週刊ヤングジャンプ掲載「キングダム」。
第643話では信が将軍になり飛信隊の新体制が描かれました。
さらに隣国・趙では李牧奪回に動く舜水樹ら、それを罠にはめて兵を削ろうとする郭開。そして李牧のおぞましい殺し方を考えて悦に浸る悼襄王。
さあ644話ではどうなるのでしょうか?
ということで、さっそく644話の内容を予想&考察してみます!
キングダム644話のネタバレ予想
週刊ヤングジャンプ掲載「キングダム」。 第642話では現在の秦と趙の状況が描かれました。秦は手に入れた領土に人を送り込み移住計画を進めます。 趙では李牧が未だ地下牢に閉じ込められており、河了貂は今こそ攻め時と言います。 そ[…]
キングダム644話ネタバレ予想&考察①「李牧が死なないルートとは?」
キングダムの白ナスこと、舜水樹が李牧救出のために要人を殺して武力行使に移りました。
嘘の居場所を教えられて、行ってみると兵が待ち構えているという罠にハマっている様子。
救出を急ぐ舜水樹、カイネらvs郭開の構図になっていますね。
でもちょっと待って・・・
李牧は内心では苛立ちながらも、悼襄王の命令には従っていました。
それは王と臣下という上下関係を守っていたから。
李牧はその気になれば、兵を動かして、悼襄王を弑逆することはいつでもできたはず。
でも、あくまで宰相という立場を崩して自ら王になることは考えなかった。
つまり、悼襄王は嫌いだけど、王という立場そのものは尊重していた。
では今回の白ナスの行動はどうか?
まあ、客観的に見ても内乱ですね。要人を暗殺して警告するって、完全に内乱軍のやることです。
いくら緊急事態といえども、このやり方を李牧は良しとしないでしょう。
まあ、李牧の居場所を探るために武力を使っている分、わきまえていると思いますが。
普通ならこれだけで舜水樹らは斬首ものの刑罰を受けてもおかしくありません。
郭開があえて泳がせているから助かってるだけで、本気なら今頃王都兵が舜水樹らを捕らえて死刑にしてることでしょう。
では李牧が死なないルートはあるのでしょうか?
このままでは舜水樹らもジリ貧、決め手がありません。
そして舜水樹らの兵が少なくなった段階で、郭開が王都兵を動かして制圧すれば内乱の芽を摘むことができます。
ここで効いてくるのが次号予告。
なんと悼襄王の元に誰かが訪ねてきます。
では誰が来るのか?
・秦(昌平君、王翦の使者)
・秦以外の他国(斉とか魏とか)
秦にとって李牧は邪魔者なので、李牧死罪は願ってもないことです。でも史実で李牧vs桓騎が控えていることを考えると、秦ではなさそうです。
そこで他国です。
魏なら呉鳳明、楚なら媧燐、斉なら王健王、燕ならオルドでしょうか。
他国なら逆に李牧死罪をとりやめるように要求することでしょう。
これ以上の秦の侵攻を防ぐには李牧は欠かせないからです。
この中で誰か一人に決めるとしたら・・・
ズバリ、斉でしょう。
まあ魏でもいいけど。
史実では李牧はまだ活躍することから、ここでは死なないはず。となると他国からの要請があったと考えるのが自然か。
それには趙と国境を接していて、かつ秦とも関わりのある斉が適任です。
鄴の秦軍には食料をたくさん売ったものの、秦の味方というわけでもなく、うまく立ち回ってる斉。
斉が趙に対してちょっとプレッシャーをかけて李牧死罪を思い直すように説得するのでは?
キングダム644話ネタバレ予想&考察のまとめ
まあ勝手に予想してみたけど、李牧死罪の王命が覆るのは確実。
そして悼襄王は他国の説得を拒んだことで暗殺されてしまうのでは?
斉あたりが郭開以外の王の側近に、このまま李牧を失うと滅びるぞと脅しを入れれば暗殺に協力するだろうし。
次回からしばらくは趙の動きから目が離せないですね。
キングダム644話のネタバレ確定速報!
2020年6月18日発売の週刊ヤングジャンプのキングダム644話より、確定速報を紹介します。
キングダム644話ネタバレ確定「悼襄王を訪ねてきたのは・・・嘉!」
李牧処刑に向けて動き出す郭開、そして救出に向けて焦る腹心の舜水樹ら。
前回は李牧救出に行くも罠にはめられてなかなかうまく行かず舜水樹らは焦っていました。
そして冒頭1ページ目、
「ようやく明日、処刑が執行されることが決まりました」
地下牢でそう李牧に告げる郭開。
李牧は洋服もボロボロです。
郭開によると、李牧処刑は王の決定であると。最後に何か言い残すことはあるかと問う郭開に、李牧は
「混乱に乗じて秦が攻めてくる。番吾で受け止めるべく防衛戦略を」
そしてカイネたちに愚かな真似はしないように伝えてくれという李牧。
しかし地下牢を離れた郭開はその遺言を誰にも伝える気はありませんでした。
相変わらず郭開はひどいな。
「全てを捻じ曲げる郭開。そして趙王は最初から全てが歪んでいる」
ここまでは李牧にとって絶望的な展開です。
しかし!
