日本のコロナ禍は終息が見えず、ついに全国の緊急事態が1か月延長される方向となってしまいました。これまで2か月以上「自粛」に耐えに耐えてきた国民や自営業者などは、さらに長いマラソンを走らねばなりません。
連日のTVニュースもコロナ、コロナ一色でやや辟易しますが、そんな中、いつもは淡々とニュースを読み上げるだけのキャスターたちが自分の言葉で視聴者に語りかけるシーンが多くなっています。
中でも「滲みる」「救われた」とネットで話題なのが日本テレビの藤井アナの「名言」です。藤井アナの名言とは?その最近の名言集をまとめてみました。
藤井アナの名言・発言に救われる人続出
日本テレビのベテランアナ、藤井貴彦アナウンサーは東京生まれの48歳。慶応大卒業後94年に日テレに入社しました。スポーツ中継から報道、バラエティまでこなす幅広い活躍ぶりで、かつてはウッチャンナンチャンのバラエティなどにも出演していました。
スポーツでも全国高校サッカーやアメフトなどの実況を担当。10年春に久々に担当する夕方の報道番組となる「news every.」のメインキャスターに就任し、安定した冷静な語り口で視聴者に親しまれています。
そんな藤井アナですが、今回のコロナ禍では毎日の番組中にふと語る「癒やしの名言」が視聴者やネットなどで話題になっています。
藤井アナは、新型コロナウイルスの当日の感染者数などを伝えたあとにカメラ目線となり、用意されたコメントではない、思いを込めた自らの言葉を落ち着いた口調で発信。「思いやりある温かい言葉がいい」と視聴者に好評で、連日15%前後(関東地区)と好調な視聴率の一因ともなっているようです。
藤井アナがフロンティアなのかは分かりませんが、今ではNHKから民放までの多くのニュースキャスターが、番組の途中や終わりなどに自分のオリジナルなコメントを語ることが多くなり、すっかり「コロナニュース」の定番のような趣に。
局アナは芸能人ではない等身大の市民に近い立場にあることや、喋りのプロとして、生放送で自分の言葉を発する緊張感も、視聴者には訴えるものがあるようです。ではそんな「独自コメント」の先駆け的な藤井アナの〝コロナ名言〟とはどんな内容なのでしょうか。名言集を次にまとめてみました。
【番組視聴者へ】日テレ藤井アナ、買い物マナーで真摯な呼び掛けhttps://t.co/ugNFj67ncj
懸念の声も上がる中、「お客様は神様ですから、生活を支えてくれる店員さんにも“神対応”でお願いします」と呼び掛けた。 pic.twitter.com/76Guruxnex
— ライブドアニュース (@livedoornews) April 23, 2020
藤井アナの名言集まとめ
コロナ禍でニュース番組も朝から晩まで「コロナ漬け」。そんな中で、味のある言葉をふと視聴者に語りかける日テレ系「news every.」での藤井アナ。その最近の名言集をいくつかピックアップしてみました。
■(4月14日、緊急事態宣言から1週間)
「大切なのは(緊急事態の)その先です。2週間後の未来を変えられるようにご協力をお願いします。命より大切な食事会やパーティーはありません」
■(15日、医療従事者に対する風評被害に)
「私も20年以上働いてきた医師に話を聞きましたが、今病院で働いているだけで厳しい目で見られる現実があるそうです。医療関係者も一人の人間です。冷たい視線は今すぐ温かい支援に変えなければなりません」
■(17日、翌日からの週末に向けて)
「この土日、デリバリーや宅配業者を利用する方も多いと思います。受け取る人も届ける人もそれぞれ不安があると思います。一言お互いに“ありがとう”と言えたらホッとするかもしれません。たくさんのものを我慢して諦める日々を過ごしていますが、他人を思いやる心まで失わないでいること。これが大切です」
■(20日、自粛中に遊びに出掛ける人への怒りの声に)
「今、自分を律している人ほど遊びに出ている人を腹立たしく思うかもしれません。しかし、皆さんのような人たちがいるからこそ、欧米のような医療崩壊を防げています。その姿勢は必ず誰かの行動を変えるはずです」
■(21日、生活のため営業を続ける店の利用客へ)
「緊急事態宣言でお客さんが激減する中、お金儲けをしようと思って開けているお店はないと思います。今大切なのは、生活のために開けているお店への批判ではなく、お世話になってきたお店への応援ではないでしょうか。電話1本、LINE1通でも皆さんの温かい一言が必要です」
■(30日、やや発表感染者が減って)「ゴールデンウイークは天気が良く、感染者が減ってきたからこそ心配です。一番大切なのは…基本を思い出すこと。人と会わないと言うシンプルな行動で十分です」
複雑な状況の中での開会式突入へ。
「開会式まで1時間、みなさんどんな気持ちでいるでしょうか。
感染拡大が不安でしょうか。
開催前のトラブルに怒りを覚えているでしょうか。
開催するなら応援しよう、と言うつもりはありません。
ただこの大会のために努力してきた人たちがいる。その方たちへのリスペクトは忘れたくありません」
【#藤井貴彦 アナのメッセージ】
番組最後に放送した#藤井アナ の言葉を投稿します。
「この大会に純粋な思いを
努力を注ぎ込んだ人がいます
その人たちへの
リスペクトは忘れたくありません」
※一部抜粋#newsevery #全編は動画で pic.twitter.com/TjNqtC0Gkv— news every. (@ntvnewsevery) July 23, 2021
藤井アナへのネットの反応
- ささくれだった言葉で自分自身を汚さないように。心でコロナウイルスに負けてはいけません。by藤井アナ
- お客様は神様なのだから店員さんにも神対応でお願いします、っていう藤井アナの言葉良いね〜
- 藤井アナの言葉はいつもニュース見てて、心に染みるまじで
- 言葉の一つ一つがほんとにすごい。every見るだけで涙出る
- 藤井アナの癒やしの毎日の一言がなくなる日が、早く来るといいですね
出典:twitter
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- 日テレ藤井アナの連日の「温かいコメント」が名言と視聴者の話題に
- 自粛する人、できない人それぞれに感謝や理解、思いやりの言葉多数
- ネットでは「救われる」「心に染みる」「涙出る」と称賛の声続々
今や「TV伝道師」になったかのような藤井アナですが、真面目一徹ではなく、かつてバラエティで活躍していたようにお茶目な人柄でもある様子。
先日の「news every.」のお天気コーナーでも、気象予報士の木原実さんが番組キャラの「そらジロー」に「日焼けしたんじゃない?」と振ると、藤井アナはすかさず「色落ち?」。木原さんが「色落ちじゃありません!」と返すなど笑えるやり取りも多く、そうした人間らしい横顔も、藤井アナ人気の理由の一つでもありそうです。