清宮幸太郎なぜ期待外れの成績?「甲子園の怪物」は覚醒するか

コロナ禍で開幕が三か月遅れになった2020NPB公式戦。あと1週間後の開幕に向け、各チームは練習試合で急ピッチに調整を進める日々です。

日本ハムの「和製ベーブルース」「甲子園の怪物」清宮幸太郎選手もプロ3年目となる今季のブレイクが期待されます。ただ今月2日から始まった練習試合ではファンの「期待外れ」な打席が連続。栗山監督も渋い表情でした。

清宮幸太郎選手の不調はなぜ?開幕後には調子を取り戻せるのでしょうか。ようやく覚醒の兆しも見える「怪童・清宮幸太郎」の現在を探ってみました。

昨秋のラグビーW杯では、清宮ラグビー協会副会長との「親子観戦」の様子が微笑ましかったなぁ

清宮幸太郎が期待外れの成績続く、と思いきや…

東京都出身、早実高卒業後18年にドラフト1位で日ハムに入団した清宮幸太郎選手(21)。小学生時代からずばぬけた才能が注目され、柔らかいスイングで豪快な大飛球を飛ばす様子から「和製ベーブルース」の異称も。甲子園でも活躍し、高校通算111本もの本塁打は史上最多記録になっています。

将来の球界を担う大注目ルーキーとして迎えた18年シーズンは、開幕前に腹膜炎を起こし2軍スタート。5月に1軍デビューを果たし、本塁打7本を放ち、自身憧れる高校の大先輩・王貞治氏に並ぶ高卒新人歴代9位の記録を残しました。

ただ19年はオープン戦で右手首を骨折し手術。81試合の出場で本塁打も再び7本にとどまるなど不本意なシーズンに。それだけに3年目の今季こそ1軍主力に、と意欲も新たに臨んだ6月の練習試合でしたが、2~4日の対ロッテ三連戦では無安打。続く対DeNA三連戦もわずか1安打で、1軍計6試合で12打数1安打、打率0割8分3厘とエンジンがかからず。ファンからは「期待外れ」の声も上がり始めました。

栗山監督からも「超スットコドッコイだよ!」「ワクワクしない。打球が寂しいのよ」とキツイ発破がかけられてたね!

どんな優れた才能を秘めたルーキーでも、結果が全てのプロの世界。3年目ともなればそろそろ実力を示さねばならない時期ですが、練習試合とはいえ清宮幸太郎選手のバットは湿ったまま。ファンの心配は高まるばかりですが、「本領を見せてやる!」とばかり、ここ数日でついに〝大器〟が目覚めはじめたようです。

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清宮幸太郎の期待外れ成績の理由は?トンネル抜けた?

練習試合6試合にフル出場して1安打しか打てず、出塁後も守備妨害でアウトになるなど、まるで良いところがない清宮幸太郎選手。ファンやメディアではなぜ清宮は期待外れなのかと理由を探る見方も聞かれています。

清宮選手は昨年10月に右肘の手術を受けて、春季キャンプは2軍スタート。このため「手術のリハビリが万全でなく打撃に影響している」との指摘も。「スイングが弱く当てにいくばかり。積極性がない」「今は実戦勘を探る時期とはいえ、若手の清宮は〝調整〟などしている場合じゃない」「同級生のヤクルト村上や後輩の日ハム野村らライバルは多い。そろそろチャンスで結果出さないと厳しい」などなど、出てくる意見は辛辣になる一方でした。

栗山監督は一計を案じたのか、9日の試合では清宮選手をあえていったん、2軍戦に出しました。すると何かをつかんだのか、清宮幸太郎選手は2回に143kmの速球を豪快に振り抜きソロホームラン。すぐに栗山監督は1軍に呼び戻し、10日のヤクルト戦に出場させました。

すると期待通り、九回に五十嵐投手から2試合連続の右越えソロ。本塁打を連発する同学年のヤクルトの若き大砲・村上選手に負けじとアーチを競演し、春のオープン戦含め1軍で実に31打席目で本塁打を放ちました。

さらに11日も2軍の楽天戦に出場し、初回いきなり3試合連続本塁打。これで練習試合成績は、直近7試合で21打数6安打、打率.286、11打点、3本塁打まで上昇しました。開幕が近づき、ようやくトンネルを抜けたのでしょうか。

5月に21歳になったばかり。心配される肘なども本人いわく「完璧です」。「一歩一歩よくなっている」と泰然なところは少し安心だな

清宮幸太郎2020年最新ネットの評価まとめ

  • まだファーストは中田でしょうね。清宮をスタメンで起用するとしたらDHか外野
  • 清宮は大谷の様な毎回辛口評定される様に頑張って欲しい
  • 足が無いのと守れないのは致命的。それを払拭するだけの打撃力がないと
  • 清宮に辛口評価するのは仕方ないしレギュラーは中々に厳しい
  • 中田、王と比べると現在地点では確実性に欠ける印象。でもまだ21歳。これから伸びていく選手

出典:Twitter

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まとめ

今回の記事をまとめると以下の通りです。

  • 〝怪童〟清宮幸太郎。勝負の3年目だが練習試合で当初不振続く
  • ファンは「期待外れ」と失望感。栗山監督からも辛口評価連発
  • しかし9~11日に3試合連続本塁打!開幕直前、ついに覚醒か?

日ハムの名伯楽・栗山監督といえば「有望選手への厳しい言葉」が実は定番。かつての大谷翔平選手にも、メディアの取材には「褒めコメント」は皆無。「この程度で喜んでいるようじゃ全然ダメ」「大馬鹿野郎を超えている」「(本塁打の)間隔が開きすぎ。全打席打たないと」などなど、毎試合辛口のオンパレードでした。

その後MLBに渡った大谷選手自身、日ハム時代を振り返って「(監督は言葉で)僕を守ってくれていた」と感謝。世間の期待を一身に集める存在だけに、いったん不振になると反動も大きいのがスーパールーキー。そこでメディア向けにはあえて厳しく評することで、世間の矛先を監督自身に向けていたのだそうです。

つまり、ニュースに踊る「栗山辛口批評」は、その選手のスター性を認め大きく期待する裏返し。清宮選手も全く同じでしょう。自分を信じ、19日の開幕以降はチームの主軸として〝期待通り〟打棒を爆発させてほしいものです。

11日の栗山節は「やっと尻に火がついてきたか。今日はすごい清宮幸太郎。スットコドッコイじゃなかった」と甘めに。でも「まだまだ尻をたたかないと。前に進んでくれると信じている」と一層の奮起を促してたね

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