野球メジャーリーグの2021年レギュラーシーズンが全日程を終了しました。「完全二刀流」として自身のキャリアで初めてフル回転した大谷翔平選手(エンゼルス)は、個人タイトルには惜しくも届かなかったものの、MVP間違いなしの歴史的実績を残しました。
「日本人、野球人の夢」を実現させた大谷翔平選手の最終成績は?激闘を繰り広げたライバル選手たちとの比較もまとめました。(出典:Wikipedia、MLB.comなど)
大谷翔平の最終成績
メジャーは言うに及ばず、5年間のNPB日本ハム時代でさえ見られなかった投・打・走フルパワーの大活躍。「これぞ野球選手!」「人間はここまでやれるのか」と日本も全米も驚いた大谷翔平選手の2021年最終成績、そしてメジャーでのランキングや記録集、ライバル選手たちとの比較を順次ご紹介します。
■大谷翔平の2021年主要スタッツ
【投手】
23試合登板(23先発)、9勝2敗、防御率3.18、130.1イニング、156奪三振、WHIP1.09
【DH・野手】
155試合出場、46本塁打、打率.257、100打点、103得点、26盗塁、OPS.965、189三振、96四球(申告敬遠20)
大谷のランキング(全30球団中)
・本塁打 … 3位
・打点 … 18位
・OPS … 5位
・盗塁 … 8位
・三振 … 4位
・四球 … 5位
・申告敬遠 … 1位
・長打数 … 2位(80本)
・三塁打 … 1位(8本)
・WAR … 1位(8.5)
こんなメジャーリーガー他におらん🤣#MVP #大谷翔平 @MLB pic.twitter.com/h3lWadTks8
— 大谷翔平(Shohei Ohtani)matome (@Ohtani_MLB) October 5, 2021
大谷の「メジャー初」記録集
・打者として10本塁打、投手として100奪三振を同一シーズンに記録したのは史上初
・20盗塁と投手として10登板を同一シーズンに記録したのは史上初
・23先発のうち20試合で打席に立ち、DH制の試合で自身の登板間に3回以上打席に立った投手は史上初
・球宴に投手と野手両方の部門で選出された選手は史上初
・本塁打王に立っている間に、複数回先発登板した投手は1919年のベーブ・ルース以来
・100打点、130回1/3投球回、156奪三振、138安打、103得点で投打5部門「100超え」の「クインタプル100」は史上初
60 seasons of Angels baseball.
162 games in the 2021 scorebooks.
1 fanbase, who has been here with us, through it all.Thank you, Angels fans!
ファンの皆様、ありがとうございました! pic.twitter.com/EG8CZr0Huo— Los Angeles Angels (@Angels) October 4, 2021
ゲレーロJr・タティスJr・ペレスとの比較(カッコ内は全MLB順位)
■ゲレーロJr(ブルージェイズ)
48本塁打(1位)、111打点(6位)、打率.311(5位)、OPS1.002(2位)
■ペレス(ロイヤルズ)
48本塁打(1位)、121打点(1位)、打率.273、OPS.859
■タティスJr
42本塁打(5位)、97打点、打率.282、OPS.975
日本は騒ぎすぎ?海外の評価は?
ご紹介したように大谷翔平選手の2021年最終成績は、他メジャートップ選手と比べても遜色ない素晴らしい内容でした。野手だけでもほとんど上位の相当凄いスターですが、とりわけ傑出していたのが投手でも高い実力を見せたことです。
規定投球回数には達せずランキングは算出できないものの、例えば「スプリットの被打率.087は今季メジャーで最も打たれない球種(110打席以上)」「時速100マイルを11球以上投げた先発投手はア・リーグで4人だけ」など、凄い記録がいくつもあります。
日本では毎日メディアを賑わせないときはないほど、TVも新聞もネットも「大谷が!大谷は!大谷の!」と話題満載でフィーバーしていますが、ところで海外の本当の評価はどうなのでしょうか。
Angels Win.#WeBelieve | #SoCalMcD pic.twitter.com/Wu1UP7XHAn
— Los Angeles Angels (@Angels) October 3, 2021
報道によれば以下のような事例が伝えられています。
・米ヤフースポーツ「ルースですら及ばない。オオタニが4年目にしたことはいまだ現実のこととは思えない。野球選手の限界について私たちが知る全てを打ち壊した」
・ニューヨーク・タイムズ紙が西海岸球団の大谷を異例の大々的特集。全国紙USAトゥデー(電子版)も二刀流の専門的な記事を掲載。
・人気は確実に全米規模で、その証拠にレッドソックス戦後、敵地ボストンで大谷は子どもたちにサインをねだられた。
・Googleクラウド提供のMLB Film Roomで今年最も検索された選手は大谷。米国内とグローバルのランキング両方で1位に。
・MLBが今季公式サイトで販売したレプリカユニホームの売り上げランキングで大谷は9位。
・MLB公式サイトアナリスト、アドラー氏「野球の歴史でも珍しいシーズンだ。将来振り返ったときに大谷の年として記憶されるだろう。大谷は断トツのMVP。簡単な選択だ。独走で取るべきだ。取らないのはおかしい」
このように野球メディアやファンの間では日米でかなりの盛り上がりなのは間違いないようです。ただ「Yahoo!知恵袋」などの米国在住日本人のコメントによると、米国ではTV全国放送や全国紙は少なく、スポーツ報道などは基本的に地元チーム中心。
全米での野球人気低下もあり、西海岸中心の野球ファン以外では、一般の人まで大谷選手の名前が広く浸透しているとはなかなか言い難いようです。
まとめ
今回の記事をまとめると以下の通りです。
- メジャー2021が終了。大谷翔平は投打二刀流フル回転で歴史的大活躍
- 本塁打王は2本差で届かずも、打撃10項目で10傑入り、投・走も傑出
- 全米での人気も本物、海外メディアも称賛。ただし一般人は対象外…?
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