週刊ヤングジャンプ掲載「ゴールデンカムイ」。
前回は森の木々が倒れて杉元とアシリパが挟まれました。救出に行く白石。
そして支笏湖に沈んでいた金貨をアシリパに渡す海賊房太郎。いろいろな人の思いを受け止め、アシリパはようやく自分のやるべきことがわかったと目覚めます。
さあ243話ではどうなるのでしょうか?
ゴールデンカムイ243話は2020年6月18日(木)発売の週刊ヤングジャンプで掲載予定です!
※発売日当日にネタバレ記事に変更されます。
ということで、さっそく243話の内容を予想&考察してみます!
ゴールデンカムイ243話のネタバレ予想
2020年5月28日(木)発売の週刊ヤングジャンプ掲載「ゴールデンカムイ」。 前回は海賊房太郎が白石を仲間に引き込もうとして怪しい金貨を見せます。一方、アシリパは杉元に埋蔵金が見つかったらどうするのかと質問します。 しかし途中で[…]
ゴールデンカムイ243話ネタバレ考察「宇佐美と菊田」
札幌に続々と集結してるから、てっきり杉元たちが誰かと遭遇するのかと思ったら、今回は
宇佐美と尾形の会話が繰り広げられ、その中で尾形の行動の動機について深く迫っています。
宇佐美がこんなにも尾形を把握してることに驚きました。
鶴見中尉の寵愛を受けたい宇佐美にとって、他の仲間は嫉妬の対象になる。
だから鶴見中尉が尾形に目をかけていたことに半分面白くない感情がある。
ゆえに宇佐美はことあるごとに尾形を挑発する。
しかしその会話の中に尾形の動機に迫るものがあり、今回、なるほどなぁと思わされました。
まず冒頭は菊田と宇佐美の二人。まだ謎の男を探そうとする宇佐美は相変わらずナニをシコシコこすっています。
宇佐美曰く、
「これが唯一、結果を残してる捜査法ですよ」
菊田が尾形のことを話題にすると宇佐美は
「あんな甘えん坊のはなたれ小僧と一緒にしないで下さいよ」
ほー、宇佐美は尾形に対してそんな印象を持ってるのか。
菊田は、尾形の射撃の腕に対して鶴見中尉は目をかけていた、そう言うと
「あんな奴、鉄砲だけでしょ、僕の方が鶴見中尉の1番ですよ!」
そう憤慨します。ぶれないキャラですね、宇佐美は。
そこで宇佐美は尾形の腹違いの弟だった花沢勇作少尉の件を持ち出します。
そう、203高地で尾形が撃ち殺した花沢勇作です。
ゴールデンカムイ243話ネタバレ考察「宇佐美と尾形1」
そして宇佐美はこんなエピソードを話し始めます。
尾形が杉元に冬の川に落とされて入院していた時、尾形は寝言で
「ううう、勇作・・・殿」
そう言いました。宇佐美曰く、
「うわ言で殺した弟の名前を・・・ヤワな野郎ですよ」
というか、ベッドで尾形の寝言に聞き耳を立てていた宇佐美も宇佐美ですが。
菊田は尾形が勇作を殺したことを知らず、なぜ殺したか宇佐美に問います。
そこで宇佐美は203高地での尾形との会話を話します。
以下、尾形と宇佐美。
鶴見中尉がやっぱり勇作を殺すなと尾形に命令した件に不満気味の宇佐美。
鶴見中尉はかつて、勇作を殺す理由として
・勇作が消えれば尾形が父親から寵愛を受け、花沢閣下を操れる
と言っていたらしい。
殺すのを中止した理由として尾形は
「汚れのない偶像として利用価値があると判断したのでは?」
そう話しますが、宇佐美は「鶴見中尉殿も勇作殿を美化しすぎでは?」と言います。
ここからは尾形の語りです。尾形の信念がよく分かります。
・化けの皮を剥がせばみんな同じだ
・殺されるのはそれなりの非があるから。敵を殺して悪かったとは思わない
・誰だって罪を犯しうる。
・両親からの愛の有る無しで人間に違いなど生まれない
しかし弟の勇作は本当に清廉潔白な人間だった。そこで尾形は考えた。
・勇作を殺して、かつ、父親(花沢閣下)が俺に対して愛情があると分かれば、勇作だって俺と同じ人間になった可能性があるのでは?