ページをめくると、趙王の長子で、聡明な息子・嘉(か)が必死に父親である悼襄王に李牧処刑の撤回を訴えています。
「処刑はなりません!李牧はこの国の門です。李牧を失えば敵は国中を蹂躙します!」
どうがご再考を!と訴える嘉を近くに呼び寄せる悼襄王。
「いつの間に・・・大きゅうなったのう」
なんだ?親子のスキンシップか?と思ったら、
ガリっ!バリバリ
「ぐあっ!!!」
ペッ!
ぼとりと床に落ちるのは嘉の耳。
そう、悼襄王は嘉の耳にかじりついて耳をむしったのです!
「大王様、何を!?」
「王に向かって暴言を吐くからだ。失せろ」
それでも必死に再考をと訴える嘉に冷たく言い放つ悼襄王。
側近たちに抱えられて謁見の間を去る嘉が、王の側近の一人に目で何かを合図してます。
こいつ、何かやりよるな?
その後、悼襄王は郭開を呼び寄せようとしますが、その前に書記官を呼び寄せます。
何か思うところがあったようです。
たぶん、後継者のことじゃないかな。
史実では嘉ではなく弟が継ぐはずだから。遺言でも書いたのかもしれない。
キングダム644話ネタバレ確定「一方、その頃、信は・・・」
咸陽を出発して鄴に到着した飛信隊だが、到着そうそうに出陣が命令されています。
事情を聞こうと蒙恬に話しかける信。
蒙恬曰く、
「邯鄲に動きがあるから総攻撃の準備に入れ」と。
つまり明日李牧が処刑されるから、らしい。
李牧が処刑されれば邯鄲が揺らぐ。趙の扈輒(こ ちょう)将軍の守る防衛戦は固いが、そこさえ突破すれば邯鄲はもろい。
「妙な情に浸って流れに乗り遅れるなよ」
そう檄を飛ばす蒙恬でした。よく信のことを分かってますね。信はなんか李牧処刑に乗じて攻めるのにいまいち積極的じゃないから。
キングダム644話ネタバレ確定「舜水樹らの救出作戦は?」
いよいよ李牧処刑が明日に迫り、舜水樹らも焦ってます。
雷還広場で行われる李牧の処刑。
当然、趙軍が待ち構えています。
報告によるとすでに広場を三重で囲えるほどの兵が集まっているという。兵の数で約50倍。
外から攻めて、そのスキに市民にまぎれさせた少数の兵で李牧を救う、そんな作戦を考えているようです。
といっても李牧の回りにも当然、兵が囲ってるから、外の軍も中の軍もどちらも決死隊となる覚悟が必要。
李牧を救う役に立候補したのがカイネ。涙を流しながら必死です。李牧愛されているなぁ。
「元からそのつもりだ。李牧様を頼むぞ、カイネ」
そう舜水樹ですが、その目は何か別のことを考えているような感じです。
仲間にすら知らさない極秘の作戦でも実行しようとしてるかのようです。
キングダム644話ネタバレ確定「悼襄王、桃泉殿にて・・・」
悼襄王がいつも小さな男の子たちと戯れる大浴場の桃泉殿にいます。
「俺に天の与えし宝はこの風呂場とお前たちだけだ」
悦に浸ってますね。
なにもかも信じられない中、小さな男の子たちだけが自分を癒やしてくれるようです。
そしてグビグビ、酒を飲む悼襄王。
お風呂場でそんなに酒を飲んだら血圧上がったりして危険じゃないかと思うんですが。
しかし酒を飲んでゴホゴホしだす悼襄王。
「くそ!少し飲みすぎたわ」
そうこぼす悼襄王にある男の子は
「最近、ご体調がよくありません。もうお休みを」
そう話しかけます。
仕方なしに風呂から上がろうとする悼襄王の心臓がズキン!と痛みます。
「!?」
その瞬間、床に転げ落ちる悼襄王。
胸がギューーーと締め付けてすごく苦しそうです。
「い、医師を呼べ・・・は、早く・・・」
そう命令しますが、体調が激変します。
吐血し、お尻からも血なのか便なのかブシュッと出てます。
「お前たち・・・何をしている・・・早く医師を・・・」
そう訴える悼襄王ですが、男の子たちの顔をあらためて見ると、
・・・みんな目が死んでます。感情が「無」です。
中には「クスクス」と笑ってる子も。
「き、貴様ら・・・うっ・・・」
そして悼襄王は死んでしまいました。
「紀元前236年、趙が?を失ったこの年に悼襄王は死んだ(「史記趙世家」より)
キングダム644話の感想と考察
なんと悼襄王が死んでしまいました。
これって明らかに毒殺です。
てっきり舜水樹らがやったのかと思いましたが、今回の話を考えると、趙の行く末を心配した嘉が命令したのでしょう。
もしかしたら嘉は舜水樹らと結託していた可能性もあります。
悼襄王が死んでしまったら、李牧の処刑どころではなくなります。
当然、処刑は中止になるのでは?
それか郭開なら悼襄王の死去を隠したまま処刑だけ先に実行しようとするかもしれません。
悼襄王を毒殺したぐらいだから、郭開もついでに殺してしまえば李牧にとっての障害がなくなると思うのだが。
嘉だったらそこまで考えてるかも。
はっきりしてるのは舜水樹は悼襄王の毒殺を知っていたのではないか?ということですね。
次回も楽しみです。