香川照之が歌舞伎に身を置く理由とは?
ドラマ『半沢直樹』での演技力で一躍有名になった香川照之さん。
香川さんと言えば以前から”主役食い”と言われてるほどその演技力はのきなみ好評価で有名です。
『半沢直樹』で演じた大和田常務役は主演の堺雅人さん以上に話題になったと言っても過言ではありません。
その他にも映画『ゆれる』や『鍵泥棒のメソッド』など、主役以上に際立った演技力で主役食いと話題になった作品はあります。
それ程までに演技力が評価され、俳優業として成功しているにも関わらず、香川さんはナゼ歌舞伎の世界に身を置いているのでしょうか?
今回は香川照之が歌舞伎界に身を置いている理由についてまとめてみました。
46歳で歌舞伎デビュー?
伝統を重んじて親子代々で引き継がれてきた歌舞伎の世界。
歌舞伎の家に生まれたからにはその屋号を引き継ぎ、また継承して行かなければならない宿命を背負ってます。
そんな歌舞伎界では若い時に初お目見え(歌舞伎デビュー)をするのが今ではスタンダード。
W襲名が決定し話題になった市川海老蔵さんの息子・かんげん君は、わずか2歳の時に初お目見えを果たし話題になったのは記憶に新しい。
そんな中、香川さんの歌舞伎デビューは46歳でした。
なぜこんなに遅かったのでしょうか?
そこには実父との関係が・・・
香川照之の複雑な家庭環境
香川さんは歌舞伎役者の二代目市川猿翁と元宝塚歌劇団の女優・浜木綿子との間に生まれました。
本名:香川 照之
別名義:九代目市川中車
生年月日:1965年12月7日
出生地:東京都
身長:171cm
血液型:AB型
職業:俳優
母親である浜木綿子はNHKの大河ドラマ『太閤記』の出演中に妊娠が発覚して降板。
その時の子が照之でした。
そして香川さんが生まれて間もない時に、父の市川猿翁は舞踊家で女優でもある藤間紫と不倫関係になり離婚。
香川さんは母親に引き取られました。
女手ひとつで育てられた香川さんは、大人になった時に実父である市川猿翁に会いにいったそうです。
だがその時の反応が「お前は私の息子じゃない!」と突き返されたという。
そこから二人の中は急速に悪くなり、絶縁状態になってしまいました。
それでも歌舞伎役者になった理由
冒頭でも話したように、香川さんと言えば演技力が凄いとのイメージがあるくらいの演技派俳優として有名です。
ドラマや映画には引っ張りだこの人気俳優のひとりでもある。
こんだけの人気俳優なら俳優業一本でも十分やっていけるはずです。
また、歌舞伎役者でもある実父とは絶縁状態なのでさらに歌舞伎とは縁がなかったはず…では何故、歌舞伎界にも進出したのでしょうか?
それは、息子が生まれたからでした。
息子が生まれたのちに香川さんは、
「猿之助の名前は140年続く。政明という長男がいて、この船に乗らない訳には行かない」
実父である市川猿翁の前名跡・市川猿之助を継いで行かなければならないという使命感に掻き立てられ、実父とも長い絶縁状態から和解し、その布石として自らが歌舞伎の世界に進んだとされています。
なので香川さんの歌舞伎デビューが46歳という年齢になったのでした。
たとえ過去にどんな事があったとしても、歌舞伎役者の子供という事実は変わらない。
その事を誰よりも理解していたのは香川照之本人だったのかもしれない。
2011年、香川さんは九代目市川中車、息子の政明は猿之助の前名跡でもある五代目市川團子を襲名し歌舞伎界に進出しました。
『演技力抜群な香川照之はナゼ歌舞伎に身を置くのか?』・まとめ
今回は演技派俳優でも知られる香川照之さんが何故歌舞伎界に身を置くのかについてまとめてみました。
複雑な家庭環境にあったにも関わらず、歌舞伎の子供として生まれたその使命を果たすべく行動に出た香川さんはとてもカッコよく見える。
息子が成長し”五代目市川猿之助”が誕生するのが今から楽しみですね。
今回も最後までご覧いただき有難うございました。
香川照之の最新出演映画『七つの会議』
香川照之も出演する2019年一発目の映画は『七つの会議』
次期に人間国宝になるであろうと言われている野村萬斎さん主演で、その他にも北大路欣也さんや橋爪功さんなどの大物俳優陣も出演する事で話題の映画です。
テレビドラマとして映像化された池井戸潤の同名小説を、野村萬斎を主演に迎え映画化した企業犯罪をテーマにしたヒューマンドラマ。
中堅メーカーの東京建電のサラリーマンの八角民夫役を野村萬斎が演じ、共演は香川照之、及川光博、片岡愛之助、音尾琢真、立川談春、北大路欣也といった、池井戸ドラマ常連俳優陣が集結。
監督は『陸王』『下町ロケット』「半沢直樹」シリーズなど、池井戸ドラマの演出を手がけた福澤克雄。
公開は2月1日から。
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