かつて尾形は清廉潔白な勇作に、
「勇作殿が殺すのを見てみたい」
そう言って殺すように仕向けたことがあります。汚れのない人間などいるはずがない、だから化けの皮を剥がしたい、そういう欲求があったのでしょう。
だから鶴見中尉の殺すなという命令に背いた。
しかし勇作を殺しても花沢閣下は尾形に見向きもしなかった。
宇佐美は、勇作が清いまま死んでいったことに尾形はモヤモヤしてるのではないか?と推察します。
なるほど、尾形の行動理念が少し分かったような気がします。
きれいなものを見るとぶち壊したくなる人いますからね。
ゴールデンカムイ243話ネタバレ考察「宇佐美と尾形2」
そして今度は別のエピソード。
入院してベッドに寝てる尾形に宇佐美が詰問します。
「鶴見中尉殿の何が不満だ?」
そして宇佐美は鶴見中尉が花沢閣下の殺害を尾形に命令したことを思い出し、
「まさか、あれのことか?」
そう問い詰めます。
宇佐美は何が目的で花沢閣下殺しを引き受けたのか尾形に聞きます。
宇佐美によると、花沢閣下を殺せば残ったみんなが尾形を担ぐだろうと言っていたと。だから尾形の目的は第7師団長になることか?と言うと、
「いや、最後にいろいろ話したかったから」
そう尾形は言います。宇佐美はさらに
「師団内での力が強まれば鶴見中尉殿の寵愛が貰えると期待しんじゃないだろうな?」
うん、これは宇佐美ならではの発想ですね。もちろん尾形も
「・・・ねえよ」
宇佐美はさらに
「満鉄のことを調べてみろ。鶴見中尉殿はお前の親父が邪魔だっただけさ」
満鉄といえば満州鉄道。満州という新天地を巡って当時さまざまな利権が渦巻いていたことでしょう。
昨日の中でそれに関するエピソードはないですが、いろいろ理由があったのでしょう。
宇佐美はさらに尾形を追い詰めようと
「花沢閣下殺害の裏にお前とは関係ない別の理由があったからへそ曲げたんだろ?」
そう挑発します。
宇佐美は
「勇作を殺したのに親父は愛してくれない、親父を殺したのに鶴見中尉は愛してくれない、誰もお前を愛してくれる人はいない。だからふてくされて全部鶴見中尉のせいだって逆恨みしてるんだろ?」
なるほど、結局、子供っぽい逆恨みの心情もあるのかもしれませんね。
結局、尾形も愛を求めていた。
そう思うと尾形という人間を憎めなくなりますね。
宇佐美はさらに尾形を追い詰めます。
「尾形なんて勇作や鯉登のボンボンと同じ駒のくせにいっちょ前に鶴見中尉に盾突きやがって。可愛さ余って憎さ百倍で執着してるんだろ?僕にはお見通しだ!」
ほー、なかなか鋭いところ突いてきますね、宇佐美は。
しかし尾形もやり返します。
「お前の妄想の通りなら、宇佐美は駒でも1番安い駒だな」
顔に血管が浮き出るほどブチ切れた宇佐美は持っていた剣で尾形を殺そうとしますが、尾形は近くにあったオマルで宇佐美の顔面を殴打します。
そのまま逃走する尾形。
そして場面は菊田といた場所に戻ります。
相変わらずナニをシコシコしながら
「尾形も札幌の連続殺人事件をかぎつけて来るはずだ。鶴見中尉を困らせに!」
もはや、鶴見中尉を困らせるのが生きがいになってるのか。
場面は変わり、土方歳三たちと行動をともにする尾形がカモを鉄砲で撃ち落とします。
右目を怪我したせいで今までとは逆の左の構え、左目を使って撃ってます。
尾形「やっと左撃ちに慣れてきた」
土方「狙撃兵は完全復活か?」
尾形「いや…狙撃兵は人間を撃ってこそだ」
そう晴れ晴れとした顔で語る尾形。誰か撃ちたい人がいるんだろうな。誰だろ?
ゴールデンカムイ243話ネタバレ予想&考察のまとめ
次号の予告には
「次号、ゾクゾクと札幌に集結…。」
今回は尾形の心の中に迫る興味深い内容でしたね。宇佐美と尾形の間でこんな会話があったのかと驚きました。
そして次回こそは再び杉元やアシリパちゃんが登場するのかな?
次回も楽しみです。