いよいよ今年も若手ピアニストの登竜門、秋のショパン国際ピアノコンクールの季節がやってきました。
今回、2人の日本人の本選出場という快挙が伝わってきました。
どんなCDを出しているのでしょう。
ショパンピアノコンクール2021日本人一覧とファイナリストのCDはについてまとめていきます。
ショパンピアノコンクールの歴史と日本とのかかわりを考えると
原千恵子さんの存在抜きには語れません。
どんなストーリーがあったのでしょうか?
12名による本選は 10/18(月)~10/20(水)に行われます。
ショパンピアノコンクール2021日本人一覧とふたりのファイナリスト
7月23日に予備予選通過の日本人13名が発表されました。
古海行子さん(フルミヤスコ)1998年生まれ。昭和音学大学院。
原沙綾さん(ハラサアヤ)1999年生まれ。東京芸術大学音楽部卒。大学院。
五十嵐薫子さん(イガラシカオルコ)1994年生まれ。桐朋学園大学卒。(首席)
今井理子さん(イマイリコ)2001年生まれ。東京芸術大学音楽部在籍中。
伊藤順一さん(イトウジュンイチ)1991年生まれ。リヨン国立高等音楽院。
岩井亜咲さん(イワイアサキ)2000年生まれ。東京芸術大学3年。
小林愛実さん(コバヤシアイミ)1995年生まれ。米国カーデイス音楽院に留学。
京増修史さん(キョウマスシュウシ)1996生まれ。東京芸大大学院音学研究科修士3年。
沢田蒼牾さん(サワダソウゴ)1998年生まれ。名古屋大学医学部医学科4年。
進藤実優さん(シンドウミユ)2002年生まれ。モスクワ音楽院付属中央音楽学校卒。
反田恭平さん(ソリタキョウヘイ)1994年生まれ。桐朋女子高校音楽科、ロシア、ポーランド留学。
角野隼斗さん(スミノハヤト)1995年生まれ。フランス音響音楽研究所。東京大学大学院修了。
竹田理琴乃さん(タケダリコノ)1993年生まれ。ポーランドショパン国立音楽大学卒。
次に、ファイナリストに選出された二人の日本人について詳しく紹介してゆきます。
反田恭平さん
1994年北海道札幌市に生まれる。
4歳からピアノを始める。
・2008年第18回日本クラシック音楽コンクール最高位。
・2009年第2回エレーナ・リヒテル国際ピアノコンクール第1位。
第16回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール第1位。
第63回全日本学生音楽コンクール中学の部第2位。
・2010年第11回ショパン国際ピアノコンクールin ASIA中学生部門ファイナルで銀賞。
桐朋女子高等学校音楽科に入学(男女共学)。
・2012年第81回日本音楽コンクール第1位。
ロシアに留学。
さらにポーランドに留学。
現在は所属していた日本コロンビアから独立し、個人事務所を開設する。
コンサートの企画やプロジュースなど音楽活動を行っている。
Dear friends 😄
Thank you for your support and pleasant comments!!!! I’ll do my best !!!!!!
幼なじみであり、大親友と共に決勝へ残れたことは最高に嬉しいことなのです。最後の応援お願い致します!!!
務川くんも来てくれた🤝 pic.twitter.com/MYtJdox5ZO— 反田恭平 Kyohei Sorita (@kyohei0901) October 16, 2021
小林愛実さん
1995年山口県宇部市に生まれる。
3歳からピアノを始め、7歳でオーケストラと共演。
2007年に桐朋学園大学付属子供のための音楽教室=仙川教室に特待生として入室。
2011年に桐朋女子高等学校音楽科に入学。
2013年9月にアメリカのカーティス音楽院に留学する。
(受賞歴他)
・2004年ビティナピアノコンペティションJr..G級全国大会1位(当時8歳)
・2004年ショパン国際ピアノコンクールin ASIAアジア大会で1位金賞。
・2005年全日本学生音楽コンクール全国決勝大会の小学校の部で1位(当時10歳)
・2009年アジア太平洋国際ショパンピアノコンクールにおいてJr部門優勝。
・2011年第12回ショパン国際ピアノコンクールin ASIAコンチェルトC部門に金賞とコンチェルト賞。
・2015年ショパン国際ピアノコンクールファイナリスト。
日本人ファイナリストのCDは?
