歌舞伎座にまつわる”お稲荷さんの祟り”って何?

“祟りが落ち着くことはなかったよう…”

歌舞伎に興味があるなら誰もが知っているであろう歌舞伎座。長い歴史の中で様々な演目が披露された歌舞伎劇場です。

そんな歌舞伎座には昔から”お稲荷さんの祟り”があるとも噂されてます。

昔に何があったのでしょうか?

今回はそんな歌舞伎座にまつわるお稲荷さんの祟りについてまとめてみました。

歌舞伎座とは?

東京都中央区銀座4−12−15に現存する歌舞伎劇場のひとつ。

1889年に開場し、今までに4度立て直しが行われ現在の歌舞伎座は5代目になります。

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歌舞伎座とお稲荷さんの関係は?

お稲荷さんは五穀豊穣や家内安全の他に商売繁盛の神様として有名ですが、お客さんをたくさん呼ぶ必要がある歌舞伎座には欠かせない存在のようです。そのため昔から歌舞伎座とお稲荷さんは深い関係のようですね。

また、そこで働く関係者や歌舞伎役者にも大切な存在であるため、定期的に参拝をしている人も多いようです。

お稲荷さんの祟り?

そのような歌舞伎に大切な存在であるお稲荷さんですが、時代の流れで新歌舞伎座を建設するとき際に一旦撤去されることになり、元々とは別の所に祀られる事になりました。

このお稲荷さんの移動には賛否あったようですが、これも時代に流れだったのかもしれません。

するとどうでしょうか…

新歌舞伎座が完成するまでの間に歌舞伎界にはいろいろな問題が起きることになり「祟りなのではないか?」とも噂されるようになりました。歌舞伎役者が事件に巻き込まれてしまったり、人間国宝である有名な歌舞伎役者が立て続けに亡くなってしまったなどなど…

関係者の事故が続いたり、体調不良になる者も増えていたので、当時歌舞伎関係者の間でも不穏な空気が流れていました。

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新歌舞伎座完成後は?

新歌舞伎座が完成して新たなお稲荷さんが祀られた段階で、祟りも落ち着くのではないかと考えられましたが、その後も舞台で事故が発生したり、亡くなってしまう人も出たりして、祟りが落ち着くことはなかったようです。

昔の話ではありますが空襲で建物が壊れて新しい建物を建てているときにも、似たように歌舞伎関係者の間で不幸な出来事が頻発して起こっていた事もあったようです。

ビル建設が原因なのか?

実はかつて劇場の脇に祀られていた歌舞伎稲荷の上に地上29階建てのビルを建造してしまったので、これが原因になっているのではないかとも考えられています。

この高いビルが邪魔に感じて「お稲荷さんの怒りを買っているのではないか?」とファンの人達の中でも噂になっており、歌舞伎役者も「神様が降りられなくなるのではないか?」と、不安を漏らしたことがあります。

関係者は「ビルの屋上に祀ったほうがいいのではないか?」と一度宮司に相談したようです。ですが宮司の応えは「多くの人の目につく場所に祀ったほうがいい」とのことで、屋上に祀られることはなくなったそうです。

ただその後も歌舞伎界にはいろいろな不幸や事故が起きており、祟りを気にする人は少なくないです。

歌舞伎座に関わらずお稲荷さんの撤去には抵抗がある人は多く、大切な存在ではありますが、同時に慎重に扱う必要がある難しさもあるようです。

立派な現代的なビルを建てるのは素敵に感じますが、神様には邪魔な存在にしかならないのではないでしょうか?このままですと、今後も何かしらの問題が続いていくことも想定できます。

しかしビルを取り壊すようなことは非現実的であり、その運命を受け止めて歌舞伎役者や関係者は素晴らしい演技で神様を納得させないといけないのかもしれませんね。

今後も歌舞伎界からは目が離せませんし、役者また関係者はそこに神様が存在することも忘れてはいけないと思います。

今回も最後までご覧いただき有難うございました。

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