“四人の娘に関して情報がほとんど公開されていない…”
二代目中村吉右衛門さんは魅力的な歌舞伎役者として有名で、これまでに多くの逸話を残してきました。
その一方であまり語られることがないのが、妻や娘に関するエピソード。
今回はそんな中村吉右衛門さんの妻や娘に関してまとめてみました。
中村吉右衛門の結婚観
吉右衛門さん本人は一生結婚しない可能性が高いと考えていました。体が強くなくて、50歳まで命があるかどうかも分からないと思っていたのです。
もしその年齢まで生きていられた場合、本気で仏門に入ることも検討していました。それぐらい役者の活動に全精力を注いでおり、いつ倒れてもおかしくないと感じていたのが実情です。
そのため、本人に結婚の意思はなかったのですが、他のところで縁談の話が持ち上がることになるのです。
妻とは親戚だった?
妻・知佐さんと吉右衛門さんは実ははとこにあたる遠い親戚になります。なので、二人は子供の頃からお互いに顔を合わせてました。
どんな流れで恋仲になったかは二人にしかわかりませんので、そこは割愛しましょう。
妻は12歳も下である若い女性、いわゆる年の差婚であり、結婚生活がうまくいくかどうか不安に思ったこともあるでしょう。
ですが、奥さんはあまり深く考えておらず、何となく勢いで結婚したと後に語ってます。
何事もポジティブにとらえる明るい性格だからこそ、この結婚を抵抗なく受け入れられたのでしょう。
歌舞伎というのは厳粛な家庭が多く、結婚に関しては必然的に身構えてしまう女性が多く見受けられます。実際、結婚して数年後に離婚してしまうケースも珍しくありません。それにもかかわらず、はずみで結婚してしまうのですから、彼女の前向きな考え方は相当なレベルに達しています。
結婚後の生活がうまくいったのも、彼女のこのスタンスによるところが大きいでしょう。
もともと親戚ということで、幼いころから歌舞伎の世界を知っていました。親戚付き合いのなかで業界の常識に触れ、次第に抵抗がなくなっていた可能性もあります。
いずれにせよ、波乱万丈が多く見られる歌舞伎夫婦のなかで、とても良好なモデルケースとして語られることが多いです。
子供は娘が四人
また、二人が良好なモデルケースといわれる所以として、子どもをしっかり守っていることが挙げられます。
二人には四人の娘がいます。というか、いると言われてます。
いると言われてるのは、その四人の娘に関して情報がほとんど公開されていないからなのです。
そこには娘たちのプライバシーをしっかり守ろうという夫婦の姿勢が垣間見えますね。
四女・波野瓔子は歌舞伎役者と結婚
娘で唯一情報が出てるのが四女の波野瓔子(なみのようこ)さんです。
瓔子さんは父親と同じく歌舞伎役者の五代目尾上菊之助さんと2013年に結婚し、当時は”名門同士の結婚”と、話題になりましたね。
お相手の菊之助さんとは幼いころか知り合いでしたが、特に親しいというわけではなかったようです。それがなんとなく急接近することになり、最終的に結婚に至ったというわけです。
歌舞伎の家に育った娘なので、歌舞伎役者との結婚はある意味妥当でしょうし、しっかりサポートしていくことでしょう。
彼女は母親と同様に明るい性格であり、しっかりと周囲に気配りもできます。「家を守ってもらいたい!」という古典的なプロポーズも快く受け入れるなど、包み込むような優しさも瓔子さんの大きな特徴でしょう。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。