タワーレコード(価格:2021年10月18日調査)が非常に多くのCDを出しています。
以下は一例で、ネット通販から普通に購入できました。
その他について、タワーレコードの宣伝記事はこちらとなります。
反田恭平さん
・プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番
反田恭平、佐渡裕、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団¥3,000
・メンデルスゾーン:無言歌集Vol.1 &厳格な変奏曲Op.54反田恭平 ¥3,300
・悲愴/月光/熱情~リサイタル・ピース第2集 反田恭平¥3,300
小林愛実さん
・ショパン: 前奏曲集、他¥1,697
・Chopin, Liszt: Solo Piano¥2,031
・ニュー・ステージ~リスト&ショパンを弾く¥3,080
ショパン国際ピアノコンクールはどうして生まれたか?
・音楽コンクールの最高峰と言われ、ロシアのチャイコフスキー国際コンクール及びベルギーのエリザベート王妃音楽コンクールと合わせて世界3大コンクールと評されています。
現存する音楽ピアノコンクールでは世界最古と言われています。
・設立動機について:ポーランドでは第一次世界大戦で人々の心が荒廃しているのを癒す目的で設立されました。
・現在はポーランド国立ショパン研究所が主催し、1927年に第1回を開催してから、5年おきにショパン命日である10月17日前後の3週間に行われます。
ピアノ部門だけで、行われ、課題曲はショパンの作品に限られています。
ショパン国際ピアノコンクールと原千恵子
原千恵子さんは “ショパン国際ピアノコンクール”に日本人として初めて出場し、聴衆の抗議で入賞した最初の日本人として忘れてはなりません。
このコンクールを目指す日本人は多く、第7回 – 中村紘子さん(第4位)など10数名の入賞者がいますが、優勝した方はまだいません。
原千恵子さん
1914年神戸市須磨に生まれる。
小学校4年の時に一家で関東に引っ越しする。
1928年小説家の有島武郎、画家の有島生馬両氏に勧められ、フランスに留学する(当時13才)。
1930年アンリ・ジル=マルシェの個人指導を受け、さらにパリ国立音楽院に入学。
1932年パリ国立音楽院を最優秀で卒業。
1933年フランス政府の給費生と認められ、再びパリに留学する。
1937年第3回ショパン国際ピアノコンクールにおいて“特別聴衆賞”が授与される。
1938年 川添浩史氏と結婚。
夫の川添浩史氏が岩元梶子と愛人関係となり、夫より離婚を迫られる。
1958年暮れ、離婚を拒否したまま渡欧。
1959年世界的に有名なチェロ奏者ガスパール・カサド氏と再婚するが、日本では“子供を捨てた母親”として、マスコミにたたかれる。
1966年ガスパール・カサド氏没後日本での活動を模索するが日本音楽界からは冷たくあしらわれ、再びヨーロッパで活動をする。
以上に見ましたように、ショパン国際ピアノコンクールは日本人と深いかかわりがあります。
ショパン国際ピアノコンクールへのSNSの反応
- 反田恭平さんの2次のパフォーマンスが煌めく真珠のように素晴らしく、是非ファイナルでの演奏が観たいとずっと応援していました。セミファイナルのラルゴ、英ポロは圧巻で、感動して胸がいっぱいになり深夜に眠れなくなりました。
- 小林さん、反田さん、ファイナル進出おめでとうございます!小林さん、今回こそ日本人初の優勝、期待しています!そして、お二人の凱旋コンサートとなる12月のVS、今から楽しみで仕方ない!
- 反田さん、ファイナル残ったんですね。おめでとう!ここまできたら是非是非優勝して頂きたいです。コンクールライブ録画放送が楽しみです。
- やはり本命が残った!どちらも素晴らしいから楽しみです。
- お二人の素晴らしい演奏をして期待してます♪
出典:ヤフコメ
まとめ
- コンクール本選出場のお2人の略歴を見れば、そのすごさから、ファイナリストは納得です。
- 反田さん、小林さんの現在入手可能なCDを挙げました。
- ショパン国際コンクールと日本人とのかかわりを考えると、原千恵子氏の壮絶な人生が浮かび上がってきます。