長い梅雨が漸く終わったと思ったら、夏真っ盛り、最高気温がぐんぐん上がり、猛暑、酷暑の日が続きます。
ところで、酷暑とは何度になる日を言うのでしょう?また反対語はあるのか調べてみました。
また、混在して使われている 猛暑と酷暑の違いと、歴史的な経緯について見てみました。
酷暑とは?何度から?
酷暑とは何度からを言うのでしょう?
酷暑と猛暑は、最近の報道では、混在して使われているようです。
例えば、8月11日(火)の、Yahoo! Japanで“酷暑日”と“猛暑日”を検索してみますと、前者が25.8万件、後者が415万件となり、猛暑日の方が多く使われていることがわかります。
猛暑、酷暑とは、厳しい暑さを意味し、気象庁では、猛暑が予報に使われる予報用語であるのに対し、酷暑は、報道発表資料、予報解説資料などに用いる解説用語という位置づけです。
猛暑日は1日の最高気温が摂氏35度以上の日を言い、酷暑日は同じ意味ですが、猛暑日の俗称となっています。
歴史的に見ますと、1990 年代初め頃からマスコミなどが酷暑日を用いていましたが、気象庁は 2007 年4月以降、猛暑日を正式な予報用語としました。
そもそも昔は、最高気温が35度以上になる日が少なかったため、正式名がなかったという事情があり、同じ暑い日を指すのに、両者が使われるようになりました。
(Wikipedia参照)
酷暑の反対語はあるの?
酷暑の反対語には、酷寒、極寒、厳寒がありますが、気象庁の用語解説では、「酷暑(寒)厳しい暑(寒)さ」とありますので、酷寒を反対語としているようです。
一方。猛暑の反対語は厳寒とされており、猛暑日の反対語は真冬日となります。
酷暑2020にネットの反応は?
- 昨日は、気温が40℃を超えるところがあったようで 猛暑日の上位語をそろそろ作ってもいいのでは、と思ってしまうよ 酷暑日? 激暑日? スーパー猛暑日?
- 25℃超え:夏日 30℃超え:真夏日 35℃超え:猛暑日 40℃超え…酷暑日って言ってもいいな
- 猛暑日”<”酷暑日だと思っていたが酷暑日は俗称で猛暑日(35℃以上) ≒酷暑日のようだ。もう36℃以上を酷暑日と正式に認定して良いのではないだろうか。この暑さは酷くて死ぬよ。
- 35℃〜:猛暑日 40℃〜:酷暑日 45℃〜:危暑日 最高気温による表現方法、有識者で決めてほしい。 2050年には、日本も45℃を記録する場所が現れるのでは
- ゆっくり出勤は有難いけれど、酷暑日盛りの中を歩いた末の出勤早々、職場入口で汗だく熱々の状態でまず検温されるの心臓に悪い。
出典:ヤフコメ
まとめ
- 酷暑とは1日の最高気温が35度を超えることを意味し、反対語は気象庁によれば、酷寒である
- 猛暑は気象庁が予報に使う予報用語であるのに対し、酷暑は同じ内容ながら、報道などで使われる解説用語で、35度以上の日が少なかった時代からの歴史的経緯がある
- 温暖化で、最高気温35度以上の猛暑日をはるかに超える日が、続々と出てきており、そろそろより厳しい暑さの日の呼称を制定する必要がとの声多数
マスクをして酷暑に耐える例年以上に厳しいコロナ禍の夏がやってきました。猛暑、酷暑と名前を聞くだけで、暑さに参りそうです。
今年からは、熱中症警戒アラートなるものも関東地方で試行され、湿度と輻射熱を加味した暑さ指数(WBGT)が33度以上となると、アラートが発令されます。
いろいろ暑さの指標が出てきて、しかも単位が同じ度なので、危ないのは分かるが、どれを重視すれば良いの?と思ってしまいます。
用語をなるべく統一し、厳しい暑さ対策には、この指標を見さえすれば良いとの基準をはっきりさせて欲しいところです。
いよいよ梅雨も明けて、熱中症の季節がやってきました。今年はコロナ禍で、マスクを着けたり、時々部屋の空気の入れ替えが必要となるため、例年以上に危険が増しています。 その危険度を客観的に見ることができる指数があります。 熱中症の指標[…]