季は新しい環境やMLB球に慣れる〝試運転〟シーズンとなるかもしれませんが、本人も「世界中の優れた選手がプレーする場所。あこがれもあるし、夢もある」と目を輝かせて語っていたメジャーのマウンドに立つ日は、もうすぐです。