勝手踏切とは?意味や実際の場所・画像を見ていきましょう。
2021年9月19日朝に山添議員が勝手踏切を1秒程度渡ったことで軽犯罪法に当たるとして書類送検されたということで
「おかしい」と違和感をもった人も多いのでは。
今回の書類送検なんか、もう完全に情報戦でしょ。何の圧力だろ。政治って怖いな
勝手踏切とは意味は?
勝手踏切とは、
鉄道事業者によって正規の踏切として設置されたものではない
地元住民が線路を渡るため多く利用しており、事実上の踏切のようなものとして機能しているところ
であります。
30分に1本電車が通るか通らないかの田舎にはありがちで、
その道があるから便利であり、おそらく地元住民は当たり前に通っているとも言えるものであります。
日常的に住民らが踏切を横切って通行するいわゆる「勝手踏切」は全国に少なくとも10,776箇所あるそうです(2021年1月時点の国土交通省の調査)。
これは正規の踏切の半数に相当するそうです。
「踏切」としては認識されていないため統計からも除外されるが、実際には人が日常的に通行し
実質的に踏切と同じ機能を果たしている場所が存在しているということになります。
これが、いわゆる「勝手踏切」です。
画像はネットでもたくさん挙げられています。有名なのは江ノ電沿線「無心庵」
江ノ電の和田塚駅の傍に有り、駅の横から線路を横切ってお店に入ります。
踏切でも無い線路を横切って店に入るという非日常的な状況にワクワク感。
近所(多分)のおっちゃんが普通に線路を歩いてるし。
お店はひっそりと佇んで居ます。
との投稿もありました。
勝手踏切の罰則は?
山添議員は、鉄道営業法違反(鉄道地内立ち入り)として書類送検されたとのことですが、具体的にはどのような罰則があるのでしょうか。
第190回国会 国土交通委員会 第3号(平成28年3月15日)に、勝手歩踏切について議論が行われました。
その中で、勝手踏切横断の違法性についても議論され、
勝手踏切、鉄道事業者が踏切道として認めていない横断通路を横断することは、鉄道営業法三十七条の規定に抵触するおそれがあるということです。
これは、停車場やその他鉄道地内にみだりに立ち入ることは、列車の往来の妨害となるおそれがあるので、そのような行為を処罰するための法律です。
つまり、「勝手踏切を横断すると逮捕される可能性がある」ということになります・・・
「第三十九条 鉄道は、道路と平面交差してはならない。ただし、新幹線又は新幹線に準ずる速度で運転する鉄道以外の鉄道であって、鉄道及びこれと交差する道路の交通量が少ない場合又は地形上等の理由によりやむを得ない場合は、この限りでない。」
この省令により、例外は認められることはありますが、基本的には法律に抵触することになっています。
勝手踏切での痛ましい事故の場所一覧
江ノ電には、勝手踏切が89カ所あります(江ノ電の担当者の話)
2021年4月26日午前7時50分ごろ
小学生の女の子が、・稲村ヶ崎駅―極楽寺駅間の勝手踏切で電車にはねられ意識不明の重体となった。
2021年4月10日
富田林市喜志町の近鉄長野線喜志駅の約500メートル北
小学1年生になったばかりの女児(6)が電車にはねられ死亡する痛ましい事故があった。
2016年
長崎県佐世保市の松浦鉄道では、駅近くの勝手踏切を横断中の女児(2)が電車と衝突し、意識不明の重体となった。
2015年
高松市の高松琴平電気鉄道琴平線では、中学2年の男子生徒(13)が電車にはねられて死亡。
勝手踏切に関するSNSの反応
- 勝手踏切というのが、全国に1.7万箇所あると、初めて知りました。 警察は全部取り締まるのかしら?
- それはそうと、勝手踏切は見つけても渡っちゃいけません。そこは一応前提なので、共産党議員が可哀そうとかは思わない。 そもそも踏切なら踏切の表示は必ずあるし。
- 江ノ電、たしかに多そう。ほかにも輸送由来の鉄道に、生活道路的勝手踏切は多そうですね。 年間何件書類送検されているんでしょうw
- 当人が道だと思って渡ったのは、鉄道会社が作ってくれない踏切を近隣住民が作った私設(勝手)踏切。イベントが原因か当人が議員だからかは不明だけど、普段は鉄道会社も黙認しているのに今回は摘発に踏み切ってるので少し疑問もありますね 鉄道会社が近隣住民と話し合わない限り無くならない事案です
- 論点がずれてるのではなく、お互いの指摘箇所が違うのです。私は送検は否定していません。 彼が当時、それが勝手踏切だと気づいていれば自首できたであろうと思いますが、彼は送検の知らせが来るまでそれが勝手踏切と気付いてなかったのだと受け取りました。 憶測ばかりなのでもうやめましょう。
出典:Twitter
まとめ
- 勝手踏切とは?正規の踏切ではなく、地元住民が線路を渡るため多く利用しており、事実上の踏切のようなものとして機能している
- 1万か所以上の勝手踏切が全国にあり、正規の踏切の半数に相当する数とも言われる
- 生活のためとして地域住民に長年使われており、柵を設ければ解決する訳ではないが、子供らの痛ましい事故が各地で起こっている